園田將人

地方公務員|瀬戸内市役所|瀬戸内市で暮らし、瀬戸内市で働いていますが、地元は熊本です🤸

園田將人

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    読んだ本について書いた記事をまとめています。

最近の記事

【読書記録】豊岡メソッド 人口減少を乗り越える 本気の地域再生手法

「朝晩もだいぶ暖かくなってきたし、城崎にでも車中泊旅行に行こうか」と家族で話していたときに見つけた本書。 「男性と女性は異なる状況にあり、異なるニーズを持っている」というジェンダーの考え方を人口減少の問題に引き寄せた豊岡市。 ジェンダーギャップ解消を目指してどのように戦略を立案し、実行に移していったかを詳細に知ることができます。 普段、家庭や地域、職場の中で、無意識のうちに「男性だから」「女性だから」とひと括りにして考えてしまっている事があるかもしれないと感じました。

    • 「地域」と「会社」は違う

      私は現在、瀬戸内市役所の危機管理課に所属し、防災対策の担当をしています。 主な業務の一つに、「自主防災組織の育成」があるのですが、地域の方とお話をしていて、「地域づくりのなかの防災だよ」ということをどうやって伝えたらいいのか迷うことが度々あります。 「地域づくりのなかの防災」という表現がそもそも上手く伝えられていない気がしますね(笑) 「地域」と「会社」は違う地域の防災力を高めていくときに、「組織的な対応ができるようになる」ことは非常に重要です。 ただ、「地域」は「会

      • 災害時に現場の職員に求められること

        災害発生時には、市役所内に「災害対策本部」が立ち上がり、「市民生活班」「保健福祉班」「産業建設班」など、各班による災害対応が展開されます。 発災直後は、被害情報を収集しつつ、人命救助が最優先となります。 その後、災害が落ち着いてきたところで、被災者の安全安心の確保(避難所の円滑な運営、医療・福祉的なニーズへの対応など)をいち早く行うとともに、生活再建に向けてさまざまな支援策を行っていくことになります。 災害の規模や被害状況、時間経過にともない、市の災害対策本部では各班に

        • 【読書記録】推しの公園を育てる! 公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり

          最近本屋に立ち寄ったときに、素敵な装丁だなと思って購入した『推しの公園を育てる! 公園ボランティアで楽しむ地域の庭づくり』。 タイトルのとおり、「推しの公園」を育てている全国のボランティアさん達の想いやアイデアが詰まった一冊です。 これまで、地域の公園の花壇のお世話をしている人の姿を何度か目にしたことがありますが、そうしたボランティアの人たちの努力で公園の環境が保たれてきたんだな、と改めて実感しました。 また、公園ボランティアと言っても、清掃活動を行うだけでなく、イベン

        【読書記録】豊岡メソッド 人口減少を乗り越える 本気の地域再生手法

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        • 読書記録
          2本

        記事

          主催者と一緒に「WHAT」や「HOW」を考える

          私は現在、瀬戸内市役所の危機管理課に所属し、防災対策の担当をしています。 着任してから3年が経過しましたが、昨年度は特に、コロナ禍が明けたことで地域活動が再開され、防災出前講座を依頼していただく機会が非常に多かったです。 主な依頼主としては、自治会・自主防災組織が中心ですが、瀬戸内市の場合は、ふれあいサロン(高齢者中心のサロン)、老人クラブ、子ども食堂、学校・園、地区社協、福祉事業所など、様々な団体から防災について学びたいとのご相談を受けることがあります。 年明けには能

          主催者と一緒に「WHAT」や「HOW」を考える

          「住民自治による避難所運営モデル事業」を振り返って

          久しぶりに投稿します。 私は現在、瀬戸内市役所の危機管理課に所属し、防災対策の担当をしています。 令和5年度は「避難所運営」をテーマとした様々な研修・訓練を実施しました。 これまで市では、自治会を単位とした自主防災組織の結成・活動を推進してきました。 一方で、近年、全国各地で自然災害による大きな被害の発生が続いており、当市においても大規模災害を想定し、中・長期的な視点を持って取り組みを進める必要があると考えています。 そこで、「避難所運営」をテーマとした取り組みの一つと

          「住民自治による避難所運営モデル事業」を振り返って

          住民同士の意見交換を参観して感じたこと・学んだこと

          先日、とある地区社協の会合に、市危機管理課の立場からオブザーバーとして参加しました。 この地区社協では、高齢者や障害者などの「気になる人」や、自治会長・民生委員児童委員・福祉委員といった役を持つ人などの情報を、シールや付箋を使って地図に落とし込んだ『つながりマップ』を作成し、定期的に見直しながら、地域の情報共有を図っています。 令和5年度は、これまでの取り組みに加えて、防災の観点からも地域の支え合いの仕組みづくりに取り組みたいとのことでした。 会合では、自治会単位で集ま

          住民同士の意見交換を参観して感じたこと・学んだこと

          備えが必要なのは自然災害だけではない

          10月に入って、「今年1番のピンチ」を迎えています。 妻が仕事中に足を骨折し、家事・子どもの世話の大部分を僕一人で担当することになってしまったのです。 妻もできる範囲で子どもと遊んでくれたり、義実家のサポートもあったりでなんとか耐え凌いでいますが、完治まではまだまだ1ヶ月以上掛かるようです。 これまで、食事の部分は妻に任せていたのですが、毎食のメニューを考えたり、メニューを踏まえて計画的に買い出しに行ったりするのって、結構面倒なんだなと感じました。 今後は、妻の足が治

          備えが必要なのは自然災害だけではない

          組織を変えられるのは「上司」か?「部下」か?

          職場環境を改善したり、チームとして良い成果を出していくためには、「上司」と「部下」のどちらの存在がより重要だと思いますか? 以前、先輩と議論をしたことがあるのですが、僕は「部下」にこそ、組織を変えられる力があると思っています。 僕は市役所で働いていますが、住民のニーズや地域社会の様子など、生(なま)の情報はいつも「現場」、つまり「部下」に集まると思っています。 上司一人で現場のことを全て把握することは難しいです。 だからこそ、部下がしっかりと現場の状況を把握し、課題を

          組織を変えられるのは「上司」か?「部下」か?

          住民の自主性・主体性を大切にする

          地域住民の防災活動に関わっていて感じることは、「一回限りの大きな取り組みをすることよりも、その前後のフォローの方が重要」ということです。 まちづくりに関することなら何でもそうなのかも知れません。 現在、僕は市役所の危機管理課で働いています。 防災行政のソフト面の対策として、防災研修会や防災訓練を実施することがありますが、イベント自体を企画・運営することは慣れてくるとそれほど難しいことではありません。 むしろ、関係者への事前調整や広報、外部講師を呼ぶ場合は研修の目的のす

          住民の自主性・主体性を大切にする

          地域、学校、行政で「防災」に取り組む

          とっても久しぶりにnoteを書きます。 4月から、部署異動はなかったものの、令和5年度は新規事業が目白押しの年で、自転車操業の慌ただしい3ヶ月でした。 地域住民の方に、「危機管理課、オーバーワークなんじゃないの?」と言われてしまうほどで、ちょっと色んなことをやり過ぎている感がありますが、ギリギリでしがみついてきて、やっと少し落ち着いてきたので、またnoteを再開したいと思います。 今年度は本当に様々な事業に取り組んでいるのですが、大きな取り組みの一つに「住民自治による避

          地域、学校、行政で「防災」に取り組む

          瀬戸内市防災マップ作成モデル事業

          現在、「瀬戸内市防災マップ作成モデル事業」として、とある地域で防災マップづくりに取り組んでいます。 今日は、防災役員の方々を集めて、防災マップづくり当日に向けての話し合いを行ってきました。 今回モデル事業で作成する「防災マップ」は、市町村が作成する「ハザードマップ」とは異なり、地域の方々が自分たちの手で地域の危険箇所や防災資源を地図に書き込みながら作成するものです。 地図に書き込む前に「防災まち歩き」も合わせて行い、参加者全員で地域の情報を集めます。 防災マップづくり

          瀬戸内市防災マップ作成モデル事業

          社協の力を借りる

          昨日noteで書いた「福祉・防災☆ナイト」ですが、色々な方々から好評をいただき、開催できてよかったなと感じています。 ただ、余韻に浸らず、今後の避難行動要支援者の個別避難計画作成に向けて次の動きを作っていきたいと思い、早速、市社会福祉協議会に押し掛けて打ち合わせをさせてもらいました(いつも強引なお願いに快く対応してくださいます…)。 「個別避難計画」とは、避難行動要支援者(災害時に特に支援が必要な高齢者や障がい者など)に対して、いつ・どこに・誰と・どのように避難するかをあ

          社協の力を借りる

          福祉・防災☆ナイト

          昨夜は「福祉・防災☆ナイト」と題して、ケアマネジャー、相談支援専門員、民生委員児童委員、社会福祉協議会、行政が集まって要配慮者の防災対策について意見交流する会を行いました。 初めての試みで、どんな雰囲気になるのか心配なところもありましたが、総計36名の方に出席していただき、とても活気のある良い会にすることができました。 今回のイベントは、庁内の福祉部局・防災部局が、避難行動要支援者の個別避難計画作成に向けて検討する中で、関係者の「顔の見える関係」を築くことの重要性を感じ、

          福祉・防災☆ナイト

          「現状維持」でいいなら、「対話」なんていらない

          昨日は、ある計画を作成するため、庁内の関係課と一日中打ち合わせをしていました。 外部のアドバイザーを入れての打ち合わせだったのですか、打ち合わせ後に危機管理課だけ残って振り返りをしていたときに、アドバイザーから言われたことがとても印象に残りました。 行政サービスは多岐にわたるからこそ、「縦割り」で僕たちは仕事をしています。 たまに複数の課にまたがる仕事もありますが、蓋を開けてみれば、結局その仕事も細かく「縦割り」して各々が自分の担当業務だけ行うといったケースもあります。

          「現状維持」でいいなら、「対話」なんていらない

          仕事を軸に、世界を広げていく

          『ケアマネジャー ハラハラ日記』(三五館シンシャ)という本を読みました。 著者の岸山真理子さんは、38歳で介護職員、47歳でケアマネジャーとなり、今も現役で働いておられるそうです。 支援の手が必要な方々のために駆け回ってきた彼女の紆余曲折ある人生が綴られており、読み物としてもすごく面白かったです。 僕は現在、瀬戸内市役所の危機管理課に所属し、防災の担当をしています。 主な担当業務の一つに「避難行動要支援者に関すること」があり、最近は庁内の福祉部局や福祉専門職(ケアマ

          仕事を軸に、世界を広げていく