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むらさきのスカートの女

こんにちは。


noteでは初めての登場です。さくらです。

去年の7月くらいからスタッフをしています。大学を卒業して佐世保を離れるので店頭に立つのは残り1ヶ月を切っていますが。



最後の痕跡として滑り込みで数回、noteを更新していきたいと思います。


とは言っても、趣味と呼べるような趣味もないため、何を書こうか迷っているうちにこんな時期になってしまいました。

迷った挙句、本を読むことが好きなので、1冊紹介します。



私は拘りをもって本を選ぶというより、何かの賞に選ばれるような有名な作品や、表紙のビジュアル、タイトルに惹かれて読むことが多いので、ストーリーの系統はバラバラです。


最近だと、中村文則さんの『列』、一穂ミチさんの『光のところにいてね』、今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』を読みました。


一応SOKOのnoteなので、ファッションと関連して、『むらさきのスカートの女』を紹介したいと思います。(内容はスカートにフォーカスしているわけではないのですが)

これは完全にタイトル買いです。探せば見つかりそうな外見であるのに、わざわざ題名にまでなっているこの女に興味が湧き、手に取りました。


芥川賞を受賞するような、評価の高い作品でもあります。



よくある普通の商店街に現れる、どこか気になる女性、「むらさきのスカートの女」の生活を、「わたし」視点で描かれた物語。



はじめの方は特に何か起こる訳でもない、単調なストーリーのように感じますが、読み進めていくうちに、ある違和感を覚えるようになります。


ちらちらと顔を覗かせるその違和感は次第に確証に変わり、そうなった瞬間には、もうどこに注目して読み進めていけばいいのか分からなくなる程でした。


まんまとタイトルに騙されました。


別の所に視点を置いてもう一度読みたくなる作品です。


小説は絵が全くないために、頭の中でその人物や情景を思い浮かべながら読む人が多いのではないかと思います。

私は「むらさきのスカートの女」のような不気味な大人の女性が小説に登場すると、無意識に『おじゃる丸』に出てくる「うすいさちよ」を想像してしまいます。背筋さんの『近畿地方のある場所について』を読んだ時もそうでした。
『おじゃる丸』の内容も、「うすいさちよ」がどんな人物であったのかも、「うすいさちよ」が不気味な要素を兼ね備えていたのかすらも覚えていないのに、子供の頃の彼女に対する強い恐怖心が今でもふと蘇っていると思うと、人間の記憶って面白いなと思います。

余談でした。

『むらさきのスカートの女』
単行本だけでなく文庫本も出ているので是非。



むらさきのスカートの女に若干準えて、くろのスカートの男を撮りました。

メンズスカート、女性では出せない味が出て個人的にとても好きです。

読書は向いてなかったみたいです。

私的には本を読む構図で撮るつもりだったのですが、、

完全に彼の世界観に流されてしまいました。
が、これはこれでいいですね。

モデルをしてくれた彼、久しぶりに会ったら前髪がキュートになっていました。


冒頭にも書きましたが、あと数回noteを投稿する予定です。
時間がある時に覗いてみてください〜


さくら

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