見出し画像

充実感に溢れる旅をするには

先日、「あの南国感を味わいたい!」と思い、沖縄を1週間旅しました。
ちなみに昨年は、4回沖縄に行きました。

半分仕事をしながらなので「ワーケーション」という言い方が近いかもしれませんが、仕事をしていない時は本気で旅をしていました。


「感動した」「楽しかった」と言えるような、充実感に溢れる旅をするには、何が必要だろうか?

ということを、今回の沖縄旅、30カ国近く旅してきた自分の経験と照らし合わせながら考えて書きましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

旅を、見つめ直したきっかけ

今回の沖縄滞在で、初日に向かったのは「やんばる国立公園」

雨上がりで霧がかかっていたこともあり、ジュラシックパークに出てくるような世界観でした。
植生も東南アジアで見るジャングルとは違っていて、未開拓な土地が多い沖縄北部の可能性を感じました。

様々な観光業者が注目している、沖縄北部の自然スポット。

レンタカーで帰り道、今回の旅のパートナーである健輔とこんな話をしていました。

「なんかこうレンタカーで目的地まで行って、軽くハイキングして、ってなんか旅の充実感に欠けるんだよな。もちろん景色は凄かったけどさ。もっと体動かした方が、楽しいって感じるかもしれない。」

「あーわかるわ」

「自転車で島を一周したり、長時間素潜りしたり、新しい人と語り尽くした時に、旅の充実感を感じてるかも」

「その感覚って、なんか言語化できひんのかな。 疲れてるから?
ドーパミンがでてるから…?」

「太陽が出てる時もめっちゃ気持ち良いし、印象に残ってる旅を思い出すと、全部晴れだ。」

「それはセロトニン…?」

健輔とは、インドのコルカタで出会った仲。
哲学者のように、よく旅について語ることがあります。

ドーパミンは興奮した時にでるもので、セロトニンは太陽を浴びた時にでるもの、というくらいの簡単な認識しかしていませんでした。

上記をまとめると、以下の仮説ができました。
“旅に充実感を与えるのは、ドーパミンとセロトニン…?”

旅の充実感と、ドーパミン・セロトニンが関係?

より興味を持った僕は、旅とドーパミン、セロトニンの関係を調べました。
すると、以下のような興味深い記事が見つかりました。

ドーパミン:
新たな場所に到着し、初めて出会う食べ物を味わい、新たな人と出会うことってとっても幸せな気持ちになるよね。この時に脳内で放出されるのが「気分を良くする」ドーパミンというホルモン。

セロトニン:
精神を安定させるホルモン。太陽の光を浴びるとセロトニンが活性化して、幸せな気分になるんだ。南国特有のリラックスした空気や海の音を聞くことでも人は副交感神経優位になり、ゆったりした気持ちになれるの。

by Dear B

つまり、ドーパミンとセロトニンが旅に充実感を与えるという仮説は、インターネット上の情報からは、検証できたと言えます。

そこで、今回の沖縄旅で充実感を感じたシーンを振り返ってみると、各体験が「ドーパミン型」と「セロトニン型」に分かれることがわかりました。

3つの例をみていきます。

1.異国情緒あふれる街・コザを散策   -ドーパミン型

 街には、大音量の音楽が流れている

コザでは、街の雰囲気に衝撃を受けました。
大学1年の時、バンコクの歓楽街・ソイカウボーイを歩いた時に感じた感覚と似ています。

多くの外国人(その多くは米軍さん)が大音量で音楽の流れるバーやクラブに集まり、異国情緒に溢れています。
その周囲には、大阪の西成を感じさせるような少し古びた看板のカラオケやバーがが立ち並び、2つの空間が混在したような、異空間です。

この衝撃は、「新たな場所を見ることで、気分をよくする」ドーパミンがフックとなった感情でしょう。

2.リゾート・北谷でのんびり昼寝   -セロトニン型

一直線のこの道は、ランニングする米軍さんが多く、異国情緒に溢れている

北谷の一直線になっている道で、音楽を聴きながら横になるのが大好きです。
この時に聴く波の音、ランニングをする人の足音、そしてサーフィンを優雅に楽しむ人、ゆっくりと沈む夕日といった視覚情報が、自分をリラックスさせます。

これは幸せホルモンとも呼ばれる、セロトニンの影響と言えるでしょう。
副交感神経が働いていると言えます。

3.離島・ナガンヌ島で素潜り   - セロトニン型 & ドーパミン型

「慶良間ブルー」はいつ見ても圧巻。

慶良間諸島の一つ、ナガンヌ島。
真っ青な海は流石だなと思いつつも、過去に周辺の島を訪れたことで「既視感」あり、初めてのものを見るような衝撃的な感動はありませんでした。

ですが、その日は4日ぶりに晴れたこともあり、とても気持ちよかったです。晴れた時に分泌されるセロトニンが旅の充実感を感じさせる一例でしょう。

また、素潜りを繰り返して息が上がっていたこともあり、これまた充実感を感じていました。
運動した際に分泌されるドーパミンが、そう感じさせるのでしょう。

(番外編) 異国でのバックパッカー経験   -ドーパミン型

ピピ島にて。様々な国籍・バックグラウンドの人と同じボートで探検。

バックパッカーとしての一人旅は、色んな国の人と話し、様々な価値観や文化に触れ、異なる気候の植生や建物を目の当たりにするからこそ、ドーパミンがドバドバ出るんだと思います。その多くが、新しい体験です。

8月に行ったタイのピピ島で感じた充実感、感動はまさにその「新しい人と出会う」「新しい価値観を知る」体験が起因していると思います。

もちろん美しく、のんびりした景色を見る経験はセロトニン型とも言えますが、海外でバックパックをする際はドーパミン型の経験に対して貪欲になっている自分がいます。

”旅すること”を考え抜く


以上、旅において充実感を感じさせる要素を、
自分の旅を振り返りながら考えてみました。

今、インバウンドのツアー事業をやっていますが、例えば写真ツアーでは、お客さんの経験を充実させる要素は、たくさんあります。

「自国では馴染みのない、ディープスポーツを訪れることができた」
「見知らぬ歴史を知ることができた」
「ガイドの日本人と仲良くなって、日本人のアイデンティティが垣間見えた」
「SNSに載せるイケてる写真が撮れた」

自分自身が感じる旅の充実感も大切にしながら、
同時にお客さんの経験を充実させる(=感動させる) ための導線も、深く深く考えていきたいです。

写真ツアーで、韓国出身のゲストと。


こういった楽しい議論をできる方と、是非お話ししたいです。
最後までお読みしていただきありがとうございました!!

人生の分岐点となる旅を、世界中でつくる
ことが私のミッションで、まずはインバウンドの文脈で事業を加速させていきます!

Soma

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?