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女もスパロボ楽しんでる話

以前どこかで「女性のスパロボプレイヤーは少数」という意見を目にした。

まあそうかもな、とは思った。

スーパーロボット大戦、略してスパロボは言うまでもなく、様々なロボットアニメ作品に登場するロボットとキャラクターによるクロスオーバーゲームであり、ジャンルとしてはシミュレーションRPGである(Wikiより)。
今年でなんと30周年。クロスオーバー系ゲームのシリーズがこんなに長続きしているのって珍しいんじゃないだろうか。知らんけど。あんまりゲーム詳しくないので。
少なくとも、30年シリーズが続く程度には人気の作品だということである。
そのプレイヤーの大半が男性だということらしい。それ自体はまあ納得の事実ではある。

「ロボアニメに女性人気ない」
それはそう。無いわけじゃないけど少数派ではあると思う。
一部の作品(ガンダムSEEDとか)は結構女性人気もあるだろうが、「ロボアニメ」という括りで見たら全体としては少ないだろう。
「キャラに興味があるのであってロボに興味ない」
否定できない。私もロボアニメは見るが、ロボカッケー!という気持ちよりキャラのやり取りや物語の構成自体が好きで見ている部分がある。
ロボやメカ自体に興味が無いわけでもないが、「ロボがカッケーからこのアニメ見よう」とはあまりならない。

要するに世間の意見は概ね間違っていないと思うし、だからと言ってスパロボさんは変に女性客を意識しないでそのままで突っ走ってて欲しい。
ただなんとなく、「女にはわかんねえよなこの魅力が笑」みたいな雰囲気が全体的に漂ってるのがなんか鼻についたので、私はこんな感じでスパロボ楽しんでる!っていうのを書いてみようかなと思った次第。
あくまで個人的な楽しみ方なので、主語をデカく捉えないでください。

私のスパロボ歴

スパロボシリーズはタイトル数がとんでもなく多い。Wikiによると現行までに90作品あるらしい(そんなにあるの!?)。
私は別にスパロボフリークというわけでもないし、熱心なファンというわけでもないのでプレイしたのは数タイトルだ。
具体的には以下のようになる。

スパロボA,D(ゲームボーイアドバンス)
スパロボR(iモードアプリ)
スパロボT,X(PS4)

以上。
全然やってねえじゃん、と言われても仕方がない。元々そんなにゲームしないので。ポケモンも緑と銀とルビーしかやってない。
最初にプレイしたのはスパロボA。すごく楽しくて3週くらいした。
Aでスパロボの面白さを知り、ガラケーでお安く遊べたRに手を出した。
次いでチェンゲが参戦していると知り、Dを中古で買ってプレイした。
社会に出て自分で金を稼ぐようになりPS4を買った。
PS4でもスパロボがプレイできると知り、ハーロックやビバップやGガンが参戦しているとのことで気になったTを買った。
最近Gレコにハマり、Gレコが参戦しているスパロボが遊びたくてXを買った。
経緯はそんな感じである。

スパロボはキャラゲー

な~にを当たり前のことを、と思うかもしれないが、これ個人的には大好きポイント。
「スーパーロボット大戦」というだけあって、ゲーム上で実際ユニットとして動かすのはロボットであり戦うのもロボットだが、そこには基本的に搭乗者がいる(超AIとかの例外もあるけど)。
ユニットとしてのロボットを強化したり改造したりする要素ももちろんあるのだが、パイロット(=キャラクター)にも弄れる要素があるのが楽しいなあと思う。
ロボの装備やらなんやらをいじくり回すことにはそこまで興味がなくても、キャラクターを育てることは好きな私としてはありがたい。
キャラの能力を強化することもできるし、作品によっては機体を乗せ替えたりもできる。
私は逆シャアのギュネイが好きなので、ギュネイが仲間になる作品の場合はνガンダムやサザビーに乗せてあげている。たのしい。
乗せ替えた場合、その機体に乗った時専用のセリフを言ってくれたりもする(作品によってはボイス付きでさらに嬉しくなる)。たのしい。

私はスパロボのことを、あまりロボゲーだとは思っていない。ロボットどうこうよりも、それに乗っているパイロットたちの掛け合いや台詞を楽しめるキャラゲーだと思っている。

良質なクロスオーバー

スパロボといえばクロスオーバー。多作品のキャラクターたちが一堂に会し、みんなで力を合わせて世界の危機を救っていく。スパロボのストーリーは大雑把に言うと大体これに尽きると思う。

というかまず、各作品の主人公が顔を合わせて話をして共闘して…っていう展開ですでに楽しい。
みんな東映まんがまつりとか好きじゃん。アベンジャーズとか好きじゃん。スーパーヒーロー大戦好きじゃん。
でもこういうクロスオーバー映画って、映画という限られた尺の中で複数の作品を交わらせなければいけないから、結構設定や展開に無理があるのを力技でえいやっとまとめたりしている場合も少なくないと思う。
別にそれはそれで良い。どうせお祭り作品なのだから、勢いで楽しんだもん勝ちだ。

スパロボも同じようなノリのゲームで、結局のところお祭りゲームなのだが、それでも映画などと違って大体50ステージ前後のボリュームでしっかりクロスオーバーを描いてくれる。
原作のこのつらい展開のとき、他に支えてくれるキャラがいたらな…とか、
あのキャラがいてくれたら、あいつは死なずに済んだんじゃないか…とか、
このキャラたち年齢も近いし仲良くなれるんじゃないか…とか、
単にこいつらが共闘したらアツいぜ!…とか、
そういう「妄想してたIF」をわりとしっかり尺をとって描いてくれる
それでも足りない部分や、もっとこういうクロスを描け!などと言いたくなる人もいるのかもしれないが、あれだけの作品を毎回一つのストーリーに集約するだけでもすごいと思う。

ガンダムとマジンガーZとゲッターロボを一つの世界にまとめられてるの、改めてよくやるなと思うでしょ。後ろ二つは同じダイナミックプロだからまだわかるけど。
もちろん、冷静に考えたら「いやそうはならんやろ」と思う展開になったり原作とやや矛盾する設定が出てくることもあるけれど、そこも含めて楽しめばいいのだ。
私は、キャラ解釈がよっぽど大きく外れていない限りはトンデモ設定やトンデモ展開も「そういう世界観のスパロボなのだ」と楽しく受け入れている。実際楽しい。
スパロボTで、ガンダムのアムロ、マジンガーの甲児、ゲッターの竜馬が一年戦争の時にみんな10代で、3人ともホワイトベースに乗ってジオンと戦ってた設定が出てきたときは手を叩いて喜んだ。楽しいでしょこんなん。

それぞれの作品、それぞれのキャラに、適度にスポットを当てて(ある程度の偏りはあるけれども)各作品やキャラをそれとなく紹介しながらそれらを上手くまとめて一つのストーリーを作る。
これかなり良質なクロスオーバーだよな、と毎回プレイしながら思うわけです。自分にはできない。

参戦作品は知らなくても楽しめる

スパロボを知らない人にとって一番高いハードルはここだと思うし、知らない参戦作品ばかりだと二の足を踏む気持ちはとてもよくわかる。
でもプレイし始めたら最終的にみんな好きになってくるから大丈夫。
各作品の魅力をギュッと抽出してほかの作品といい感じにブレンドしてくれるのがスパロボなのだ。
例えば私が最初にスパロボAをプレイしたとき、スパロボAの参戦作品は以下のように22作品(オリジナル除けば21作品)となっているのだが、

〇機動戦艦ナデシコ
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Ζガンダム
〇機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
〇機動武闘伝Gガンダム
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
無敵鋼人ダイターン3
無敵超人ザンボット3
機甲戦記ドラグナー
〇マジンガーZ
〇グレートマジンガー
UFOロボ グレンダイザー
〇ゲッターロボ
ゲッターロボG
真・ゲッターロボ(原作漫画版)
〇超電磁ロボ コン・バトラーV
〇超電磁マシーン ボルテスV
闘将ダイモス
バンプレストオリジナル

この中で、私がスパロボAプレイ開始時点で視聴済みだったのは太字で表記した3作品だけであった(初代ガンダムは映画三部作だけ、ZはTV版を飛び飛びで数話見てた)。
頭に〇を付けた作品は存在だけ知っている状態、その他の作品に関してはマジのガチでミリしら状態だった。
つまり、参戦作品をほとんど知らない状態でプレイし始めたのだ。
親の影響でガンダムは多少齧っていたけれど、ほかのロボ作品はタイトルやOP曲なんかを知ってたり知っていなかったりした程度。
それでもゲームを進めていくうちに、ドラグナーの3人組のことが好きになった。Gガンダムにドハマりした。ダイモスかっこいいー!と思った。万丈さんしゅき…♡となった。ゲッターの隼人はボインちゃんが好きなことを知った。ドン・ザウサーのことは嫌いになった(あとでダイターン3のことを改めて知って評価を正した)。
色々知ってみんなを好きになり、いろんな作品に興味を持った。

プレイしていると、シナリオやストーリー上で知らない作品の知らないキャラたちが、かっこいいことを言ったり魅力的な発言をしたりする。なんだこいつかっこいい!好き!となる。さらにゲームのユニットとしても強かったりする。もう大好きになる。
そんな大好きなキャラ(作品)が、スパロボ上ではほかのキャラ(作品)と仲が良かったりする。その仲良しキャラ(作品)も好きになる。好きが連鎖していく。
スパロボは「こんなに面白い作品があったんだ!」ということを私に教えてくれる。いつも楽しみにしているポイントの一つでもある。


色々と楽しみポイントや魅力みたいなものを言ったが、要はロボット自体に興味なくても、キャラの掛け合いとかが楽しいキャラゲーとしても良作だし私はそのようにとらえて楽しんでいるよ、ということが言いたかった。
参戦作品の中に、自分の知ってる作品が3作くらいあれば楽しめると思う。
ロボにあんまり興味なくてキャラの方が興味ある人こそスパロボ楽しいんじゃないかと思うんだが、どうなのだろう。
ともかく、スパロボは男女関係なく楽しめるゲームだし、今後も楽しめる範囲で楽しんでいこうと思う。
とりあえずスパロボ30は興味あるからプレイしたいな。




無題

ちなみに今はスパロボXプレイしてますけど、F91にケルベス教官殿を乗せて楽しくやってます。ヴェスバーを撃つときに「出力調整…!当たれよ!」「おりゃっ!」って専用台詞言ってくれるのでたのし~~~!!
あとベルリがアムロの援護攻撃に入るときに「援護します、アムロさん!」て言うのもなんか感慨深くて良い…。
ワタルが甲児や舞人のことヒーローとして憧れてたりするのもかわいいぞ。万丈さんとルルーシュが結構仲良かったりするのも面白い。たのし~



(追記)

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スパロボXクリアした~!
見ての通り撃墜数TOP10のガンダム率が尋常じゃないので、二週目は今作のミリしら勢だったクロアン、バディコン、ギアス辺りを履修しつつメインに据えてやっていきたい。

(おわり)

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