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iPhoneとMessengerとMacintoshと

iPhoneのMessengerに友人からメッセージが届く。

「こんどみんなで飲みに行こう!」

「いいね~」

「じゃあ、わたしお店取るわ」

小学校時代の友人たちです。
全員同級生。もう50代半ば過ぎです。
みんな、誰一人と地元にはいませんがなぜか繋がっています。
大体集まるところは都心。
ぼくが病気してお酒が飲めないので食事も美味しいところを選んでくれます。

こんなおじさん、おばさんが5,6人集まると、ひとりぐらいはLINEを頑なに拒否する人もいるので、大抵はMessenngerかメールです。

ぼくらが社会に出たのは、89年90年。
当時は、会社のデスクにPCも無いような時代。
スマホどころかPCも1人1台で無かった時代を思い出す。

いったい、どうやって連絡取って遊びに行ってたんだろ?

若い頃は今より頻繁に夜出かけてたはず。。。

うん、確か、まだみんな実家暮らしだったから、家の固定電話に電話してた。
家の電話にすると、ともだちのお母さんが出てくれて「あら~久しぶり~、元気してる~」なんて家族とも消息確認をしてもらったりしてたっけ。
今考えるとめんどっちぃ事だけど、それがあたりまえ。

それが今では、スマホでメッセージ送れるし、facebookで近況が確認が出来る。

ぼくは、文系だったけど、新卒の時にコンピュータとか半導体とかを作っている会社に入った。
「これからはコンピュータの時代よ」と言われてた頃だったので業界の事を少しでも知りたいと思って入社した。
PCについては、当時はMS-DOSの時代。
PCの画面はCUIだったので、一般人だと余程もの好きしか買わない。
メッセージは、アナログモデムでパソコン通信で送れたけどマニア向け、普通の人は使わない。
自社のPCは、実際に散々取り扱ってたけどそれ程魅力的には感じなかった、もし社販で買っても絶対に邪魔になると思った。だから買わなかった。
それでも、PCに関しては会社はいつも在庫切れ。注残待ち。
売れていたのは、法人向け。
法人が持つあらゆるデータ化して省力化していくことに気が付いた時代でもある。だから、業界的には一目置かれるぐらい良く引き合いがあった。

ある日、アプリケーションソフトを扱ってくれている取引先が、画期的なPCがあると聞いて、どれどれとショールームに見に行った。
見学して目から鱗。
マウスでほとんどの操作が可能なPCだ。
「なんだこれ?すげー」
途中フリーズしてたけど、そんなもん関係無い。
エンジニアでは無いぼくにはユーザー目線で釘付けになった。
「Macintosh」と言うPCらしい。
安価なモデルでもHDDを付けると本体だけで30万ぐらいすると言う。
『高い、高すぎる。。。。』
当時、何に使えるかわからないものにそんな金をつぎ込むのはリスクだ。
それでも欲しい、自分で使い倒して見たい。。。。
2,3年経って、更に安価なLCシリーズが出たのでそれと14インチのディスプレイを買った。しかも、256色カラーだ!
マウスは付いていたけど、キーボードが別売りで焦る。
音楽が好きだったのでRolandの音源も買ってつなげて遊んだ。
「すごい、音楽が作れるぜ」
Hypercardってのも最初はわからなかったけど、慣れると良いものだとわかった。
その時はまだ、ネットは繋がってない。

その頃からあれよあれよと30年。
今では、仕事の都合ですっかりWindowsユーザ。
30年前の初「Macintosh」の事を思い出すと、また「Mac」使って見ようかな?と思う。
スマホもiPhoneだし
実はOSXは触ったことが無い。
OS9止まり。
次のPCはMacで今の仕事に耐えうるか?
下調べでChatGPTに聞いてみてもいる。
「業務に非常に適していると言えますが、高価である点と、Windows専用アプリケーションに対応するための追加対応が必要な場合がある点を考慮する必要があります。」なんてアドバイスをもらう。
なんかめんどくせー、次もWindowsでいいんじゃね。

そんな事をしているうちにまたまたiPhoneのMessengerにメッセージが届く。

「お店取れたよー、ここね。楽しみだねー」

30年でここまでパームトップになり、物凄く進化しました。
そして、旧友との付き合いも手助けしてくれる良いツールとなっているのでありました。


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