泡となって
浮かんで消えて
ぷくりぷくりと
出ては消えて
儚いようで、
そうでないようで、
鍋は気づいていないだろうし、
水も気づいていないだろうけど、
浮かんで消えてを繰り返し、
そうするうちに何かが生まれていくのだろうと、
外からみて気づくことがあり、
さもこれこそが人生だと、
達観出来れば話は早いが、
そうもいかぬも人生と、
夢が尊いのは人が関わり
気付かぬうちに、
存外達成していることがあり、
頭に浮かんでいるうちは、
わりかし散っていると信じてしまう、
だから儚い夢などと昔の人は言ったのか。
あの泡も、火にくべられてふつふつたつあの泡も、誰かの儚い夢なのか。

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