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ゆるい対話型鑑賞と漫談でアートが楽しくなる

Nサロンメンバー主催の対話型鑑賞が行われました。
「日本語式」では発言者の背景を重視して掘り下げることが多く行われますが、今回は「英語式」で発言者の情熱を重視、感じたことをそのまま語る「ゆるゆるアート鑑賞会」です。


ZOOMでオンライン対話型鑑賞

ファシリテーターはNサロン1期から参加されている、マレーシアのseinaさん。
美術大学などに所属されていたことはないそうですが、アートの知識と流れるような漫談はすごいの一言。


作品はこちら。
(よかったら絵だけを観て、感じてみてくださいね。)

3~4人ずつのブレイクアウトルームに別れて、感じたことを自由に語ります。内容はポジティブでもネガティブでもなんでもOK。

その後、全員で話したことをシェアし、seinaさんの漫談で作品の背景を知り、それぞれの感じ方の変化などを語りました。


感覚の邪魔をする記憶

ブレイクアウトルーム1は女性のみでした。
私は会田誠氏の作品をいくつか目にしたことがあり、そのイメージが強く記憶に残っていたので発言を控えめにしました(対話の方向性に影響を与えてしまいそうだと思いました)。

髪の分け目とあぜ道。
髪の毛や背景の描き方。
少女の身に着けているものや人物像。
一つひとつの絵は美しいが合わせることに違和感を覚える。



などなど視点は様々。

この作品が好きか嫌いか?という話題になった時は、不穏な空気を感じている方が多かったように思います。

ある方が語った印象には他作品に通じるものがあり、一枚の絵からたくさんの情報を受け取る感覚の鋭さに驚きました。

漫談の際に「ほかの作品の雰囲気がなるべくわからないものを選んだ」とうかがって、使用する絵の選択は難しそうだと感じました。

(「会田誠 作品」で検索するとほかの作品を見ることができますが、グロいものもあるので苦手な方はお気をつけて…。)

アートってよくわからない、でも対話型鑑賞は面白い

美術館には時々足を運んでいましたが、どちらかというと「どのように描かれているのか」ということに興味があり、歴史・作品の背景・作者の人となりといった知識や感情の動きには無知でした。

また、美術館という空間は静かに作品と対峙するものだというイメージがあり、感じたことをシェアすることはあまりありませんでした。

Nサロンでアート思考対話型鑑賞、アートの世界の人達と出会い、たくさんの情報に触れる中で見方と意識が変化してきたように思います。

感じ方は様々で自由。
アートは面白い。

久しぶりに美術館に行きたくなりました。



seinaさんおすすめの一冊。


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