871ンスタライブ #027(伊藤甲介)

#871ンスタライブ  #027
2021年1月13日(水)

第27回目の配信はKADOKAWAの伊藤甲介さんをゲストに迎えてお届け。『THE ORAL CIGARETTES』(以下:オーラル)の山中拓也の初 著書『他がままに生かされて』の発売決定を記念して、制作にまつわる話や出版社の仕事についてなどの話が主に展開された。

主催:柳井貢(以下:871)
ゲスト伊藤甲介(以下:伊藤)

(871) こんばんは。
Amazonの本ランキングが更新されてなさそう…。
今日はオーラルの拓也の本の発売の発表があったので、どうしても拓也寄りの話にはなっちゃうんですが、普段本の出版社の方とお仕事することはそんなに沢山はないので、業種違いの中で一緒に本を作って作戦会議をしてっていうのが面白くて。勿論『他がままに生かされて』のプロモーションをするのは目的の1個ではあるんですけど、伊藤さん面白い方だしKADOKAWAっていったら超大手なので、そんなこんなもひっくるめて伊藤さんと色々お話を出来たらなと思って今日はお呼びします。
伊藤さん、地味にイケメンなんだよなぁ。

(伊藤) 伊藤です!こんばんは!

(871) 今日はメガネじゃないの?

(伊藤) メガネはパソコンする時と運転する時だけですね、基本。

(871) なるほど!
今日はありがとうございます!

(伊藤) 昨日も含めて、本当にありがとうございました!
ランキングがまだ更新されてないのでモヤモヤしてるんですけど、もうすぐ更新されると思います。でもやっぱり、ファンの皆さんの反応が本当にありがたくそれを見てるだけで凄く幸せな気持ちになりました。

(871) ダメダメ(笑)早い早い(笑)
まだまだですよ。

(伊藤) そうですね。これからなので。

(871) 改めて自己紹介してもらっていいですか?

 (伊藤) はい。伊藤と申します。KADOKAWAという出版社で編集の仕事してまして、入社して9年目になります。ずっと編集の仕事をしているんですけど、最初の6~7年ぐらいは雑誌の部署におりまして、基本的には雑誌畑にずっとおりました。その頃はタレント系の連載とかをよくやってたので、アーティストさんと絡む機会もあったりしつつ、2年ほど前に書籍の部署に異動しまして、今に至るっていう感じでございます。出身は三重県です。

(871) 三重県!雅哉と一緒なんすね。

(伊藤) そうなんです。取材にちょっとお邪魔させてもらった時に、結構地元の話とかさせてもらったんですけど、実家がめちゃくちゃ近いことがわかりました。車で10分ぐらいの距離で、結構三重の話で盛り上がりました。

(871) ちなみに伊藤さん、ラーメンWalkerはまだやってるんすかね?

(伊藤) ラーメンWalkerもやってますね。でも本自体は毎年秋にドカッと一気に出すので、夏の終わりから秋口にかけては結構ラーメンを集中してやってるんです。出稼ぎみたいな感じで(笑)それ以外は基本的に書籍ですね。7:3で7が書籍で3がラーメンくらいの感じです。

(871) 凄い。伊藤さんの仕事の3割ラーメンってことですね。

(伊藤) そうですね(笑)去年初めてラーメンWalkerのリアルなお店を出したので。

(871) えー!すごい。

(伊藤) リアル店舗です。今、所沢に店があるんですけど。去年は本だけじゃなくて、ラーメンも色々やらせてもらえましたね。

(871) なるほど。でも体型はそんな、維持されてるというか。

(伊藤) ラーメン食べる前は絶対に野菜を食べて、カロリミットみたいな薬も飲んで、っていうのを徹底してます。

(871) 伊藤さん、おいくつなんですか?

(伊藤) 今、33歳です。

(871) 33歳!ちょうど今から面白い時ですね。

(伊藤) 面白いです。おかげさまで。

(871) いいなぁ。まぁ、僕も面白いっすけど(笑)
凄い業務的な質問していいですか?『他がままに生かされて』は(売れ筋ランキング)のどこに入るんですか?エンタメ?タレント?

(伊藤) 一応ノンフィクションで申請自体は出してるんですけど、結構Amazon側で判断してカテゴライズするので。実際上がってみないとちょっと分からないところはありますね。

(871) そうなんだ。

(伊藤) 写真集とかには絶対行かないと思いますけど。

(871) なるほどなるほど。
ところで、何でKADOKAWAに入ったんですか?

(伊藤) ずっと出版社志望だったんです。でも元々は文芸志望で小説とかそっち系の強いところを探してました。ここで言うのもあれなんですけど、学生時代は文春とか新潮とかが第1志望でしたね。ただ、文芸の部署に一回も配属されたことはないので作ったことはないんですけど。

(871) 結構読んでるんですか?

(伊藤) そうですね。中高の時が一番読んでました。まあ大学生の時も読んでましたかね。本は昔からずっと好きですね。

(871) どうなっていくんでしょうね。オーディオブックとか色々。

(伊藤) 紙の本が無くなることは絶対ないと思ってます。本も、ちゃんと売れるものは売れるし、売れないものは売れないっていう他の業界と同じ感覚になったぐらいかなーって思ってまして。昔は、本なんか出せば絶対売れるような時代だったんですけど、今はやっぱり編集者もただ作るだけではダメで。ちゃんとその本をどういうふうにプロモーションして、どういう人に渡っていくか、みたいなこともちゃんと考えてやらないと本が売れないっていうのが割と当たり前になってる感じですね。それって普通の食品メーカーとか、色んな業界だったらもう当たり前だと思うんですけど。

(871) 僕、本の歴史ちゃんと知らないですけど、僕らの場合はフォーマットがこの100年の間にむっちゃ変わったんで。
僕らの方が珍しいのかな。

(伊藤) 確かにそうですよね。音楽はめちゃくちゃ変わってますよね。

(871) レコード、カセット、CD。
CDなんて30年ぐらいしかない中でもう全部デジタルにいっちゃったっていう。本はどのぐらいですか?200年ぐらい?

(伊藤) そうですね。200年どころじゃないと思います。

(871) 今みたいなしっかりしたモノになったのは遅いかもしれないですけど、紙っていう媒体で言ったら全然1000年ぐらいはいきそうですもんね。

(伊藤) そうですね。そういう意味では音楽と比べると進歩のスピードが非常に緩やかですよね。

(871) この20~30年ぐらいでそれに代わるPC、タブレット、スマホが出てきただけでね。
どうでしたか?まだ終わってないですけど、拓也の本を作ってみて。

(伊藤) 手前味噌なんですけど、めちゃくちゃいい本に仕上がってるなぁと思ってます。本当に。
僕、一冊の本でこれだけ長い時間かけて作ったの初めてなんですよ。書籍の場合、本によって制作期間って変わってくるんですけど、最初にご相談させてもらったのが去年の4月ぐらいで、発売日まで換算したら約一年ぐらいになるので。結構大作を作らせてもらってるなっていう感じは非常にありますね。何より山中さんがこの本に対してめちゃくちゃ真摯に向き合ってくださってるので、とにかくその誠意にお応えして、いいもの作ってちゃんと売るっていうところは大前提として今はやらせてもらってる感じですね。

(871) 製作途中の印象深いエピソードとかありますか?

(伊藤) 個人的に一個あるんですけど。それはちょっと本に残しておきたいのがあるので…。

(871) それはとっておいていいですよ(笑)

(伊藤) それはとっておくかぁ…。
あ!直接的に本には関わってはないんですけど、1つ凄く印象に残ってるのが、Zepp Yokohamaの『ORALIUM』に行かせてもらって。ライブのクオリティとかはもう申し分なくめちゃくちゃかっこよくて感動したんですけど、それ以上に面白いというかびっくりしたのが、お客さんの反応が凄かったことですね。コロナの状況だったんで、山中さんとかバンドの意図を汲み取って、そんなに騒がずに凄く静かに見守りながら聴いてたんですよ。やっぱり泣いてる人も多かったですし。でも僕がDVDとかで観たオーラルのライブって、お客さんと一緒に盛り上がって一緒に騒いでっていうのがほとんどだったので、その光景が凄く異様で、ものすごく美しかったんですよね。
で、今回のツイートとかの皆さんのコメントを見てもそうですけど、バンドとファンの絆の深さみたいなのをライブで目の当たりにして衝撃を受けまして。山中さんも取材のところどころで、ファンの方の話を沢山されてるので、そこでかなり繋がったな、っていうのが印象に残ってますね。他にも色々ありますけど。

(871) 面白い。みなさん、伊藤さんいいでしょう?
伊藤さんをいじくり倒すのが、僕のここ数ヶ月の楽しみだったんですよ。

(伊藤) すいません(笑)なんか、恐縮です。

(871) でも、本の中身もそうですけど、販促をどうするとか、発表日からどういう風な作戦で、それこそAmazon1位取りに行くか、とかそういう話が僕楽しかったんですよね。

(伊藤) 僕もめちゃくちゃ勉強になりました。

(871) やっぱり拓也が本を出すよって言えば、買ってくれる人は、一定数居て。でも伊藤さんが打ち合わせの度に、節々で“拓也の人としての魅力をもっと、オーラルファン以外にも伝えたい”みたいなこと言ってくれていて。そのためには書店の協力とかも含めて、盛り上げていきたい、みたいな気持ちをずっと言ってもらってるじゃないですか。
ざっくり言うと、発売日まではまずオーラルファンなり、拓也のファンなりにしっかり予約とかをしてもらって、初速をつけるっていうのはすごく大事だし、僕ら側の役目だなと思ってるんですけど、発売日以降、オーラルファン以外にどうやって届けていくのかっていうのは伊藤さんに丸投げしようと思ってるんで。

(伊藤) 僕もその心積りでおります(笑)

(871) KADOKAWAと伊藤の名にかけて(笑)

(伊藤) はい!頑張ります。ありがとうございます。

(871) 現段階で、出版の仕事をしてる醍醐味ってどんな感じですか?

(伊藤) そうですねー…。色んな業界の超一流の人と仕事できるっていうのはまず一つありますね。基本的に編集者って、本に対して企画をして進めていくっていう仕事なんですけど、中身に関するクリエイト的な部分は何も出来てないので個人的には何の能力もないんです。
それこそ今回の本でいうと、まずは山中さんっていう著者の大きいバリューがベースにあって、それをめちゃくちゃかっこよく撮ってくださるカメラマンがいて、山中さんの言葉をちゃんと取材する人間がいて、それをうまく外に伝えるためのデザイナーがいて、っていう超一流の人達に助けてもらってものをつくるっていう流れなんですけど。そういう各業界の一流の方と一緒に仕事ができて、且つ、時にはその商品がすごく世に影響を与えることができるっていうところが一つありますかね。あとは、純粋にめちゃくちゃ楽しいです。毎回やっぱり違うものを作ってるんで。一冊の本を作る中でも、いい原稿が来た時とかめちゃくちゃ嬉しいですし、いい写真が上がった時とかも凄い嬉しいですし、表紙のデザインが上がった時とか、本当に感動します。そういう節々の喜びもあって、それが毎回違うのもこの仕事の面白いところかもしれないです。

(871) なるほどなるほど。

(伊藤) 音楽も通じるところがありそうな感じがしますね。

(871) そうですね。
なんか、凄く本を作ることに対して純粋ですよね。

(伊藤) 僕がですか?そうですね。そうなら良いんですけど。

(871) はは(笑)僕の勝手なイメージで、編集の仕事って、『バクマン。』のイメージがあって、漫画の編集担当者さんのイメージが結構強いんですよね。時に、伝わるようにディレクションしたり、コンセプトに沿ってシャープにしたりって、要は作家さんとか演者とかに第三者の意見を提供するってことだと思うんです。僕らもそういうところが多少あるっちゃあるんですよ。コンサートをこういう風にしてみるのもありかもねーとか。マネージャーなりレコード会社のディレクターなりでタイプは様々なんですけど。
僕は今、15~6年ぐらいやってる中で、日に日に言わなくなっていくっていう。

(伊藤) それは任せてるっていうことですか?

(871) 任せてるのもあるし、明確にロジックが説明できることは口出すんですけど、赤がいいか青がいいか、みたいなところって、あんまりマーケティングとかじゃないような気もして。それで判断したからといって良いものになるとか、良い結果が出るとは限らないと思う部分が多くて。だから僕、(今回の本の作成も)販売に関してとか、進め方みたいな事はちょこちょこ発言しましたけど、内容の話になると出てこなかったじゃないですか(笑)

(伊藤) そうですね(笑)仰る通りです。

(871) そこは基本、拓也と伊藤さんとスタッフに任せようかなっていうのが凄いあって。僕の今の仕事の仕方というか、向き合い方で言うと、さっきの“表紙ができて感動する”とか、そういうお話が凄い新鮮というか。

(伊藤) そうなんですか!何か通じるものもだいぶありそうですけどね。
でも基本的には客観的に見てます。一番最初の企画を立てる時は、これが世間に対してどういうバリューというか、ものを与えられるか、とかそういうのは勿論考えます。今回も、山中さんの持ってる言葉とか今までの過去とか経験が、今の情報社会の中で辛い思いをしてる若い人達の参考、希望になるって思うところもあったので、お願いしたんです。そういったところは客観的に見させてもらってる、っていう所もあります。
でも方や、作っていく中で、今回みたいな本だと山中さんの個性とかカラーとかを、やっぱり山中さんのことをよく知ってるファンの方とかもちゃんと認めてもらいたいですし、もちろん本人にも胸を張って“この本はいい本だ”って言ってもらいたいので、そこのバランスはいつも考えながらやってはいます。

(871) 伊藤さんがこの本の裏キャッチコピーを決めるとしたら何ですか?

(伊藤) 裏キャッチコピーですか。帯にも入れてるんですけど『弱さを強さに変える』っていうのはひとつ、大きいキーワードだと思ってて。事ある事にそれは打ち出していこうと思ってるんですけど。
山中さんが、あまりにも辛いことが多くて。柳井さんはよく分かると思うんですけど、僕ですら“壊れちゃうんじゃないかな”って思うことがちょこちょこあるんですけど、でもそれがイコール強さでもあるって本人もちゃんと仰ってて。本当にその通りで。これほど強さと弱さが表裏一体な人いるかなって、お話を聞いてる中で感じて。『弱さを強さに変える』っていうキーワードは、今回の本の凄く大きいメッセージかなぁって僕は思ってますね。

(871) なるほどね。
僕、全然読んでないんで(笑)

(伊藤) どこかのタイミングで読んで頂けると(笑)

(871) 僕いつ読むのがいいんだろうな〜(笑)

(伊藤) 柳井さん因みに、「はじめに」の原稿は読まれましたか?

(871) 読んでないんですよ、あれも。

(伊藤) あ!読んでないんですか〜。もう〜ね、めちゃくちゃいいので。僕はあれを見た時、本当に涙が出ました。素晴らしい原稿です。皆さんもすごく感動すると思います。あれがきて、本当に確信しました。やっぱりこの人の文章を作る力って凄いって。

(871) 楽しみはむっちゃ楽しみなんっすよ。だけど下手に口出したくないなっていうのもあるので、ゆっくり時間がある時に読もうかなと思ってるんですけど。だから発売日の3月2日に読もうかな。

(伊藤) そっちの方がいいかもしれないですね。逆に。

(871) Amazonでポチッたし(笑)

(伊藤) 僕もポチりました(笑)柳井さんツイートしていただいてありがとうございました。
ちゃんと画面まで添付してもらって(笑)

(871) 「一緒に読みましょう。」
なるほどね。一緒に読むのなんか何かできることあるかな。でもなんか3月3日とか4日ぐらいにまた伊藤さんと配信やったらいいんじゃないっすか。僕でもいいし、拓也でもいいし。

(伊藤) 是非!めちゃくちゃありがたいです。それは。

(871) もちろんスタートダッシュっていうか、ある程度勢いつけるためにまずはAmazonで頑張ってやりましょう、みたいなのがありますが、今後も色々販促の企画もあるじゃないっすか。そういうのを皆で一緒に楽しんでいけるといいなぁと思いますね。

(伊藤) はい、是非お願いしたいです。

(871) ちょっと質問も貰ってて。なんで特典が「朗読ボイス」なのか、みたいな。

(伊藤) あ、なるほど!
今はやっぱりこういう時代なので、オーディオブックっていうか、いわゆる読み聞かせみたいなやつがかなり伸びてきてるんですよ。そういう背景が一つあるっていうのと、山中さんの声ってかなり低音じゃないですか。低音の方って相性がめちゃくちゃいいんですよ。且つ、山中さんってラジオとかでも色々話されて親和性もあるかなっていうところで、且つ、前例が全然ないのもありまして。うちの本でも特典で朗読データをつけるってケースほぼないんですよ。そういう初めての試みも踏まえてやらせていただいたっていうところですね。勿論山中さんとかスタッフの皆さんもそれは承諾頂き、今回ちょっと試み的にやらせていただいたっていう感じです。

(871) 今、一瞬気になったんですけど、朗読ボイスは全編じゃないですからね。皆さん。

(伊藤) そうですね。全編じゃないですね。

(871) 全部を読むわけではないので、部分的にね。これどこを読んでるって言っていいんでしたっけ?

(伊藤) さっきお話しした、冒頭のところで、山中さんがこの本を書くに至ったメッセージみたいなものを書いて下さってるんです。いわゆる「はじめに」の部分ですね。そこの部分を朗読してもらってます。山中さんのそのままの喋り方といいますか、そのまま生かしてるので、結構本人の気持ちとかが上手く伝わる音声になってますので、お楽しみにしていただければなと。一昨日収録してきたので、撮り立てほやほやです。

(871) 特典どうするみたいな話の時に、僕も音声はすごく乗り気だったので。やっぱ今は音声メディアもすごい増えてきてますし。拓也がこの本を作るに至った経緯だったり、内容にすごくリンクしてるものがいいんじゃないかな?って思ってたし、デジタルのデータで特典にできるっていうのはAmazonみたいなeコマースだからこそやりやすいっていうかね。
「デジタル書籍の場合にも特典つくんですかね?」デジタル書籍の販売をまだ予定してないですもんね。

(伊藤) そうですね。電子版はもちろん出すんですけど、だいぶ先なので電子版の方にはつかないですね。Amazonの方でも、事前予約特典なので。

(871) 電子書籍いつだすとかってまだ喋ってないですよね?喋ったっけ?(笑)

(伊藤) 喋ってないんですけど、大体本の発売の一週間前ぐらいに、電子も買えるようになります。予約できるようになります。

(871) じゃあ、電子もでるけどみんな本を手に取ってみよ!音声もつくし。

(伊藤) そうですね。今回の本は結構紙にもこだわってるし、厚さも結構ちゃんと出てて、アイテムとしても非常に質が良いので、ぜひ紙で見てもらえると嬉しいです。

(871) 半分、事故のタイミングで台割変えてましたよね。(笑)

(伊藤) そうですね(笑)通常じゃ絶対変えないタイミングで変わりましたね(笑)しかも半分ぐらい(笑)

(871) (笑)それが僕らなんで…すいません(笑)

(伊藤) いえいえいえ。とんでもないです(笑)でもおかげさまでだいぶ良くなったので、有難かったです。

(871) 本当にね〜アイディアさえあればギリギリまでやっちゃうんすよね。アイデアがあると間に合うんやったら間に合わせようよっていうモードになっちゃうんすよね。

(伊藤) いやでもすごいっすね。山中さん、それをやりたい、って言って2日後に撮影に行くっていう…あんなお忙しいのに時間も作って、スタッフさんも手配して。やっぱりクリエイターとしてのこだわりとフットワークの軽さが尋常じゃないですね。

 (871) 「台割ってなんですか?」っていうコメントにお答えすると、台割っていうのは、何ページから何ページがこういう内容で、何ページと何ページにこの写真を載せて、何ページと何ページにこうで、みたいな本の設計図ですね。
伊藤さん、これ気になるかも。
「拓也さんの本ってことではなく、出版社的にはデジタル書籍と紙の本ってどっち買ってくれた方が嬉しいんですか」

(伊藤) 基本的にはどっちも嬉しいんですけど、やっぱ紙ですね。本を出す時にどの紙を使うかとか、この写真はこの紙の方が写りがいいとか、結構そういうのまで考えて作っているので、紙の方がより本の良さはわかってもらえる風に編集者さんも作ってると思います。ただそれって編集者のエゴなので、やっぱり読んでもらうことが一番嬉しいので、そこは皆さんの環境とか好みとかに合わせて読んでもらえるだけでもありがたいと思ってます。
ただ、どちらかと言えば、紙の方が嬉しいですね、っていう感じです。

(871) なんか僕は、結構役割の違いかなって思ってます。読む人の生活スタイルとか、なんだろうな、要はコミュニケーションツールにも成り得るものだと思うんすよね。本って。僕が電子書籍で買ったビジネス本を、スタッフとかメンバーに貸し借りするってなかなか難しいけど、自分が気になってる本を買って自分が読んでそれを「時間ある時に読みな」って誰かに渡したりとか、そういう役割もあったりしますよね。情報をとにかくスピーディーにピックアップしたいっていうことであれば、僕は電子を使うと思うんですけど、本の価値ってその中の情報だけとは限らないよね、みたいな。それこそ今回で言ったら、ここはこういう紙だからカラーにしてこの写真を入れる、みたいな意図ってやっぱデジタルじゃ伝わらないしそれを所有して部屋の本棚にあるっていう存在感が、アーカイブ力でいうと確実に紙の方がアクセスが近いんですよね。僕、電子漫画だと、どの漫画に課金して見れる状態だったのかを忘れちゃうっていう。

(伊藤) ありますよね(笑)もはや調べ方もわかんないですよね(笑)

(871) ポチッてやってパッと読むにはいいんですけど、自分が1年後にその情報にアクセスするのにめっちゃ時間かかったり、たどり着けなかったり。

(伊藤) めちゃくちゃわかります!それ。どの本を電子で買ったかも全然覚えてないですもん(笑)

(871) これKindleだったかな楽天だったかな?みたいな(笑)

(伊藤) めっちゃわかりますね。同じ現象です。


(871) やっぱり、自分の中で普遍的な考え方とか、時間経ってもまた読みたいなって思うものは結果的に紙の本で買った方がいいと思うし、皆がそれぞれの本とか物とどう向き合うのかでどういうメディアで購入するのかは決めてもらうのがいいのかなぁと思いますね。

(伊藤) そうですね。

(871) だって音楽なんか、CDも買ってくれるけど、通学通勤の時にサブスクで聴いてますっていう人が多分めちゃくちゃ多いんで。僕もそうだし。

(伊藤) そうですね。僕に至ってはCDも買うんですけど、サブスクそんなにわかんないんで、普通にiTunesでその曲も買います。

(871) ダウンロードするってこと?

(伊藤) ダウンロードしてます。
CDを落とすのがちょっとあれなんで。

(871) でもじゃあ伊藤さんiPodとかで聴いてるんですか?

(伊藤) iPhoneで聴いてます。

(871) 入れるんだ!(笑)

(伊藤) でもCD欲しいんで持ってるんですよ。

(871) ダウンロードしなくてもApple Musicでいいじゃん!

(伊藤) Apple Musicは…なんか、あれですか?色々聴けるんですよね?(笑)あんまり分かってないんです(笑)

(871) 定額サービスです!

(伊藤) そんな感じですよね(笑)なんかLINEミュージックとかもそうですよね。ストリーミングといいますか。

(871) そうそう。なるほどね。
でも、色んな人がいていいですね。色んな楽しみ方があってね。

(伊藤) はい。
凄いですね。コメントがこんなに書かれてるんですね。昨日僕、チラッと柳井さんの配信を覗いてたんですけど、皆さん凄いコメント書いてくださってるんですね。

(871) 今日は拓也の本の話をするよっていうがあったので、いつもよりちょっと多めに見てくれてて。昨日は昨日で、1人で喋ってたんでもうちょっとコミュニケーション寄りというか。

(伊藤) 結構コメントとか読まれてましたもんね!

(871) そうそう。僕が一人で喋ってる時って内容もマニアックなんですよ。仕事についてとか、そのつもりはないんですけど多少自己啓発的なこととか。そういうのも含んでたりするので。
でもあれしよう。5年後ぐらいに、伊藤さんに僕の本を出してもらおうかな。

(伊藤) 柳井さんの経歴とかを勝手に拝見させてもらったんすけど、めちゃくちゃ面白そう、面白そうって言ったら失礼かもしれないですけど、面白そうですよね。noteも拝見させてもらいましたけど、山中さんとの対談とかも面白かったですし。

(871) 今、ウェブの媒体で連載の話をしてて。

(伊藤) あ!そうなんですか。

(871) そうなんですよ。だから時が来たら。

(伊藤) 時が来たら是非!その時は僕が担当させてもらいますので(笑)

(871) ははは(笑)

(伊藤) ちょっと頼りないかもしれないですけど、その頃になったらもうちょっとスキルとかも上がってると思うので(笑)

(871) やっぱり拓也が本を作ってるのを見てて、ちょっと羨ましさもあったんですよね。拓也を羨ましいって烏滸がましい話なんですけど、ちゃんと自分のやってきたこととか考え方を1個形として残すっていうのは羨ましいなと思って。だから自分も、まぁ絶対本じゃなくてもいいし、このインスタライブをアーカイブに残してるのもそれの1つだったりするんですけど、でも映像は見るのにすごい時間かかるので。映像を見返すっていうのはよっぽどのことじゃないとしないと思うんですけど、本とかだと凄く良いなあと思って。
で、将来子供に読ませるっていうね。(笑)

(伊藤) はは(笑)なるほどです。

(871) 伊藤さん、1時間経ちました。

(伊藤) 早いですね。いつも1時間なんですか?

(871) なんだかんだでちょっとオーバーしちゃうんですけど、一応1時間って決めてます。ダラダラしちゃうので。

(伊藤) なるほど。

(871) 伊藤さん、Amazonランキングが全然更新されない〜!

(伊藤) されないですね〜。僕も今ポチポチやってるんですけど。(笑)

(871) ははは(笑)お〜!ってやりたいのに(笑)

(伊藤) この配信中に変わるんだろうなって思ってましたけど。

(871) 変わんないね〜。でもAmazon、Apple、Googleにはね、文句言えないからな、もう。

(伊藤) 言えないですね〜。こういうの結構あるんで。すごい真夜中に変わってる可能性ありますね。僕もあと2、3時間くらいは見てます。

(871) 発見したら、皆さんお願いしますね。

(伊藤) いやでもお陰様でトレンドにも入ってたんで。しかも両方のハッシュタグが。
凄いですよ、本当に。

(871) 今晩中に更新されると信じて。皆さん朝起きたら、TwitterなりInstagramなりで騒ぎましょう。

(伊藤) 歓喜のツイートがあがってるといいんですけどね。

(871) よし。なんか言い残しなり、最後メッセージなり、あれば!

(伊藤) とにかくありがとうございますに尽きる感じです。書籍の編集担当って基本前に出ないんですけど、今回こういう形で呼んで頂いたり生配信にも出させて頂いて、僕の名前も含めてコメントとかツイートをして頂いて。こういう経験があんまりないので、めちゃくちゃ有難くて新鮮でしたね。最近は編集者が自ら前に出てやるっていうスタイルも凄くいいなって思ってたんですけど、自分はそういうタイプではないかなって思ってたんです。でもそれをすることで、多少喜んでもらえたり、著者にとってもいい事になるのであれば、全然こういうのって有難いことだなって今回でめちゃくちゃ思いました。慣例とかって結構言われちゃうんですけど、柳井さんがそれをいい意味で崩して頂いたなって、僕の中で感謝してるところがありますね。山中さんと皆さんと、それこそファンの皆さんの誠意にもお応えするために、今絶賛製作中なので。まさに佳境くらいなので、本当に良い本を作るので、より気を引き締めて、引き続き宜しくお願いしますっていう感じですね。

(871) 帯の色変わるかもしれないしね。まだね。

(伊藤) そうですね(笑)あれくらいなら別に変えても大丈夫なんで。

(871) その、裏方が引っ込んでたら伝わらないことを伝えていこうみたいなのは僕、結構去年から特にそういうモードなので、っていうのもあるし、あとは僕ら側からKADOKAWAさんに「本出しましょうよ」って持ちかけてたら、ここまで引っ張りあげなかったと思うんです。でも、そもそもあなたが出したいって言ってくれましたよね!みたいなのがあったので、じゃあ何で出したいって思ったの?とか、どういうものにしたいの?とか、世の中に対してどういうものを提示したいの?っていうのを拓也とは違った視点で、伊藤さんも主観の気持ちを話せる立場でしょ、って思っているので、こんなにも引きずり倒してるっていう。
「伊藤さんみてたよ、最後まで頑張りましょうね」だって。

(伊藤) 山中さんのコメントですか?

(871) そうそう。拓也がコメントくれてて。みてたんじゃない?

(伊藤) 頑張ります!

(871) 3月までまだ2ヶ月弱あるんで。色々やっていきましょう。ここから。

(伊藤) はい!ありがとうございます。

(871) では、ひとまず今日は。発表からインスタライブまでご苦労さまでした。

(伊藤) とんでもないです!こちらこそ、色々ありがとうございました。

(871) また、引き続き!

(伊藤) 引き続き諸々宜しくお願いします。
ありがとうございました!おやすみなさい!

(871) 伊藤さんありがとうございました〜。

やっぱり色んな人がいますね。
結構伊藤さんは、珍しいっていう言い方はちょっと違うかもしれないけど、本当にすごく真っ直ぐな人で。僕が多少無茶なことを言ったり、厳しめのこと言ったり、「それ何でやってるかちょっとよく分かんないんですけど、それって業界関連的なことっすよね?」みたいなことを言っても、嫌な顔をせずちゃんと受け入れてくれて。とはいえ、やるべきことと、もしかしたら違うやり方をした方がいいことなのかも、っていうのをすごく素直に考えてくれる人で。もちろん、拓也の本を出せることも素晴らしいと思うけど、でもそれを伊藤さんとやれたっていうがすごく良かったことだなと。もちろんこれからですけど。凄く言い方悪いかもしれないけど、オーラルの拓也さんの本を出したらこれくらい売れるっしょ、っていうことでは全くなくて。本の価値、拓也の価値を世の中に伝えたいってすごくピュアに考えてくれてる人なので、そういう人と物を作ったりとか、そういう人と広げていく作業を共にできるのはすごく素晴らしいことだなと思ってます。

ではでは。今日もありがとうございました。
お疲れ様でした。

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