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山本粧子の Hola! ジャガイモ人間~ペルーからコンニチワ~┃ 第6回
ブエノスディアス!山本粧子です。
ペルーの首都リマに到着してから、早いもので3週間が経過しました。
リマ滞在中は、ミラフローレス地区のホームステイ先で暮らしながら、語学学校でスペイン語を学ぶ毎日を過ごしています。
ベットが2つもある広い部屋で、私専用のお風呂とお手洗いもある快適な生活を送っています。学校へのアクセスも最高で、受け入れてくださったホストマザーのアナさんには本当に感謝しています。
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巡礼地・パチャカマック遺跡へ
先日、首都リマからほど近いパチャカマック遺跡へ行ってきました。ガイドブックにも載っている、有名な観光地です。
都会的なリマの中心地からバスで1時間くらい行くと、早くもインカ帝国以前の時代にタイムスリップしたかのような別世界が広がっています。
そのような光景のなか、3キロほどある遊歩道を歩きながら、現存する遺跡を見学できます。
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手前のレンガの建物跡は紀元200年から650年くらいに作られたものだそう。
パチャカマックは、1200年以上にわたって、ペルー海岸部で最も重要な巡礼地でした。
紀元650年頃よりアンデスの各地からパチャカマックへ巡礼者がやってくるようになったそうです。
なぜなら、パチャカマックでは古代アンデスの重要な儀式が執り行われていて、その儀式に参加するため、地方の部族の長たちが長い巡礼の旅を経てこの地に集まっていたのです。
パチャカマックの神は、地震を司る神として恐れられており、神の頭が少しでも動くと天変地異が起こると信じられていました。
日本でも、地震は地下の大ナマズが動くからだという伝説がありますが、頭を少しも動かせないというのは、神様もかなりしんどそうです。
ペルーも日本と同じく、地震が多発する地域であることを感じさせるエピソードですね。
そんなことを言っているそばから、まだ到着して間もない11月21日にペルーに来て初めて揺れを感じ、 さっそく神の動きを体感しました。
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私が 働くパラカスミュージアムの正式名称は、フリオ・セサル・テジョ・パラカスミュージアムというため、ペルーに来てから彼のお墓参りもしました。私にとって、とても重要な人物です。
あらゆるミュージアムに彼のモニュメントがあることが、こちらに来てわかりました。
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パチャカマック遺跡の近くにある観光名所ルクモの丘へも行きました。
ルクモの丘には牛がたくさんおり、手作りのアイスクリームやヨーグルトを食べることができます。牛の匂いは、万国共通でした!
こちらの牧場では、牛一頭から毎日15リットルから20リットルくらいの牛乳がとれるそうです。牛専門の獣医の友人曰く、日本の乳牛に比べて、この数字は少ないそうです。
ペルー、ランチ事情
遠足のあとは腹ごしらえです!
本日はペルーの昼食についてご紹介したいと思います。
①ロモ・サルタード
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フライドポテトの回でも少し紹介した、ペルーの国民食。牛肉の細切り、トマト、タマネギ、フライドポテトの炒め物にお米が添えられた料理です。
②ポジョ・ア・ラ・ブラサとパパ・フリータ
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丸鶏のグリルにフライドポテトが添えられた料理です。
一人前(丸鶏の約4分の1)を頼む場合は、モモのほうがいいか、ムネのほうがいいかとお店の方が尋ねてくれます。余分な脂が落ち、味が非常にしっかりしています。
③パパ・ア・ラ・ワンカイーナ
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こちらも以前紹介しましたね。茹でたジャガイモにソース(チーズ、黄色唐辛子、牛乳等のクリーム等)が添えられた非常にシンプルかつ最もジャガイモ本来の味を楽しめる料理です。
ワンカイーナは、ペルーの中部の都市ワンカヨから来ています。「ジャガイモのワンカヨ風」みたいなことです。
④ソパ・デ・ポジョ
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鶏のスープ。日本人にも非常に親しみやすい、鶏のお出汁に骨つきの鶏肉が入っています。お店ごとに異なると思いますが、麺が入っていることがよくありました。
⑤豚肉または鶏肉のグリルとポテトとお米
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大きなお皿に、焼いた豚肉もしくは鶏肉と、お米とフライドポテトがてんこ盛りな料理です。
米&ジャガイモの炭水化物二重奏です。
⑥牛肉のグリルとポテトとお米とバナナ
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驚異の炭水化物祭りプレートです。大きなお皿に牛肉のグリルとお米、フライドポテト、焼きバナナが盛られた料理です。
焼きバナナはほんのり甘く美味しいです。ただ、お肉に対して炭水化物が多いので、どうしても先にお肉がなくなってしまい、炭水化物だけが残ってしまいます。。。
ご覧のように、毎日の食事の中で必ず何かしらの形でジャガイモに出会います。わざわざジャガイモ料理を選ばなくても、ほとんどの料理にジャガイモが添えてあるのです。
また、⑥のように、お米とジャガイモとバナナという3種の炭水化物がてんこ盛りのワンプレートまで、当然のように登場します。
「お米とフライドポテトどちらかでいいんじゃないかと思うんだけど、ペルーではこれが基本なの?」
と色んなペルー人に尋ねましたが、
「沢山お米やフライドポテトを食べたほうがエネルギーになるでしょ」
とみんな口を揃えて。
どうやらこの炭水化物祭りは、ペルーの食の歴史に直結する重要な問いのようなので、また別の回で取り上げてみたいと思います。
それでは、今回はこの辺りでアディオス!
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〈プロフィール〉
山本粧子(やまもと・しょうこ)
神戸市生まれ。大阪教育大学教育学部教養学科芸術専攻芸術学コース卒業。卒業後、国境の街に興味があったことと、中学生の頃から目指していた宝塚歌劇団の演出家になる夢を叶える修行のため、フランスのストラスブールに2年ほど滞在しながら、ヨーロッパの美術館や劇場を巡る。残念ながら宝塚歌劇団の演出家試験には落ち、イベントデザイン会社で7年半、ディレクターとして国内外のイベントに携わる。また、大学時代より人の顔をモチーフに油絵を描いており「人間とはなんだ」というタイトルで兵庫県立美術館原田の森ギャラリーや神戸アートビレッジセンターにて個展を開催。趣味は、旅行の計画を立てること。2016年からは韓国ドラマも欠かさず見ている。2023年秋より南米ペルーのイカ州パラカスに海外協力隊として滞在し、ペルーとジャガイモと人間について発信していく予定。