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poetry reading

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月光読書より選択した詩を作者が朗読します。あまり上手くありませんが頑張ります。
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日の当たる場所へ続く道

明るい場所へ出るたびに 君の声が聴こえてくる あなたは凄いね あなたは偉いね あなたは勇気をくれる いつもありがとう そんな言葉たちが  時を超えて慰めてくれるなんて 思いもよらないで いつかまた会えると嬉しいなんて 呑気なこと言ってた   たしかな思い出が 遥か遠くにいかないように 記憶にしばり付けておけばよかったんだ 今更だけど  あの時さんざん泣けば大切な 存在になるはずだった   後悔を繰り返し 繰り返す でも絶対さよならはいわないよ いつかきっとまた会えるって思ってる

青春なのさ、それが

詩集 月光読書より「青春なのさ、それが」 夏の残り 背の高いひまわり 花火が夜空に飛んでいく 憧れて憧れて登った山頂で やっと握った手離されて 息が止まった 通り過ぎる青春が残酷な生き物で 手からこぼれていきそうだ 明日僕は旅立つ 君をここに置き去りにする さよならも告げづに でも電車の中で僕は泣いた 捨てられたのは君じゃない 僕だった 哀れだって泣いてくれ この惨めな塊につぶやいてくれ これ以上涙なんて出ないほど 抱きしめてくれ 青春よ