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時間にルーズな日本人

京大卒元メガバンカーの総一郎です。


僕は社会人3~5年目くらいを中国で過ごした。

昨日の記事で触れたが、大企業における海外駐在というのは、福利厚生は素晴らしいが労働環境は過酷だ。

#昨日の記事はこちら
『海外駐在を経験したからこそ銀行を退職した理由』

日本の労働基準法に準拠していないため「残業代」という概念が無い。

今はどうなっているか分からないが、僕が中国にいた当時は少なくとも、

必要とあらば日付が変わるまで働いていた。

僕は研修生として行ったのである程度守られていたが、一度だけ日付が変わるまで働いた。

では現地の中国人はどうか?

多くの中国人は定時でさっさと帰るのだ。

#写真は中国で住んでいたタワマンのベッドルームからの景色
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▼時間にルーズな日本人
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海外経験者は良く皮肉として耳にすることばなのだが、「日本人は時間にルーズだ」と言われる。

分刻みで精確に運行する電車や、定時に間に合うように出社するサラリーマンを目にしている日本では、「どこが時間にルーズなんだ」と思われるかもしれないが、

「日本人は始業時間にはうるさいくせに、終業時間にルーズだ」と言われるのだ。

仕事が終わっているのに上司や先輩がまだ仕事をしているから帰りづらくて、明日でも良い作業を見つけてはダラダラ付き合い残業をする。

30分と決めていた会議も、ダラダラと結論が出ないまま延長して1時間やる。

そんなことが日常茶飯事の会社も少なくないと思う。

定時にさっさと帰る外人がたくさんいる海外の職場ですらそうなのだ。

中国人はさっさと帰るのに日本人は文句を言えない。

「そういう文化だし、貰っている給料が安いのだから付き合い残業をさせるのは申し訳ない。」

「給料を多く貰っている自分達がその埋め合わせとして残業してカバーするしかない」

という自己犠牲的なサービス残業が横行している。

その同調圧力は強く、定時を迎え、日本人だらけが残されたフロアで、

「さぁこっからだ」

とばかりに第2ラウンドを始める日本人たち。

帰ろうとすると、

「(なんか予定有るの?)」
「(もう帰るのか?)」

と言わんばかりの顔の「おつかれ」が聞こえてくる。

それが当たり前と言う空気感。

どこかおかしい。

労働基準法の厳しい日本ではそこまで残業をさせることは無いが、海外は無法地帯。

高い給料を払っているのだからと、現地人がやって然るべき仕事も含めて少ない人員でなんとか残業残業を重ねて回していた。

日本人全員、本音では早く帰りたいはずだ。

だが、みんなで自分たちの首を絞め合っている。

だれかが声を上げるしかないが、声を上げては減点をくらいそうだ。

じゃあどうするか。

退職や転職と言う形で会社に異常を伝えるしかない。

帰国してしばらく働いたが、僕はそんなことも思いながら銀行を退職をした。

退職は「残された同僚に申し訳ない」とか「今まで色々と経験させてくれた会社に申し訳ない」と感じる人もいるだろうが、

「もうこれ以上居続けたいという魅力的な環境ではなくなっていますよ」というフィードバックを会社に与える貴重な行為でもある。

逆に我慢して居続けてあげる方が会社に対して愛が無いと捉えることも出来る。

会社も自分もwin-winでありたいものだ。

PS(追伸)   
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