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博報堂DYグループとの連携を強化。新しい未来へ、飛躍の一年に。|2023年代表取締役社長CEO兼CCO年頭挨拶

新年あけましておめでとうございます。ソウルドアウトグループ代表取締役社長CEO兼CCOの荒波 修あらなみ おさむです。

昨年の振り返りと今年の抱負をまとめたいと思います。


2022年のソウルドアウトグループには、二つの大きな変化がありました。

一つは、4月に株式会社博報堂DYグループの一員となったことです。

公開買い付け(TOB)を経て、非上場化。上場廃止によって社内には多少混乱もありましたが、現在、買収後の経営統合作業(PMI)は順調に進捗しています。博報堂DYグループの皆さんが、ソウルドアウトグループの良さをうまく引き出そうと、様々に心を砕いてくださっていることを感じています。来年以降のソウルドアウトグループの飛躍に向け、基盤は着実に固まってきました。

もう一つは、データドリブン経営やテクノロジーへの投資を続けてきて、その投資が実り始めてきたことです。まだまだ小さなつぼみですが、未来の兆しとなりました。

アンドデジタルのデータインテグレーション事業が大きく伸長し、SO Technologiesのフォーカセルや、まだリリースしていませんが、ソウルドアウトでも新しい技術やAIを活用したプロダクトを開発しています。


そして、世界の大きな動きとしては、2月から始まったロシアのウクライナ侵攻による世界経済への大打撃があげられます。

ロシアへの経済制裁によるロシア産石油の供給減少への懸念から、原油価格が高騰。その余波で世界的にインフレが進みました。インフレを抑制するために、日本以外の先進国の中央銀行は軒並み金利の引き上げを実施。一方で日銀は金融緩和政策を堅持し、結果、国内外の金利差によって円安が進みました。

日本の企業の多くは、海外から輸入した原材料を加工して、国内で販売するという方法でビジネスを行なってきました。よって、原油高と円安のダブルパンチで、厳しい経営状況に置かれた中小企業が多かったように感じています。

日本国内の動きとしては、一昨年の10月から始まった岸田政権で、今後5年間で「リスキリング(学び直し)」支援に1兆円を投資すると発表しています。DXへの機運の高まりが感じられるようになった一年でもありました。


2023年も、対ドルの円安トレンドは長い目でみて変わらないだろうと思っています。

日本とアメリカの金利差の拡大ペースは減速するのではないか、という見立てもありますが、私個人としては、円安の第2フェーズに入ると思っています。日本では市中で円の流通量が増え、日本円の価値は希薄化。一方のアメリカは、金利を引き上げると同時に、中央銀行が持つ国債を売却して市中から資金を回収する量的引き締めを行なっています。こういった動きにより、円安トレンドは続く可能性があるとみています。

このような話を聞くと、地方、中小企業の方は先行きが不安になってしまうかもしれません。しかしそこで発想の転換をしていただきたい。


円安が進む影響で、インバウンドの需要は間違いなく高まります。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための入国制限も緩和され、日本中に外国人が溢れかえります。観光業界ではビジネスチャンスがあるでしょう。もちろん、輸出企業では円安メリットを享受する企業も多くあると思います。

また、国内は引き続き金融緩和政策によって、円の流通量が多い状態です。一部の金融商品や不動産は価格が上昇するでしょう。例えば不動産市場でいうと、リモートワークの影響により、魅力ある地方都市の価格が引き続き上昇する可能性があります。また、都心の新築マンションの物件価格や単価は上がり続けており、一般の方の購買力では、たとえ共稼ぎだったとしても、手の届かない水準となっています。そういったことから、中古市場の見直しが進む可能性があります。

申し上げたいのは、変化の裏側には必ずビジネスチャンスも存在しているということです。


2023年、ソウルドアウトグループとして注力していきたいのは、博報堂DYグループとのさらなる連携です。首都圏のSMB(Small Medium Businessの略、中小・ベンチャー企業)、地方の中堅企業、博報堂DYグループの掲げる広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS(Advertising as a Service)」の大きく三つの領域に特に力を入れていきたいと考えています。

「AaaS」では、「テクノロジー×クリエイティブ」「テクノロジー×オペレーション」など、テクノロジーへの投資を強化していきます。

また、博報堂DYグループは日本でトップクラスのクリエイティブ集団です。人の心を動かす広告クリエイティブをつくるノウハウを、大いに吸収させていただきたいと思っています。

ほかにも今年は、若手や女性の経営幹部への人財登用も、昨年以上に加速してやっていきます。「ソウルドアウトグループ変わったな」といわれるくらい、新しいソウルドアウトグループをつくっていきたい。

2023年、新しい未来を切り拓く大切な一歩目となる一年にしていきます。


本年もどうぞよろしくお願いいたします!



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