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グレート・リセット

前回書いてから、あっという間に1年が経ってしまいました。
竜宮城にでも行っていたんだろうか…。

いえ、毎日必死のパッチで仕事をし、
山口のみならず国内あちこちに仕事や人に会いに行き、
人とのお別れがいくつかあり、コンペに勝ったりコンペに負けたり、
いいと言われることもあればいいと思われないこともあり、
娘2人の受験があり、働く時間が変わり・・・。
いろいろとありました。
たぶんお読みになっている方の過去1年も、いろいろおありだったと思います。

昨年度の終わりに、自分が副所長として4年近く関わっていたあるプロジェクトを解散することになりました。
これは2020年春に終了についての話をしながらも、コロナで保留になっていた事項。保留期間にはコロナ時期だったからこその想定外の仕事もできましたが、2021年、「所長の退職を区切りとしたい」と半年間対話を重ねて、結論に至ったものです。

遺留や、ありがたいお申し出もいただいたのですが、すべて、ありがたくも申し訳なくも思いつつ、ご辞退しました。4月から今までとは違う新年度が始まりました。

起業して今年で7年。これまで、広告と広告の延長線上にある分野で必死に楽しくやってきましたが、この6月、仕事の最中に、「もうやめようか?」という声が、頭の中で聞こえてきました。
自分でも驚きました。

私は会社員時代を含めて、広告仕事をやめようとは、あまり思ったことはないのです。会社はやめようと思ったことはあるけど、仕事をやめようとは思ったことがない。いままで3回の退職も、うち2回は「結婚に伴う転居の必要」「夫の転勤に伴う転居の必要」が理由で、その瞬間は「キー!会社を辞めてやる!」なんて思っていなかった(…もちろん、そう思うときはいっぱいありましたけど、仕事は続けたかったので乗り切ってきた)。

大学院入学当初こそ「卒業後は違うことをしよう」と思っていたのですが、半年後にIDEO TOKYOを訪問した際、もういちどクリエイティブの世界に戻りたいと、はっきり思ったのでした。

なので「もうやめようか?」と、ふと浮かんだ自分の言葉にうろたえながら、その後ずっと考えています・・・今も。

仕事をやめたり、solutions inc.を廃業する、という意味ではなく、

ーー
●仕事の内容を、本当にしたいことにアジャストしよう。
… それは本当に「広告」なんだろうか?
●会社ではなく、「人」と仕事しよう。人を選ぼう。
… 今後はハッキリお伝えします。ごめん。その結果は全て自分で引き受けます
●生きている間に来てほしいと思っていた社会を、待ってないで、自分で引っ張ってこよう。
… 私は「女の人が苦しくない社会」がいい
●そのために自分の力を使おう。
… 企画、文章書き、人と人とをつなげる、インタビューする、本質が何かを考える、など、いままで好きで得意で喜ばれてきたこと
●私は自分のことより人のために頑張るほうが燃える。
… 無理に、自分にフォーカスするのはやめよう
ーー

年始や年度初めにはそんなにはっきりと思っていませんでしたが、7か月を過ぎたところで、
ああ、2022年は私のグレート・リセットの年なんだ
と思うに至りました。

いま、毎日悩み、迷いながらやっています。
なので、これからは過去のことより、いまやっていることをここで書いていこうと思います。

※写真は宍道湖。このままでいいのか不安と諦念を抱えたまま、この夕日を見ていました。

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