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Hanaの原神考察

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モチーフ考察多めのマガジン。 考察案内所の記事を適宜更新していますので、そちらから興味のある記事を探してもらうといいかもしれません。
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※Hanaの原神考察案内所

※Hanaの原神考察案内所

Xで先行公開した考察をNoteに載せています。

モチーフ考察がメインとなっています。

あくまで考察ですので、公式以外の個人の考えを受け入れられないという方はご遠慮ください。

考察の伝え方の関係上、断定など言い切りの形になってしまうことがありますが、全てあくまで個人の考えなので、「そんな考えあるんだな」くらいに捉えていただけると幸いです🙇‍♀️

以上ご了承いただける方は下へおすすみください

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(考察メモ)赤月が定めた運命[原神]

(考察メモ)赤月が定めた運命[原神]

あくまでも考察途中のメモなので、自分の中でまとまりきっていないものが多数あります。思考の過程をメモしているということをご了承の上でお読みください。

赤月のシルエットのメモかつて存在した広大な国で起きた出来事。

王を操る祭祀、操られる君王。
赤月はすでに骸(むくろ)と化している=死亡している。

ここから分かることとしては、恐らく赤月は運命に縛られない者の象徴だったということ。
また、赤月は双界

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ペルヴェーレ「燼中歌」の歌詞の意味[原神]

ペルヴェーレ「燼中歌」の歌詞の意味[原神]

今回はショートアニメ「燼中歌」の中に出てくる、「燼火」という歌の歌詞が、クリーヴからペルヴェーレへの応援メッセージになっているという話をしようと思います。

歌詞の翻訳May the birds soar from their cage
(鳥たちが鳥籠から飛び立てますように)

Sunbeams filter through the foliage
(木漏れ日が葉の間から射し込むように)

Fla

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ヨォーヨのモチーフ考察[原神]

ヨォーヨのモチーフ考察[原神]

今回はヨォーヨのモチーフ考察をしました。

ヨォーヨは中国の月の伝説や仙人が住まう場所をモチーフとしたキャラで、道教の影響が強いです。

命の星座はおそらく諸子百家の中の儒家や古い漢詩を意識したような文になっています。

名前ヨォーヨ(瑶瑶)の瑶という字は、美しい玉を表します。中国では名前の一字を2回繰り返して呼ぶ愛称が多いので、ヨォーヨもその類(たぐい)かもしれません。

命の星座の説明でもお話

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キャンディスのモチーフ考察[原神]

キャンディスのモチーフ考察[原神]

今回はキャンディスのモチーフ考察を行いました。

月の要素が強いデザインでありながら、太陽神ラーをモチーフとした要素も多いキャラです。
また、水神・ネイトの要素も感じます。

名前由来について実装前にも触れたことがありますが、キャンディスという名前は、カンダケ(kandake)をヨーロッパ風にした呼び名です。

カンダケはクシュ王国(今の南エジプト)の女王の称号と言われています。

※厳密にいうと

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璃月モチーフと中国の山岳信仰[原神]

璃月モチーフと中国の山岳信仰[原神]

璃月の設計…仙境の始まり璃月の珉林エリア(奥蔵山、華光の林、慶雲頂、絶雲の間、琥牢山、翠決坡、天穹の谷、南天門)は、主に仙人たちの世界の入口として位置づけられています。

それと同時に、道教(仙人たちの世界)と縁が深い、五岳信仰を下地として璃月地域がデザインされています。

五岳とは、陰陽五行説に基づいて道教において聖山とされる5つの山のこと。東岳泰山・南岳衡山・中岳嵩山・西岳華山・北岳恒山の5つ

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ナヴィアの衣装モチーフ考察[原神]

ナヴィアの衣装モチーフ考察[原神]

今回はナヴィアの衣装に関して考えました。
フランスのロココ調の雰囲気を主として、ヴィクトリア朝期のイギリスの要素も感じる服装のように思えます。

フォンテーヌという国フォンテーヌは公式の予告番組の発言から、フランスをメインモチーフとしつつ、イギリスや他のヨーロッパの要素も取り入れた国として成り立っていることが分かります。

フォンテーヌは近世のフランスの要素が強めで、次にイギリス、そしてその他の国

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魈のモチーフ考察[原神]

魈のモチーフ考察[原神]

今回は魈のモチーフ考察をしました。

公式が魈のモチーフを一部紹介してくれているので、そちらを参考にしつつ、さらに深めていく形になっています。
🔗 開発者共研計画—キャラクター編01

魈は原神の開発部が気合を入れて作ったキャラなので、物凄く長い考察となります。ご了承くださいm(_ _)m

名前魈という名前は、中国の伝説に出てくる、山の猿の精「山魈」から来ています。

この山魈は、五通神ともさ

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鍾離のモチーフ考察[原神]

鍾離のモチーフ考察[原神]

今回は鍾離のモチーフ考察を行いました。

中国清朝の皇帝や道教の要素がある、岩神に相応しいキャラだと思います。

モンド初期組もそうなのですが、鍾離の考察はかなり難しく、まだまだ掘り下げることができそうなので、今後も考察を継続します。
以下は暫定の考察となります。

名前原神のほとんどの璃月キャラは道教をモチーフとしています。
鍾離という名前も、中国の道教に登場する鍾離権という仙人からとった名前だ

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ギリシャ哲学とフリーナ[原神]

ギリシャ哲学とフリーナ[原神]

今回は、フリーナがギリシャ哲学をモチーフとしていることについてまとめたNoteです。

今回の考察は元々、4.2魔神任務がリリースされる前に考察したもので、それを再編しています。

プネウマ・ウーシアと水神の死刑プネウマとウーシアという名前は、ギリシャ哲学に基づいたものです。

ギリシャ哲学において、
人間はプネウマ(魂や聖霊)の要素と、
ウーシア(実体、肉体)の要素を持ち合わせています。

人が

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セノのモチーフ考察[原神]

セノのモチーフ考察[原神]

今回はセノの考察を行いました。

古代エジプトをモチーフとして、「死者の書」に書かれた、死者の旅の守護者を意味するキャラクターのように思います。

名前Cynoという名前は、古代ギリシャ語由来で犬や犬頭の人を意味します。

エジプトはギリシャの影響を受けた名前が多く、例えばセノのモチーフとなっていると思われるアヌビスも、ギリシャ語由来の呼び名です。

というより、私たちがギリシャ風にエジプトの神の

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白亜と黒龍[原神]

白亜と黒龍[原神]

今回は2020年のVer1.2イベント「白亜と黒龍」の内容と伏線を、考察を交えつつまとめるNoteになります。

このイベント、かなり重要な話が沢山出てくるのに、当時原神をしていなかった方は内容を把握できないという状態です。

なので、重要な部分をまとめました。と言っても長いのはお許しください。

ストーリー腐植の剣

旅人たちは※ドラゴンスパインで、スクロースに出会います。

(※かつてそこに存

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重雲のモチーフ考察[原神]

重雲のモチーフ考察[原神]

今回は重雲のモチーフ考察を行いました。
他の璃月キャラと同じく、易経や道教の影響が色濃いキャラクターですが、特に太極拳など武術を意識したキャラのようです。

邪気がよりつかない訳前提知識・陰陽論と易経

陰陽論とは、世界が陰の気と陽の気でできていると考える古代中国の哲学です。

基本的に陰と陽は対立するものを表しますが、陰だけでも陽だけでもだめで、世界はバランスが保たれるべきという考えに基づいてい

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カーヴェのモチーフ考察[原神]

カーヴェのモチーフ考察[原神]

今回はカーヴェのモチーフ考察をしました。

カーヴェはアケメネス朝ペルシア~ササン朝ペルシアの文化が存分に詰め込まれたキャラです。

建築デザイナーとして、アケメネス朝の宮殿の庭「パイリダエーザ」を造り出すことを目指しているキャラだと思います。

ペルシアがモチーフカーヴェの名前は、ペルシャ神話「王書」に登場するカーヴェkavehが由来だと思います。

神話の方のカーヴェは鍛冶屋で、悪王ザッハーク

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