見出し画像

「私は日本人です」

まだハッキリ決まってないけど海外赴任になりそう。転勤は毎度のことなんだけど海外は久しぶり。意外と楽しみにしている自分がいる。不安もあるけどね。海外に住むと自分のアイデンティティーが完全に日本人なんだと意識させられる。私は顔が中国人に特徴付けられることが多いので間違われないように念入りに化粧をしたりする。日本人の女は身なりと顔に気を使うというイメージが強い。白人に顔から服装までジロリと見られ日本人だと思われると笑顔され話しかけられることが多い。よくアジア人は皆同じ顔というけど海外慣れしている人にとっては違うらしい。イタリアに観光に行った際、小さな子供の団体の中から二人の男の子たちがやってきて英語で「中国人か日本人か?」と聞いてきた。私が「日本人」と答えるとその子達は大声で後ろの子供たちに「日本人だ」と叫ぶ。すると、子供たちが、わーとかきゃーとか騒いていた。クイズか。賭けでもしていたのか。また、夜中に外のトイレに入った時、周囲にいたろくでなしの白人がこう言った。「け!こんなところにも中国人がいやがる」この時は傷ついた。差別はたくさんある。これから住むことになる場所でも差別がないかあるかと言ったら多分いくらかはあるだろう。そんな中、生活するだけで手一杯になる。毎日の生活に追われ夢を見ることをしなくなる。(私の場合特に)きっと小説は書くだろう。でも認められたいという気持ちは薄まるに違いない。それは一本の軸が体に通るような感覚だ。私はここに立っている。生きている。しっかり地面に足をつけて。そう思わないと海外で自信を持って生活できない。今、不調で制作意欲がこと切れている。でも一本書いている途中なのに、それが書けないのが辛い。辛いなら書こうかな。ちょっと頑張って仕上げるまで行こう。出来上がったら創作大賞に参加してみるのもいいかもしれない。日本とは繋がりを持ちたい。noteは続けていくと思う。

記事がいいなと思ったら、サポートしてもらえると嬉しいです。いただいたサポートは、詩集作成に使わせてもらいます。