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おやつのはなし

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クッキー、たい焼き、プリン、くだもの…おやつあれこれ
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記事一覧

親の老いに向き合う - 母の変化とクルミッ子の因縁

親の老いに向き合う - 母の変化とクルミッ子の因縁

新年最初の投稿なので、何かおめでたいことを書きたかったのだが、特にめでたくもないお話し。

年末年始は91歳一人暮らしの母の元に帰って一緒に過ごした。
noteには母とのことを何回か書き、「親の老いに向き合う」というマガジンにしている。
老いに伴う母の困った言動に、その時はイライラしたりあきれたりしてもnoteに吐き出せば自分の気持ちも収まり、キー!となる自分を半ば面白がる心の余裕もあった。

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赤坂&四ツ谷、おやつの散歩道 - 技巧も素朴も

赤坂&四ツ谷、おやつの散歩道 - 技巧も素朴も

母がやたらと甘いものを食べたがるようになったので、実家に帰る時はお菓子のお土産をたくさん用意する。そのために、お菓子を買う機会が以前より増えてきた。

母に買って行く時は日持ちするものでないといけないのだが、赤坂のとらや地下ギャラリーでやっている生和菓子の展示にふらふらと吸い寄せられた。

さすがに実物展示ではなく全て写真だけれど、壁面いっぱいの和菓子はほんとうにきれいでうっとり。名前もいい。

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お菓子は素朴なほうがいい

お菓子は素朴なほうがいい

無印良品銀座の6階、ATLIER MUJI GINZAで「愛すべき日本のお菓子」展。

地域の素材を使い、その土地の文化の特色をまとった身近で素朴なお菓子。
無印良品のコンセプトとも共鳴するようなお菓子を日本各地から集めて紹介している。

実物ではなく、写真つき解説の紙が重ねて掛けられている。
気に入ったもの、気になるものがあれば、この紙は自由に持ち帰っていい。

日本に昔からあるお菓子は、餅米、

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ヒヤシンスと柑橘大尽で春の気配

ヒヤシンスと柑橘大尽で春の気配

先日の大雪警戒の予報、家のあたりは積もる積もる詐欺で終わった。
降雪被害の大きい所の方には申し訳ないけれど、朝カーテンを開けたら外は一面の銀世界!
には常に憧れがある。

でも冬もそろそろ終わり。
おぉ、もうそんな季節か〜と思うことの一つは、この時期次々に届く黄色い柑橘類。

サワーポメロ、土佐文旦、河内晩柑がいっせいにやってくる。この季節は黄色い柑橘大尽だ。ホクホク。
サワーポメロや土佐文旦は、

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年の数だけ豆食べたら、お腹こわします

年の数だけ豆食べたら、お腹こわします

マンション住まいなので、「鬼は外」はできない。
食事は楽しくゆっくり食べたいので、恵方巻きは行わない。
豆を年の数食べるのは、45歳辺りからもうやめた。
節分自体忘れている年もある。
というわけで、小さい子どももいないし節分の行事はやったりやらなかったりであまり真面目に取り組んではいない。

先月行った北海道、帯広の六花亭本店の喫茶で、限定メニューの「福ハ内」というのを注文してみた。

求肥に生ク

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北のおやつ - エゾアムプリン再訪

北のおやつ - エゾアムプリン再訪

 北海道へ。富良野と帯広に行ってきた。
目的地その一は、富良野の平沢の丘にあるエゾアムプリン製造所。
アムちゃんとリーダーというカップルが作って売っているのは一種類のプリンのみ。

発送もしてくれるので、何度か注文したこともある。が、アムちゃんとリーダーは地元での消費を優先しており、環境のことも考えて飛行機に載せて届けることは本当はしたくないと思っているそう。
買って自分が飛行機で持って帰れば結局

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親の老いに向き合う - お菓子!お菓子!お菓子!

親の老いに向き合う - お菓子!お菓子!お菓子!

 お正月からまた90歳の老母の様子見に一人帰省。バタバタしていてnoteからも疎遠になっていた。
実家は昨年生花教室を閉じたので、今までは毎年家のあちこちに飾っていた豪華な正月花はナシ。
もう重い水盤や壺、うねる松の枝を扱う体力も気力も失せたそう。
お花なくて寂しくない?と聞いたら、お鏡餅飾るだけだったからラクだった〜、と意外にもサバサバしていた。
玄関と床の間の、サトウの小さな鏡餅の下には裏白と

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マフィアもジョージもベンジャミンも好きなお菓子、カンノーリ/ カンノーロ

マフィアもジョージもベンジャミンも好きなお菓子、カンノーリ/ カンノーロ

カンノーリは複数形、単数形だとカンノーロ。
リコッタチーズのクリームをたっぷり詰めたシチリア生まれのこのお菓子、大好きなのだが皮は揚げてあるので、甘さ控えめでもカロリーは高い。あぶないあぶない。

コロナ以降、録画して以前よりよく観るようになったNHK BS「世界ふれあい街歩き」、昨日はシチリアのカルタジローネの再放送だった。土地の人のおすすめNo.1ドルチェとして、カンノーリが紹介されていた。

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兵六のアウトフィットはindecentか?

兵六のアウトフィットはindecentか?

 我が家には現在60過ぎの大人しかいないけれど、普通の新聞の他に、毎日小学生新聞を購読している。わかっているようで実はよくわかっていなかった言葉、例えば宗教法人法に基づく質問権とかをきちんと解説してくれたり、哲学的な問いに答えてくれたり、大人の新聞よりためになる事も多い。

 対象読者である子ども向けのコーナーや記事も色々と楽しいのだが、先日『駄菓子の国』という連載にボンタンアメが取り上げられてい

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さくらんぼジャケ買い

さくらんぼジャケ買い

 果物で一番好きなさくらんぼ。
旬の時期がとても短いし、何よりお高いので一年に一度の贅沢。といっても手詰めのきっちりきれいに並んでいるやつではなく、箱にザザッと入っているタイプでじゅうぶん。種類も佐藤錦じゃなくちゃとか紅秀峰‼︎とか別にこだわりはなく、美味しければなんでもいい。
 国産のさくらんぼが出回る前に、例年輸入のアメリカンチェリーをちょこっと食べて本命シーズンに備えて味覚の肩ならしをしてお

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ruskaと民芸



 日本伝統工芸品ウィークの今年のポスターがとてもいい。キャンペーンで先着順にこの柄のエコバッグを配布していたが、エコバッグよりこのポスターが欲しくて伝統工芸スクエアで聞いてみた。参加店舗の掲示用ですので…とのこと。う〜ん、有料でもいいのでポスター販売してくれないかな。

 普段使っているARABIAのマグカップ、ruska。フィンランド生まれだけれど日本の物と一緒でも違和感がない。ルスカは秋の

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浮き輪のマーク

 

 このマークを見ると懐かしい気持ちになる。物心ついたときから見ているライフセービング浮き輪のデザイン。母はこのクッキー缶をボタン入れにしていた。
クッキーもマークもずっと変わらない。クッキー缶はサヴィニャックや北斎、盲導犬サポートなど色々なバージョンがあってどれもいいけれど、一番はやはりスタンダードな浮き輪。濃い紺色と白に少しの赤。潔くてすっきりしている。
ヨックモック、ウエスト、千鳥屋チロ

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チョコレートカステラ

北風吹き荒れる一日。ベランダに出していた植木鉢も物干しも倒れまくり、最大風速絶対8m/s以上あるなと思ったけれど、木枯らし一号の発表は今日も出なかった。
木枯らしというと三度笠に道中合羽の北風小僧の寒太郎のイメージだけれど、それは木枯し紋次郎の影響。晩秋から冬にかけ枯れ葉が旋風でくるくるしているのを見ると、ちっちゃな寒太郎がその周りを飛び回っているような気がする。

今日のおはなし会で私が担当した

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今日から始めよう

60歳で何か新しいことを始めようと思っていたのに、何も始めないままもうあと数ヶ月で61歳になってしまう。
というわけで今日からnoteに身辺雑記を綴ってみることにする。35回目の結婚記念日だし、秋晴れの澄んだ青空の気持ちいい日だし。
昨日は娘が遊びに来てチャンキーチョコレートクッキーを大量に作ってくれた。夜は今シーズン初の鍋だった。気温が低いとチョコレート溶けないし鍋も楽しいし、ほんとに秋はいいな

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