声の可能性を信じている
こんにちは!高槻・草津ボイストレーナーの安田結衣です。
今日は久しぶりにマガジン外での投稿になります。これを見てくださったあなたに少しでも良い影響があればいいなと思いながら書いていきます。長くて拙い文章になると思いますが、若輩者の決意表明を受け取ってもらえたら嬉しいです。
先日、このような呟きを投稿しました。
この呟きを投稿したちょうど一年前に母が他界し、心も身体もボロボロだった2020年。天国の母に心配をかけまいと思いながらも、沼から抜け出すことが出来ない自分。当然沢山の方がくれる愛にも気づく余裕はなく、ただ苦しみをやり過ごすしかない日々でした。
人が心や身体を病んでしまった時は、まず痛みをとることが先決だと思います。特に深い悲しみや重い病気を患った時は、長期的な目線も必要かもしれません。自分らしい生活を続けながら、悲しみや病気と共に生きていくという選択もあるでしょう。
どの選択をしても人が懸命に生きていく姿は、ものすごく大きなエネルギーを放っています。そして死に向かう人生をどのように生きたかというその姿は後世に受け継がれていきます。
遺されたものは故人の意志を受け取ること、その意志を育てること、そしてそれを後世に渡すことを繰り返しているのだろうと思います。
(母の一周忌に友人から頂いたお供え。彼女の優しさが沁みます。)
受け取り上手であること
その人生の中で私個人の実感で思うのは、2021年は受け取ることの上手な人が生きやすい世の中になっていくのではないかという事です。
2020年は心身共につらい思いを強いられ、今まで感じたことのない感情や身体の不調を経験された方もいらっしゃったのではないでしょうか?
心身の不調と対峙することは苦しみを伴うので、なかなか気づくことはできませんが、そのつらさは今後の大きな糧になります。苦しみを鮮明に感じた経験がある人は、同時に人の優しさにも敏感に気づくことができますし、逆に自分を傷つける物からは距離を置くことができると思うからです。
この世は貸し借りの繰り返し
人は一人で生きていけない以上、何をするにも貸し借りが伴います。貸し借りに良いイメージがないのは、返さなければならないと堅く考えすぎてしまっていたり、また必要以上に警戒心が強いせいかもしれません。
上記の通り受け取ることが上手な人は心身のバロメーターが敏感な人であり、それには鍛錬が必要です。心身よりも合理性を強いられてしまう現代では、人が本来持つ優しさや生命力をうまく受け取りにくく、それゆえ与えることもぎこちなくなります。
病気の有無にかかわらず健やかな心身を持つ人は、自分を癒すだけではなく、人をも癒す力があると感じます。それは何かをしてあげるという物質的な物でなくても、存在そのものからも与えることはできると実感しています。
(喉の違和感を話すと沢山の方がサポートしてくれる。自分の喉を可視化するのって大事だなぁ。)
鍛錬を繰り返す先にあるもの
私自身の鍛錬について赤裸々にお話します。数年ボイストレーナーをやっていながら、2020年になって初めて心身のバロメーターが喉と腸であることに気づきました。思い返せば幼少期に腸炎で入院したのも、いきなり声が出なくなったり喉の詰まりを経験したのも、心身の解離が起こってしまった結果だと思います。
それ以来少しでもおかしいなと感じた時は、心身が欲している活動(マッサージや散歩など日によって様々)に充てるようにしてきました。また様々な方の助けを得て解剖学やロルフィング、ヒーリングを学ぶことで、少しずつ身体のサインを感じられるようになってきています。
そんな風にし続けていたからか、2021年になって色々なことを受け取る機会が増えました。物質的にいないはずの母や家族や友人など他者からの愛をより受け取る機会が増えたのです。具体的に言うと、私が何かをしたいと思えば誘ってくれる人が現れ、疲れを感じた時は夫がコーヒーを淹れてくれているなどです。
それと同時に自分の声も確実に変わってきています。喉が詰まったような感覚が抜け、少しずつ声が通るようになったのです。届くようになったとも言えます。
(生徒さんの姿勢評価。解剖学の師匠に褒められて嬉しかったな。)
以前より声が届くようになったとは言え、まだまだ私自身の影響力は大したことないかもしれません。ですが、これからも心身共に鍛錬を繰り返し、そこで得た経験を育て、愛を持って他者に渡すことで、良い影響を広げていくことができると信じています。
これからもレッスンで出会うお一人お一人の声が輝き、それをきっかけに世の中に良い循環が生まれるよう、日々精進していきたいと思います。
私の拙い文章を最後まで見てくださったあなたが少しでも日々を健やかに生活できるよう、遠くから祈っています。
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