風のたらこたまご

40代・独身・無職・実家暮らし。あらゆるたまごが好き。

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最近の記事

独身女性、アラフォー、無職、実家暮らし。ラーメンを食いながら女子高生を見つめた日の日記。

ひとり飯が無理な人って何が無理なのだろう。 私はもう一人暮らし歴も18年だし、そもそも学生時代から一人で飯を食う女だったので、一人で行けないものはない。酒が飲めないので居酒屋は少しだけしんどいが、気になったBARにも一人で入る。二名様以上じゃないと通せないと言われない限りはどこへでも一人で行く。もちろん海外も、安全と言われているところは一人で行っている。 お昼のピークを過ぎた頃だろうか。ラーメン屋に入った。 無職は時間に縛られない。12時−13時の間に、気に入りの店に走って

    • 寿司に思いを馳せる 〜寿司は、いつから「sushi」になったのだろうか〜

      私の幼少期、寿司は高級品であった。 そんじょそこらの子供が食べられるものではなく大人になって、お金持ちになったら自由に食べられるものだと思っていた。 寿司は、長年(恐らく10年以上)勉強した職人が素材の活かし方、魚の切り方、握り方にその経験を凝縮して一品に仕上げるという、職人魂の籠った料理であり子供が気軽に食べるなんて烏滸がましいとさえ思っていた。 とはいえ、田舎にしては、貧しくはない家庭で育ったので祝い事の時は寿司が出ていた。 桶に入った寿司を、祖母たちが小学生入学など

      • 【旅記録】 I♡出雲と叫びたい。(出雲大社へ女一人旅!!出雲初心者向け)

        恐らくこれから初出雲の方にはそこそこ有益な情報です!スタート! 前提条件 羽田〜出雲へ飛行機で格安ツアーで行って宿泊代と交通費は2泊3日で35000円以下でした レンタカーはなし、公共交通機関のみ利用 出雲市内と出雲大社大満喫! さて出雲と言えば出雲大社ですよね。 出雲大社と言えば縁結びの総大将みたいな 感じですよね。 会社で言えば創業者、鬼で言えば 鬼舞辻無惨のポジションです。 ここで縁結ばれなかったら もう神の加護さえも無効化体質ということで 自分で人生切り拓い

        • 【旅記録】沖縄の飯は美味い

          沖縄に初めて行ったのは中学1年生の頃だったと思う。 冬の沖縄は肌寒いものの、私に異国情緒を教えてくれた。 タクシーのおっちゃんがサトウキビ畑に侵入してサトウキビを吸わせてくれた(30年近く前です)。黒糖を茹でる窯の蒸気匂いは強烈で、むせ返って死ぬかと思った。 沖縄は美しかった。 青い海、美味しい食事、暖かい空気、たくさんの緑。 何不自由ない美しい場所だった。 戦史も学んで、それは悲しい記憶ではあるが、魂に敬意をはらいながら歩いた。 そして私は青い海を見つめながら「死ぬならこ

        独身女性、アラフォー、無職、実家暮らし。ラーメンを食いながら女子高生を見つめた日の日記。

          【短編小説】江戸時代なら貴族

          今日も女上司は機嫌が悪かった。 彼女がパソコンに打ってる文字は今後の方針。 私は大手企業の本社勤務。エンドユーザーへの直接営業はしないが、マーケティングを担う部署。もともと営業をしてた社員が集められ、WEBを使った営業戦略で現場を助けるチームに所属してる。新宿の大きなビルの14階。朝にスタバカップを持って事務所に入るタイプのスーツを着たOLになった。 上司は、営業経験が浅く、超体育会系なうちの会社で、女であり、可愛らしいからこそ昇進できたタイプの人。上に言われたことは忠実に

          【短編小説】江戸時代なら貴族

          【短編小説】二番目の女の話

          あの男は、男からも女からも好かれていた。 音を楽しみ、煙草を吸い、酒を嗜む、いかにも「かっこいい」男だった。 歳の割に長い髪、痩せ型で、服装はいつだってお洒落で、どこか頼りなく見えても、ほんの少しの凶暴性を隠してるようで、抱かれてる間はたまらないほどに魅力的だった。 私はあの男を本当に好きだったのかも、本当は嫌いだったのかもわからない。 ただ彼が回してる音に酔わされたのだろう、古くていいレコードがあると誘われて、彼の部屋に行った。 もちろんタワマンなんかじゃない、普通のアパー

          【短編小説】二番目の女の話

          【超短編小説】俺がお前に願うこと

          またお前からの どっちつかずのLINEだ。 そうして俺は翻弄される。 「今日会えるのか?」なんて期待する。 お前は寂しいだけなのか 性欲が溜まっているだけなのか 暇なあまり誰かをからかいたいのか 俺に惰性でLINEをしてくる。 お前のLINEはセックスの誘いだ。 他に用件など殆どない。 稀に、本当にごく稀に お前が欲しいものをリクエストしてきて 俺は急いで準備して送る。 そんなこんなで3年経った。 最初のLINEはもう少し気を使った内容だった。 今や用件のみどころか

          【超短編小説】俺がお前に願うこと

          【超短編小説】愛するセフレよ、お誕生日、おめでとう。

          お誕生日おめでとう。 今日は私が大好きなあなたのお誕生日。 おそらくあなたが、もしくはあなたが信仰している あの人と同じお誕生日。 それは私にはどうでもいい。 今日は、私の大好きで仕方がない、あなたのお誕生日。 思い返せばもう、あなたのお誕生日は知り合ってから3回目。 私は3年も片思いしていたということ? それはそれでとても素晴らしいことでもあるし、 悲しいことだと思う人もいるかもしれない。 私はずっと、あなたのことが好き。 出会って、本当に一瞬で、恋に落ちた気がする。

          【超短編小説】愛するセフレよ、お誕生日、おめでとう。

          女に生まれたというだけで付きまとう面倒臭さ。ありがとう、って言われたところで嬉しくもねえっつの。という話。

          職場に大嫌いな人間がいる。 私の仕事は、同業他社と同じ事務所で仕事しなければならないのだが、某大手企業のやつが、もう、ほんとに、めちゃくちゃ不愉快。 当初は「よくしゃべる人だな」くらいだった。 私もおしゃべりな方だし、最初は良かった。 しかし、放っておくと、8時間ぶっ続けで「中身のない、もしくは過去の経験を誇らしげに話す、無意識に他人を見下した、且つ己惚れた、自分に有益な情報を搾取しようとする会話」を繰り広げる人間だった。 何より、足音が死ぬほどうるさい。 「うるさいから

          女に生まれたというだけで付きまとう面倒臭さ。ありがとう、って言われたところで嬉しくもねえっつの。という話。

          「気分じゃないの」

          私は宇多田ヒカルのファンである。 生粋のファンである。 どのくらいファンだ、とか どれくらいお金を使った、 とか言うつもりはないが 彼女の言葉で紡がれた、 点と線を読み込むほどには大好きだった。 私は彼女がデビューしたAutomaticから もちろん知っていたが 当時は「かっこいいお姉さんが現れたな」 くらいだった。 First Loveは、今でもそんなに聞かない。 そんな私が彼女の虜になったのは Wait and see からである。 「キーが高すぎるなら下げてもいい

          「気分じゃないの」

          【超短編小説】恋をしている話。2

          チョコレートの味は、普通だった。 2粒で1180円だから高級だと思う。 ショコラティエのサインも入っていた。 サイン入ってる、と笑いながら、好きな人に食べて欲しかった。 好きな人には、まだ会えていない。 彼は他に抱いてる子がいるのだろうか。 ストレスをためてないだろうか。 疲れていないだろうか。 寒くないだろうか。 悲しくないだろうか。 …そんなことばかり考えて、アプリをスワイプして、何度も彼をみつける。 彼の自己紹介欄には「彼女募集中」と書かれている。 彼女になるには、

          【超短編小説】恋をしている話。2

          結婚する方法

          タイトルから、記事をご覧いただき、ありがとうございます。 私が書いたnoteの中で、一番スキをいただいているのが「付き合いたい女とは。」である。 この、タイトル、正直このように書くか、迷った。 スキをしてくださった皆様は、どのような気持ちでスキを押してくれたのだろうか。 「私も誇れる女にならなければ!」と思っただろうか。 婚活女子や、恋活女子に、少しだけ伝えておきたいことがある。 noteにも、本屋にもありふれている「自己啓発系モテ本」や記事。 スマホに表示されるがままに

          【超短編小説】恋をしている話。

          私には好きな人がいた。 正確に言うと今も好きだ。 だから好きな人がいる、が正しい。 だが、好きな人がいた、という言い方をしたのは、彼が全くと言っていいほど私に興味もなく、家にも来なくなってしまったからだ。 私たちの関係は、都会にありふれた、なんてことのない、マッチングアプリから始まった体だけの関係。 セフレだ。 そこらじゅうに転がっている、つまらない話のうちの一つかもしれない。 家が近いの幸いか災いか、最初からホテルに行って、体を重ね、そこから私の家で会うようになった。 会い

          【超短編小説】恋をしている話。

          付き合いたい女とは。

          付き合いたい女とは、どんな女なのか。 婚活やらなんやらどうでもよくなる年齢に入ると、過去の自分を分析し始める。 男は若くてかわいくて、少し頭の弱い子が好きというのが、日本人男性の好みの定説である。 そんな中、芸能人のゴシップをふと思い出した。 34才のグラビアアイドルが、43才の俳優にふられた。そして男は、43才の女優に乗り換えた。 34才のグラビアアイドルのほうが、恐らく、若くてかわいくて、頭も良い感じはなかった。 だが、自分と同い年で、美人で、頭も、恐らく世渡りという点

          付き合いたい女とは。

          会社の先輩は、上司でもないし、ましてや同等ですらない。

          元ブラック企業に勤めている私。新卒からもう15年?働き続けている。 新入社員の時の配属先は、めちゃくちゃブラックであった。 既にホワイト化が進んでいた弊社の中でも、最もブラック色が残っていた部署で、先輩、上司の怒号は当たり前、出勤は8時半、退勤は早くて22時、通常は23時半、遅い時は2時で、休みは週一日だった。 それでも、普段来たお客様には、接客をさせてもらえないので、休みの日に出社して、契約を取らなければ、順番に入れてもらえなかった。そういえば事務所はタバコOKでほぼ喫煙所

          会社の先輩は、上司でもないし、ましてや同等ですらない。

          「自己肯定感」は高めるべきなのか?

          「自分で自分を好きになりたいから整形しました」 最近よく上記のように、可愛いYouTuberさんなどが整形を公にすることが多いと感じる。 そして「自分を好きになって自信を持ちたい」という女の子は、整形アカウントとしてTwitterにもあふれている。 わかるわかる。私もそう。 美人になりたい。男性から求められたり、女性から羨ましがられたり、可愛い洋服とか着たい。 美意識が高い、表に出る職業の女性なんかは特に、文字通り血反吐を吐きながら努力をされてるんだなあ、と日々感心している。

          「自己肯定感」は高めるべきなのか?