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パワハラで人生が変わった話

ちょっと憂鬱な話。でも自分にも覚えがあるという人もいるかもしれない。私は若い頃かなり強烈なパワハラで会社を辞めたことがある。まず最初にその上司とは最初良好な関係で一緒に飲みに行ったりしていたこともあるくらいだった。ところが私の一言で一変した。「すいません。これ後にしてもらえないでしょうか?」と仕事を頼んだことから始まった。それを聞いたその上司は「何言ってんだ、お前、そんなこと言える立場なのか?!」とご立腹した。それ以後、大きな声で「おい!胃薬もってこい」(自分の目の前にあるのに)「お前は俺のいうことを聞いてりゃーいいんだよ」「早く来いよ、この仕事しろ」などと言葉の暴力意外にも担当の仕事以外や他の人の仕事をさせるようになった。それは会社のほとんどの人たちが気づくほどエスカレートしていき、と言っても庇ってくれる人はいたが偉い人たちは見てみぬふりだったけどね。半年は続いただろうか、悩んで苦しくて結局次の仕事も見つけず耐えられなくて会社を辞めた。今ではそんなことあり得ない対応だと思うかもしれないが、当時はまだパワハラなんて言葉はなかったのでしょうがない。20代の若い女子にはメンタルも行動力も追いついていけない事例だった。今思えばわざとらしくみんなの前で「私がわるーございました。失言しました」と土下座でもして許して頂けたのかもしれないし上司にもっと積極的に相談しておけばよかったのかもしれないと思ったりもする。だができなかった。心が磨耗して萎縮してしまって正しい行動ができなかった。その会社は私が夢見て入れた会社だった。相当悔しかった。明らかに人生の転機となった。それ以後は会社を転々としどれも続かなかった。やりがいも見つけることができなかった。根無草のような生活になりアメリカに逃げた。しかしアメリカから帰ってきたら事態は変わった。英会話が可能ということで大手企業での派遣の仕事が入ってきた。そこで数年結婚した後も続けることができた。やりがいとまではいかないけど人には恵まれたと思う。と思われたけど、またしても突然首を切られた。明日から来なくていいというのだ。理由は私が他の派遣社員をパワハラしていたということからだった。身に覚えもないしその人は滅多に話すことのない違うグループの人だった。今でもその人がなんでそんなことを言ったのか本音はわからない。存在が気に食わなかったのかもしれない。しかし人生どうなるかわかりませんな。以降は仕事らしい仕事も見つからず、その内病気になって仕事は出来なくなった。結局人間関係で上手く立ち回れる人が勝つ。そんな人が羨ましかった。それにしても本当人生がパワハラずいてるわ。


邪魔するのは猫だけじゃない

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