CPIの速報と分析
5/15, 21:30に米国のCPI(消費者物価指数)が発表されました。
結果はほぼノーサプライズ。インフレ伸び率鈍化が発表され、株価にとってポジティブな結果となりました。
見ての通り市場予想とほぼ同じです。少し長い目でみてみましょう。
3~4%の間で横ばいという感じですね。米国は約5.5%という日本よりはるかに高い金利を据え置いていますが、インフレ目標の2%まで下がってきません。自然利子率の上昇の意見もあり、今後は利上げの議論もでてくるでしょう。
項目別ではエネルギー価格の上昇が顕著です。これは今年からの原油高の影響が大きいのでしょう。
直近一カ月は下がっていますが、先物の価格はCPIに織り込まれるのに数カ月かかります。なので黄色矢印の上昇分がモロにCPIに織り込まれた形ですね。
ただ今後も原油価格の下落が続けば、CPIも落ち着いてくることが期待できます。あとはCPIの3割を占める住居費次第でもありますが。
■市場の反応
マーケットはドル安株高で反応しました。
これはインフレ率が前回値より鈍化したことで、利下げ期待→株高という思惑でしょう。ただ市場予想とほぼ同じなので投資家は「楽観的すぎる」とも見れます。
■今後について
結局は原油価格次第と思っています。
原油価格が
・上がればインフレ再悪化→スタグフレーションで株安
・下がれば利下げスタート→業績改善で株高
という感じです。
あまり難しく考えすぎず、原油価格をしっかりと追っていきましょう。
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