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【ソリ死タ雑談】「普通コンプレックス」について

どうも、ソリ死タです。
今日は箸休めに、「普通コンプレックス」について思うところを少し語るぞコノヤロー!

0.おことわり


(ツイッターランドの皆さまにおかれては特段問題はないと思うのだが、)今回の記事は、その趣旨ゆえに少し性的な話題、および黒歴史チックな考えに踏み込んだ考察を取扱う。

性的なお話が苦手な方、黒歴史・厨二病系の話に鳥肌が立ったり、過去を思い出して辛くなる方は、ブラウザバックをお勧めするぞコノヤロー

また、かなりの私見・経験に基づいた決めつけをしている部分もあるので、その辺は「はいはい」と温かい目で見てもらえると幸いだぞコラ

もし興味がある方は、最後までお付き合いよろしくだぞ。

1.二村ヒトシ×川崎貴子の対談


突然だが、皆さんこの対談を読んだことがあるだろうか。

ワシはこの二村ヒトシと川崎貴子の対談を読んで、自分の若かりし頃を思い出し、中々にハッとさせられた。

ワシのような、中途半端なインテリ界隈の男たちは、若かりし頃に共通の病を経験する。

「普通コンプレックス」である。
  (You’re so fucking special. I wish I was special. /Radiohead )

自分が過不足ない人間であること。
飛びぬけたものがなく、目立たない人間であること。

この事実に、大きなコンプレックス・劣等感を覚えることとなる。

社会経験を積めば、まさに普通の人間であり続けることが如何に大変で、如何に貴重であるかを嫌でも理解するのだが、いかんせんそこは若者だ。
ある種の通過儀礼的に、このような「自分が普通であること」にコンプレックスを覚える男性は少なくない。

2.モテる変人


突然だが、根暗だがそれなりのレールに沿って生きてきた若い男が、一番最初に心を惹かれる女性はどんなタイプだと思うだろうか?

結論を言おう。
遊び人かメンヘラか変人だ。

自分は普通だから、普通でない人と付き合いをしたいのだ。
社会通念からしてアウトサイダーな人間と付き合うことで、自らの”例外性”を担保したいのだ。

交際という口約束一つで、自らの体面を擬制しようなどと、なんと都合の良い考えだろうと、(自分を振り返って)滑稽に思う。
だがその程度には、「自分が普通の人間であること」は大きなコンプレックスになりうるのだ。

3.ソリ死タ、コンプレックスに悩んだ過去


ワシはPSY似のオッサンなのだが、今でこそ結婚して子どもにも恵まれている幸せ者だ。
そんなワシもご多分に漏れず、普通コンプレックスに苛まれた経験がある。

そんなオッサンの昔話を少し聞いてくれ。

ワシは大学生のころ、インカレの軽音サークルに入っていた。
残念ながら叶わぬ恋に終わったのだが、そのサークルに入ってすぐ、ワシは2歳年上の先輩のことを好きになったのだ。

今思えば飛びぬけて美人だったわけでもなく、また誰しもに好かれるような明るい性格だったわけでもない。

ワシの好意はどこから来たのか?

つまるところそれは

・彼女が付けていた首輪だったり
ピアスだらけの耳だったり
XVIDEOSのロゴが印字されたTシャツだったり
その裾から見える脇腹のアザだったり
手首の傷跡だったり
「寝取られは辛いが癖になる」という話  だったりしたわけだ。

中学高校を進学校で過ごした”いい子ちゃん”のワシにとっては、彼女の”それら”は例外以外の何物でもなかった。
そして、それらは同時に自らの平凡さへの嫌悪(普通コンプレックス)を引き起こすには十分すぎるほどのトリガーだったのだ。

さあ、それからというもの大変だ。
自分の恋愛(性交)経験の稚拙さ、リストカットの未経験、黒色の髪、穴の開いていない耳、全てが嫌になってくる。
変な服を着たくなる。
自分は変人だとアピールしたくなってくる。

若さゆえと言ったらそれまでかもしれないが、これを読んでくださっている方々の中にも、一度は同じような道を通ったことのある方もいるのではないだろうか。

苦しんだ。本当に苦しんだ。
ちなみにその先輩とは、することはしていた。

4.コンプレックスは何処から来る?


さて、ワシのの昔話もほどほどに、この普通コンプレックスというもの、いったい何処から来ているものなのだろうか? 
教育・環境・社会構造…考え出すとキリがないのだろうが、ワシの経験としては、やはりメディア・教育による部分が大きいのだと感じている。

「つまらない大人にはなりたくない」
「あなたにしかできないことを」
「オンリーワンで今を楽しく」

当時の情報社会には、普通に生きることがまるで悪であるかのように曲解されかねないフレーズが飽和していた。

そんなセリフをご丁寧に教育の現場でも援用しておきながら、実際は画一化したカリキュラムの中で、ハミダシ者を追い出してかかるのが、得てして学校社会、特に進学校の現実だ。

競争に生き残るためには、アウトサイダーが駆逐された無菌室の中で、レールの上を脱落しないよう必死に、淡々と進まねばならない。

そして迎える卒業、大学生活の門出。
初めて生身の社会に触れる、無菌室のいい子ちゃん。
彼らは初めて、抑圧を受けなかったアウトサイダーに直面する。

そこで感じるのは、嫌悪感や見下しの念ではない。
それは例えば、嫉妬であったり、あるいは恋心であったり。
自らの未経験を苛む感情へと姿を変えているのである。(『超』私見)

5.厄介な心の爆弾


このコンプレックスから抜け出せないことには色々と厄介だ。
「あなたは素敵だから。自分に自信を持って。」などと軽々しく言う女の人もいたが、現実中々そうはいかない。

彼女らと対等に張り合えるだけの原体験は無いし、スコアの勝負に固執せざるを得なかった環境にいた人間に、相手の心の中を洞察する力などない。

他人とのスコア比較が発想の根本に根付いたインテリには、生身で社会と関わりながら、一人でコンプレックスへ対処することなど不可能なのである。

じゃあ、どうすればいい?
これはもう、とにかく女性と触れ合って関係を作るのか、何かのきっかけでごく一般的な感性の女性に出会い、身丈にあった幸せに気付けるか…
いずれにせよ、がむしゃらな行動、ないし運に左右される出会いでしか解決できないのが厳しい現実だ。

大抵の人間は運よく後者の道をたどるのだが、それでもなお自分の中に釈然としないものを抱えたまま生きる人もいるだろう。
ワシの友達にも、運悪く今も独り身で、コンカフェでバイトしているバンギャのネーチャンに200万つぎ込んだ挙句飛ばれたような漢もいる。

こんなの珍しい話ではない。
コンプレックスは心の爆弾だ。爆発しないよう、いつも気を遣い、注意を払う必要がある。
そんな爆弾を心に抱えた男が、突然金髪にしてみたり、ローラメルシエ・アンバーバニラを使ってみたり、デオコで女子高生の香りをまとってみたり、全身脱毛してみたりなど、努力の方向を間違える。

6.経験者からのメッセージ


現代社会の普通コンプレックスに悩める男性諸君には、目覚めが必要だ。

皆、苦しいなら1章で紹介した対談を読め。
まずは自分のコンプレックスと向き合い、言語化しろ。

コンプレックスに甘んじて浸かりつづけていては、一生自分に満足できないまま、劣等感を抱えたまま棺に入ることになる。
あの世まで劣等感を持ちこされたら溜まったもんじゃないぞコノヤロー

その解消のためどう行動したらいいのか分からないのなら、
藤沢和樹の「ぼくは愛を証明しようと思う」を読め。
水野敬也の「LOVE理論」を読め。
三葉の「30歳の保険体育」を読め。
高い金払って脱毛する前に、人と関われ。

若者よ。いまは行動するしかない。
社会のどこかに、あなたを待ってる人がいる。


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