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【五】という漢字から見える壮大な景色

5月は、もう後半になってしまいましたが

漢数字の【五】について気になったので考察

【五】


成り立ちは「五行思想」そのもの

「木・火・土・金・水」の5つの要素で世界は成り立っているという考え方
時々、当noteでも取り上げております。

さて、この漢数字の「五」の成り立ちを分析すると、五行思想が立体的に見えてきます。


相生相克図


まずこれは👆五行の基本的な相生相剋の図です。

「相生」

青い矢印(相生)の意味は「木」が「火」で燃え炭になり、その「土」が重なる大地の下には「金」脈ができ「水」が湧いて「木」を育てるという自然界の巡りを表します。
「自然が自然を生み出す流れ」

「相剋」

赤い五芒星(相剋)は「木」が「土」に根ざし、大地が「水」の流れを作り「火」を消す(気化する)、「火」は「金」を溶かし、鍛造して刃物となり「木」を材に変える。
「元素をコントロールしていく関係」

陰陽師の扱う五芒星もこれが由来と思われます。

これら五つの元素は
時計回りと五芒星の形でグルグル回っている感じです。

しかしそれはまだ二次元的な図で見ています。



これらの働きが「天」と「地」を繋ぎ
我々の生きる空間に作用していることを漢字であらわしたものが【五】

五の成り立ち

漢字の上下の横線が「天」と「地」を表し

その間の重なった台形のような部分が
本来は「天」と「地」を交差した「X」のような形をしています。

「X」は、相生相剋図を横から見て、螺旋状に「地」から「天」へと登っている形と捉えるとイメージできるでしょうか。
神戸のポートタワーみたいな感じ。

螺旋上昇

「地」を表す「土」から螺旋で一周するとすれば
「土」に戻った時に、螺旋でその上にあるものは「風」の元素となります。
(土と天の間には空気という風がある)

そして、螺旋はいずれ「天」に到達することを
「五」の字は教えてくれます。

「五」という見慣れた漢字から、なんとも自然界の巡り、森羅万象のうねりが、この一文字に込められています。

とても、壮大な景色が見えてくる気がしませんか?


余談ですが、風の神様は、日本では「シナツヒコ」と呼ばれています。

シナツヒコは、風の神社として有名な龍田大社(奈良県)では天御柱命(アメノミハシラ)という名前でお祀りされています。

「天」と「地」の間を支える「柱」は「風」というわけです。
「五」という字もまた「天」と「地」を支える偉大な「柱」に見えてきます。

ポートタワーはその聖地です(冗談です🤭)

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