啓典の歌
長く続いて頭の中でいがみ合い
もつれにもつれた3つのヒモは
ハサミで切るしかないのだろうか
同じ啓典から始まって
少しづつ道が別れていって
千年前の私たちが
こうしていこうと決めたものが
千年後に血の道となって
ひとつに近づくなんて
思いもしなかっただろう。
それも、たった百年のうちに、
すべての始まりのたった数行の
一瞬のうちに収斂するなんて。
あぁ、神様。
預言者を地に下ろしたのは
血を見るためでしょうか。
笑顔の裏に、血を見なければならぬでしょうか。
最後のラッパはそのためのものでしょうか。
願わくば、滅びではなく、平和の音となりますように。
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