Meta最先端の成果事例!ASCとBid Multipliers(入札乗数)を組み合わせ広告配信を最適化。獲得単価50%改善!
MetaのBid Multipliersをご存じでしょうか?
先日公式noteで成果事例を公開した「ASC(Advantage+ショッピングキャンペーン)」と掛け合わせると、ASCではできなかった細かなオーディエンスごとの配信調整ができるように。
今回は、とある案件で獲得単価が50%改善した事例と、ターゲットに合わせたバナー作成で獲得率が上昇したご紹介します✨
ぜひ参考になさってください!
おさらい:ASCとは?
Meta(Facebook・Instagram)広告の新プロダクト「Advantage+ショッピングキャンペーン」略して「ASC」。
「Meta版 P-MAX」といわれており、ターゲット×クリエイティブの自動最適化によって成果最大化を図るキャンペーンです。Metaが一から鍛え直したAI、新たな機械学習モデルを使用しています!
デメリットは
ターゲティングの指定ができない
ほとんど自動で配信のため、分析がしづらい
ということだったのですが、それを「Bid Multipliers」がカバーしてくれるんです!
▾ASCについて最新情報は公式ヘルプをご確認ください。
https://www.facebook.com/business/help/1362234537597370
Bid Multipliersとは?
です。
現在、ASCに適応するにはMeta社の承認が必要で、一部代理店のみ利用可能となっています。※全アカウントに適用される時期は未定です。
(参考ページ:Bid Multipliers - Marketing API)
では、Bid Multipliesrを使うことで何ができるようになるのでしょうか?注目ポイントをまとめてみました。
① ASCを活用できる商材の間口が広がった
ASCは機械学習の精度が高く成果改善事例は多いです。しかし、細かいオーディエンス設定ができないので、ターゲット層が限られる商材の場合、検証すらできていないことが多かったんです。
Bid Multipliersである程度オーディエンスをコントロールできるようになると、多くの広告主がASCを試せるようになると考えています!
② ASCで「さらに」効率的な配信を実現
これまでASCを配信していた広告主がBid Multipliersを使うことで、獲得単価の高いオーディエンスを抑制し、獲得単価の低いオーディエンスを強化できるようになります。より効率的な広告配信につながるでしょう。
また、ASCだけではなく通常キャンペーンを含めると、
③ 広告セットを分けることなく、効率的な配信を実現
例えば、男性には多めに配信し、女性にはあまり配信したくない場合、これまでは広告セットを男女別で作成し、日予算で強弱をつける、といった配信を実施していました。
しかしBid Multipliersを使うことで、一つの広告セットの中で男性を強化して配信、女性を抑制して配信、という調整が可能。媒体の推奨設定でも、基本的にはオーディエンスごとに広告セットを分けない方が良いとされています。
【ASC×Bid Multipliers】改善事例を公開✨
▍お取り組み事例
ボディメイクランジェリーMARUKO(マルコ株式会社)さま
メインターゲットは、20~40代の女性
ボディメイクを行なうサロンを全国208店舗(*2023年3月31日時点)展開
広告配信のCV地点:来店予約
① ASCで特定の年齢層の入札をコントロールし、獲得単価は約50%改善
▍背景と施策
ASCで35~44歳の獲得単価がほかの年齢層と比較して高いため、Bid Multipliersを使った入札抑制により改善を図りました。
▍結果
▾Bid Multipliers導入。35~44歳の入札乗数を0.8へ変更(※下図、赤点線)
35~44歳の表示回数の割合が、約50%減少。
表示単価(CPM)に関しては、その他の年齢と同じような挙動のため、入札抑制による影響は大きくないと考えられます。
▾Bid Multipliers導入。35~44歳の入札乗数を0.8へ変更(※下図、赤点線)
35~44歳の獲得数は減少。全体の獲得単価が、約50%改善。
💡入札抑制により、より確度の高いユーザーへの配信が進んだと推察できます。
② ターゲットに合わせたバナー作成で、獲得率が1.6倍
▍背景と施策
上記①の結果、獲得単価は改善したものの、獲得数は減少。ただ、30代はボリュームゾーンであり、獲得拡大が課題でした。
新たに広告セットを作成し、オーディエンスの年齢を30代に設定。バナーは30代女性のもつ悩みを中心に訴求した専用のバナーを制作して配信。
▍結果
▍配信していたバナー(一例)
Bid Multipliersで入札抑制をした年齢層を、効率的に獲得することに成功!
同時に配信しているASCやデモグラのキャンペーンと比較しても、獲得率は高い傾向。獲得率はデモグラのキャンペーンの1.6倍、獲得単価は最も安価でした。
💡ターゲットの悩みにあった訴求でバナーを配信したことで、ユーザーの悩みと合致し、モチベーションを高められたと推察できます。
Bid Multipliersを使うときのコツ
✓実施は少しずつ
はじめは、最低限の範囲で調整するオーディエンスを決めて入札乗数を変更していきましょう。最初の入札乗数の変更は【0.8~0.9】がおすすめです。
✓検証期間は最低2週間
媒体の学習に時間を要するので、注意が必要です。
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
Bid Multipliersを活用して最適な入札ができるように設定することで、より効率的な広告配信ができます。可能な範囲で積極的に導入を検討してみてください!
👇 Metaに関するnote
▸ASC(Advantage+ショッピングキャンペーン)
▸Metaピクセル
▸Metaご担当者との対談インタビューも実施しました!
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