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仕事選びの大切な基準は、「今より幸せになれること」

自分ではどうにもできないことがあるということを書こうと思ったけれど
少しちがうことになるかもしれない。

その日は休みをとった。
平日の昼に神社や公園にいったのは久しぶりだった。
数年前に会社勤めを始める前までは、散歩してよく神社に行ったものだった。
自分で会社をしていたときも時間に縛られることがなかった。
昼間に公園でのんびりしたり、夏には夕方、海岸へ行って、夕日を見ながら砂浜を散歩したりしていた。
妻はそのころのことをロングバケーションの時代と言っている。
あの頃は、いつも楽しかった。
今はどうだろう。

もちろん、今は今の形で楽しんでいると思う。
妻は妻で自分のやりたいことに取組んでいるし、
僕は僕でいろんな人生の道を模索している。
カフェを始めたことは大きい。
最初の頃は何もうまくいかなくて、カフェを始めたことを後悔することもあった。
その後、お酒を扱うようになって、それも最初から色々と模索し、変遷をしてきたけれども、結局、世間やメディアで言われるような経営の仕方を参考にすることを一切やめて、自分が楽しいスタイルを追求し、自分が納得できないことはやらなくていいと思い始めてから少しずつ、カフェの仕事が楽しくなってきた。

ただ、今新たに模索しているのは、
多業のあり方としての、昼の仕事のあり方だ。

今読んでいる本を参考にすれば、

仕事選びの大切な基準は、「今より幸せになれること」

これをもとにして、いろいろと考えてみる。

いろいろ試行錯誤して見た結果、
分かったことは、楽しくなってきたカフェの仕事のやりかたを変えるのは自分が納得しないということ。
昼の仕事のために、ようやくうまくいき始めたカフェの仕事が影響を受けるのは本末転倒なのだということ。
昼の仕事はあくまでも、収入を補うために始めたことで、できればいずれは昼の仕事をしなくてもよくなればいいと思っていたのである。

昼の仕事は、20年以上続けたエンジニアの仕事。

4年前に始めた昼の仕事にもやりがいを感じ始めたのは当然のことではある。
もとより、エンジニアの仕事は好きな仕事だった。
ものづくりとして、計画対象のできあがりを創造して、ありかたを考え、それを意味づけし、形づくりの根拠を整理し明らかにして、設計をすすめ、設計図を描き、計画書や工事のための数量計算書をつくる。

それを20年以上続けてきた。
自分が手掛けたものがたくさん形になり、地図の上に残っている。
僕の約20年の結晶がそこにある。
それは僕の誇りだ。

ただ、その仕事を10年前に手放した。
4年前に再開した後、次第に取り戻したい気持ちになっていたが、
試行錯誤を繰り返して、どうしても満足いく方法が見つからない。

なにか自分を満足させるものがないのだ。

それは自分自身が変わってしまったからなのだと気づき始めた。

能力はそれほど変わっていない。
そう思う。やればできる自信もある。
でもものづくりに誇りをもっていたモチベーションがもうない。

一言で言えば

「ワクワクがない」

バシャールは「ワクワクすることをするのが何事もうまくいく」と言っていた。

なにか歯車が狂った感じがするのはワクワクしないからなのだと思う。

じゃあ、何をすればワクワクするのか。

今まで放置していたことになかにあるように思う。
ただあまりに放置しすぎて、なかなか感覚がもどらない。

「今より幸せになること」をよく考えてみることだ。

きっと、放置していた箱の中身を少しゆすってやれば、
ワクワクが起き上がってくるような気がする。

だんだん、何が「今より幸せになること」なのか気づき始めている。


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