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小池都知事への手紙~海老原宏美さん

人工呼吸器と暮らす海老原宏美さんをご存知ですか? 

24時間介助を必要とする人生ですが、一人暮らしをしながら自立した人生を送っているパワーウーマンです。

風は生きよという

「平成28年度東京都女性活躍推進大賞」を受賞された後に、小池都知事へ送った手紙が公開されていました。一部を転記します。

小池知事におかれましては、社会にとって生産性のある人間、
もしくは人々に感動を与えられる人間だけではなく、
ただ、そこに静かに存在するだけの人間にも尊厳を見出し、
全ての都民が社会参加できる都政を執行していただきたいと、心から願っております。

人間の価値に優劣をつけず、どんな人でも共に在ることを楽しめる豊かな東京都でありますように。
「都民ファースト」の「都民」に、私たち重度障害者も常に含まれておりますように。

出典:「風は生きよという

海老原さんの声が一人でも多くの方へ届きますように。

海老満月

現在、高校時代の合唱部で2つ先輩 茂木理さんによる音楽劇『海老満月』がアーカイブで配信中です。そのあとのキレッキレのトークが最高に面白いです。

2200円とオトクなので、ぜひ見てください!

トークショーの海老原さんのコメントで、特に印象的だった言葉がこちらです。


「毎日、時間がないと思っている。進行性の病気なので、今日できたことが来年はできなくなっている生活を送っている。

障害があって良かったな~って本当に感じる。人生には必ず締切がある。自覚させてもらっている充実感。こういう状況だから幸せだとみんなに知ってほしい。

自分の人生を生きて欲しい

茂木理さんは、海老原さんの命の次に大事というアテ(介助)をしながら脚本をかきあげたそうです。先輩と後輩を越えた関係の中で生まれたセリフからは、自由奔放な海老原さんのありのままが表現されていました。

茂木さんは海老原さんに対して「一つ一つが命がけ。集中し始めると3時間ぐらい平気でぶわ~っとやり続ける。快活、頭の回転が早いもののふ(武士)、指示が的確で上司に最高」と絶賛していました。

・届かない目標は設定しない
・スモールステップを重ねる

「今日を楽しく生きられたらいい」

人は在るだけで価値がある

この舞台とトークショーのおかげで、障害のある人ってしあわせなんだと私も心から思えましたし、私が持っている感覚と同じ~! って共感できました。

これまでの人生で300人以上の老いと接し、50人くらいの最期と出会いました。そこで感じてきたことは、

「死は不幸ではない」

ことです。 

「お金のあるなしと、人の幸福度はリンクしない」

これも私の中では、常識になってきました。

障害のある人や認知症のある人、あるいは病気のある人を「かわいそう」と見下す人に違和感を感じていました。

それでも「かわいそうと思った方がいいのか」みたいなあやふやな気持ちが私にもまだ少し残っていたのですが、この気持を海老原さんは、爽快に打ち破ってくれました。

そうだよね、やっぱり単なる個性だよねと、確信が持てました。

もちろん、海老原さんのような方ばかりではありませんけれども、価値はその人の本質にありと気がつくことができました。

人はみな誰しも個性があり、「在る」だけで価値がある。そんな当たり前のことを再確認させていただきました。

あなたは、生きているだけで価値がある。

もちろん、わたしも。


店長 やじこ

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