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“ポツネンさん”

今日4月17日は、小林賢太郎さんの誕生日です。

小林賢太郎さんはまぁ皆さんもご存知の通り、昨年のオリンピック開会式の件でいろいろありました。それも結構なダメージを負ってしまったでしょう。
が、そんな一部分だけで小林賢太郎という人物は語れないのです。

小林健太郎さんの事を知ったのは今からもっと前、それは彼がまだラーメンズだった頃。わたしの友人がKREVAのことを好きだったこともあり、わたしも一緒になってKREVAを聴くために、過去作を掘り続けていました。
すると「国民的行事」という曲のPVに出てる変な人が気になり始めました。

違う日に今度はうっすらTVを見ていると、ケンタッキーのCMでチキンを食べたくて走り出す男の人が映りました。PVに出ていた彼でした。まだ名前もわかりません。

あくる日もCMで今度はMacのCMにモジャモジャの人と出ていました。
気になっていました。モジャのモジャの人は、その後も夜の「落下女」というコント番組で見るようになります。

しばらくしてTSUTAYAでバラエティのDVDを探していた時、別枠で「ラーメンズ」と別れた場所に区画されていた棚がありました。その裏面を見ると、なんと気になる彼が写っていたんです。なるほどこの人か。
それで小林賢太郎ソロパフォーマンス「◯」を試しに借りていきました。
それを観た途端に衝撃を受けてしまいました。
今まで観たテレビのコントのどのものとも違っていたからです。

彼の得意のコントの見せ方の一つに、マジック的な要素があります。
最初はわからなくても、後から「なるほど!!」とつい唸ってしまうもの。
のちにその方法がハマってしまい、そういう作品しか好きになりませんでした。
「ソウ」「猟奇的な彼女」逆転裁判とかとか、逆転もの??
それと随所随所に散りばめられた、「あるある」。それは漫画の一場面から、なんとなくあの歌手に似た歌い方や、お客さんがわかる共感のセンスが素晴らしいんです。
その当時はそれがすごく、「なんだコレは!!」みたいに驚愕しました。

ラーメンズのコントはわたしが興味を持った時にはもうやってなくて、仕方なく小林さんのソロの公演を何回か観に行きました。

しかし小林さんのやっていることは、テレビを本業にしている人からはあんまりよく思われていない、とか「あいつのお笑いは間違っている」といった声がどこからか聞こえてきました。
わたしには当時、その意味がどうにもわからなかったです。狭い範囲の内輪受けと大衆受けする笑い。違いはあれど、それを芸術に昇華しようとしている。わたしにはそう見えていたと思います。

今賢太郎さんの作品はほとんどYouTubeで観られます。
ラーメンズ時代のものはなかなか色褪せない作品が多いです。ですが、わたしもそれを良いと思える段階をもうそろそろ過ぎなければいけないと感じてきました。一種の卒業です。

ただ今でも切り口の良いセンスを賢太郎さんには感じていますので、今の賢太郎さんの作品に出会えたら、それをまた観てみたいです。過去を知っているだけに、変化の仕方を楽しめるのも、作品を楽しむ方法ですね。

ラーメンズ「条例」と「ニッポン語講座」は大好きです。

これからもご活躍楽しみにしております

お誕生おめでとうございます

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