見出し画像

0404_好きなんて結局、勘違いなのかも

あーあ、本当何もかも上手くいかなくて笑えてくる。
上手くいかないじゃないな、なんだか全部気持ち悪い。

今年の不幸度が早速とんでもない。いろいろ、とんでもない。でも他人事みたいにどこか思ってる、じゃないとやっていけないもの。




久しぶりに人から恋愛的な意味での「好き」をもらって、え、こんなことあるんだ、ってなっていたけど、その好きを素直に嬉しいという感情で受け取れるような状況じゃない。

この好きをありがたく受け取ってしまったら、私は私自身を心底軽蔑することになるだろうな、って。



私の誕生日、一度も伝えてなんかいなかったのになぜか知っていてくれて、今年は「◯◯ちゃん、おめでとう」って当日にプレゼントをくれたり、「これはホワイトデーね」って私の好きそうなお菓子をくれたり。

だんだんと会話の中で「ん?」と思うような優しすぎる発言をもらうことが増えて、言葉だけじゃなくて行動もくれるから、なんだか普通じゃないような気持ちを感じてた。

だから「いや、まってまって」って私は自分にずっと言い聞かせていたの。いろんな言動の意味が分からなかったから。あぁ、はいはい、思わせぶりね、って、どこかで思ってもいたし。



弱っているときに優しくされると気になってしまう、は本当なのかもね。まぁこの人に対しては出会った2〜3年前から尊敬と憧れの対象だったし、人としてずっと好きだったけれど。

人として好き、と、恋愛的な意味での好きなんて紙一重なんじゃないかな。というより、その間で常に揺れ動いているものなのかも。それは簡単にどちらにでも転んでしまう。そのまま起き上がれないことだってある。

この人に対しても人としての好きはずっとあったけれど、恋愛感情を抱けるほど何も知らなかったし、知る機会もなかった。その必要さえもなかったから、この好きがどこに分類される何なのか自分でもよく分からなくて。だから人として好き、のままでよかったのにな。


ただ、そうじゃない好きに気づいても、そうじゃない好きを選びたくなっても、私には踏みとどまらなきゃいけない理由がある。

この好きを素直に受け取るほど、それで幸せになりたいなぁと思うほど馬鹿じゃないから、今まで通りの関係性を続けることにした。関わりのある場所で、必要な時だけ今まで通りの関わりを持つ。それだけの関係。

この状況しか選べないって分かっていたし、人としての好きのままでいい、この人とは。




誰かに恋愛感情を抱く自分のこと、普通はみんな好きなのかな。私は嫌いなんです、とても。

そんな感情を発生させる部分が脳のどこかにあるのなら、丸ごと摘出して欲しいと思うぐらい。誰かを好きだと思うことなんて脳の誤作動であれ、と思うぐらい。



実際、"好き"なんて勘違いかも、一時の気の迷いかも、なんていつも思うんだよ。

その時の自分の状況次第で、それこそタイミングで、好きになれるかならないか、その好きが恋愛感情になるかが決まるような気がして。


だから好きになった人を忘れることも、私は割と簡単にできる。上手くコントロールできる。自分の感じ方、状況を変えてしまえばいい。

その人に見つけたたくさんの好きな部分をこれ以上見つけることがないようにと目を瞑って、苦手だったところばかりを思い出して目を向けるようにしたら。自分にある時間を仕事で埋めて、考える時間をなくしたら。ほら、簡単に。


それでも好きだと思うなら、忘れられないのなら、それは勘違いだよ、って自分に教えてあげる。

今の私が寂しいから、誰にでもいいから優しくされたいだけで、一緒の時間を過ごして欲しいだけで、寂しいを誤魔化したいだけで、埋まった気になりたいだけで、そんな時にちょうど身近にいた相手だっただけだよ、って。だから居心地が良かっただけだよ、って。

それ以上の意味はないって、教えてあげる。




好きが分かんないんだよなぁ、結局。
好きってなに?
何がどうなったら好きを抱いて、信じていいんだろう。

気の迷いだとか勘違いだなんて思うことなく、誰かに対して抱く純粋な気持ちに自信を持ちたいんだけどな。なんだかずっとできないな。

傷つくのがこわいんじゃない。
ただ単に、恋愛感情なんて馬鹿馬鹿しいと思っているだけ。


じゃあどうしてそう思うのか、それはいつも分からない。
だけどやっぱり好きなんて勘違いじゃないのかな。

同じ人を生涯ずっと好きでいることなんて、ほぼほぼないわけだから。初恋が最後の恋になって一度も心移りすることなく人生をおしまいにできた人、一体何%いるの?

この人しかいないとか、この人がいちばん好きだとかその時は思っても、案外簡単に更新されちゃうじゃん。更新しなければいけない時があるじゃん。そうでもしなきゃ忘れられないとか、乗り越えられないとか、そんな瞬間ばかりじゃん。あなたも、わたしも。


終わらない好きが欲しい、というよりも、終わらない好きを抱ける私になりたかった。私はそうでありたかった。

じゃあこの好きをそれにする?
したとして、私には何も返ってこないけどね。




好きをくれたこの人、私がいちばん欲しい言葉を知っていてそれを私に伝えてきたんだよ。本当にやめてほしい。その言葉通りになんかできないくせに。こんなの愛情でもなんでもないよ、呪いだよ。

その言葉が頭の中をずっと、ぐるぐると回る。
呪いなんかじゃなく、
私のお守りになってくれたらよかったのにな。

それほどの言葉を私に伝えちゃったの、本当大失敗だよ。


だからもう、この好きも勘違いにしておこう。
どうせ時間が経てば全てそうなってしまうし。


それでもさ、

って言いたいことは山ほどある。
でも、また自分に呪いをかけてしまいそうだから。
やめておこうかな。



/ 2,300文字


この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?