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ベータ・クアドラとは?

ソシオニクスを調べていると「アルファ」「ベータ」「ガンマ」「デルタ」と4つの心のタイプが出てきます。

今回はこの4つのタイプのなかでもベータについて詳しく解説していきます。

本記事ではベータ・クアドラってそもそも何なのか説明していきながら、「元帥」「詩人」「指導者」「検察官」について紹介していきます。

ぜひ、最後までご覧ください!

ベータ・クアドラとは?

クアドラとは、ソシオニクスにおいて「似た者同士のグループ」を意味します。

今回は、その中のベータ・クアドラに焦点を当てて説明します。ベータ・クアドラは、「SLE:元帥」「LSI:詩人」「EIE:指導者」「IEI:検察官」という4つのタイプで構成されています。

ベータ・クアドラのメンバーは、「力と情熱で社会に影響を与える」ことに長けています。彼らは積極的で、集団やコミュニティにおいてリーダーシップを発揮し、変革や動きを生み出すことを求めます。

また、ベータは強い感情表現を重視し、「共に戦い、共に盛り上がる」ことを重んじます。彼らは激しい情熱を持って自分たちの信じる理念や価値を推進しようとし、集団の一体感を形成することに優れています。

彼らはまた、強い意志を持って行動することが多く、挑戦や困難に立ち向かう勇気を持ち合わせています。これにより、ベータ・クアドラはしばしば「熱く激しい」環境を好むことがあります。

このように、ベータ・クアドラは集団の中で影響力を行使し、強い絆と共感を持って目的を達成する力強いグループです。これらの特性について、以下でさらに詳しく解説していきます。

ベータ・クアドラとモデルA

ソシオニクスでは上の図のように、心のしくみが8つ集まってできています。

この集まりを「モデルA」と呼び、性格タイプごとに8つの要素が当てはめられています。

この8つの要素は、「自分の心の中の世界心の外の世界との関わり方」のことを言い、「情報要素」と呼ばれてます。

ベータ・クアドラの場合、モデルAにおいて自我ブロック(「1番目と2番目」の位置)と超イドブロック(「5番目と6番目」の位置)には「Se」「Ni」「Ti」「Fe」という情報要素が共通して配置されており、これによりベータ・クアドラのメンバーが似た心の働きを持つことになります。

ここで「自我ブロックってなに?」と思った方へ、下記では自我やイドについて紹介していきます!

「自我・イド」と「クアドラ」の関係

まず、「自我」「超自我」「超イド」「イド」について少し説明します!

ベータ・クアドラでは自我(自分)と超イド(天使)が「Se」「Ni」「Ti」「Fe」で共通しているグループになります。

自我やイドが何なのかと言うと、自我は「自分と心の外の世界に向けて仕事」をしています。

しかし、「自我」が外の世界に関わろうとする際は必ず「超自我」「イド」が横からあれこれと口を挟んできます。

なぜならば、イドは「自分と心の中の世界に向けて仕事」をし、超自我は「社会に合わせようとする仕事」をしているためです!

分かりやすく天使と悪魔に例えると下のような会話になります。

イド(悪魔):「疲れてるし今日は休んじゃいなよ!」

超自我(天使):「ダメよ!迷惑がかかっちゃうわ!」

自我(自分):「どっちを信じればいいの…!」

つまり、超自我(天使)は「自分に厳しい」ことしか言わず、イド(悪魔)は「自分に甘い」ことしか言いません。

この2択では疲れ果ててしまうか社会的に終わる結果しか生まないため、ここで出てくるのが「超イド」になります。

超イドが加わった会話は下のようになります。

イド(悪魔):「いいから今日は仕事サボっちゃおうぜ!」

超自我(天使):「そんな事したら大迷惑ですよ!」

自我(自分):「疲れてるし、ここはサボっちゃおうかなぁ」

超イド(??):「ちょっと待って!本当にそれでいいの?」

自我(自分):「えっ…!?」

超イド(??):「迷ってるみたいだから助けに来たよ!」

つまり、超イドは「第3者」からの視点となり、自我を我に返させてくれる仕事をしています。

この4つを上から順にソシオニクスでは「自我ブロック」「超自我ブロック」「超イドブロック」「イドブロック」と呼びます。

このことから、ベータ・クアドラでは自我(自分)と超イド(天使)が「Se」「Ni」「Ti」「Fe」で共通しているグループということになります。

この自我やイドに当てはめながら、ベータ・クアドラの4つの性格タイプの特徴や傾向を紹介していきます!

ベータ・クアドラの4タイプ

それでは、ベータ・クアドラの4つの性格タイプについて紹介していきます!

SLE(ESTp)

SLEは別名「元帥」タイプになります。

元帥のモデルAから見える特徴は以下の通りです。

自我(自分): 「力強く行動したい(Se)!体系を理解し、その中で力を発揮したい(Ti)!」

超自我(天使): 「理想を追い求めるべきだ(Ni)!感情を大切にし、人間関係を築こう(Fe)!」

超イド(第3者): 「新しいアイデアを探求しよう(Ne)!自分の内面を整理し理解しよう(Ti)!」

イド(悪魔): 「快適な環境を求めよう(Si)!自分の感情に正直になろう(Fi)!」

上記をまとめると、元帥タイプは行動力がありリーダーシップを発揮する能力が非常に高いです。

彼らは自分の意志をはっきりと表現し、集団を引っ張ることができます。また、状況を俯瞰して戦略的な行動を取る能力があり、困難な状況でも臨機応変に対応します。

元帥タイプは、物事をコントロールすることに長けており、変化を恐れずに新しい挑戦に積極的です。

しかし、その積極性が周囲との摩擦を生むこともあり、時には独断的と見られることもあります。

彼らは組織やグループ内で重要な役割を果たし、その指導力によって多くの人々を引きつけますが、感情の管理や人間関係の繊細さを見落とすことがあります。

そのため、対人関係での誤解や対立を引き起こすことも少なくありません。

元帥タイプは、そのカリスマと実行力で困難を乗り越え、目標に向かって進むことができる強力なリーダーです。

彼らは挑戦を恐れず、常に前進を求める性格が、多くの場面で影響力を発揮します。

IEI(INFp)

IEIは別名「詩人」タイプになります。

詩人のモデルAから見える特徴は以下の通りです。

自我(自分): 「将来の可能性を感じ取りたい(Ni)!感情を通じて深い人間関係を築きたい(Fe)!」

超自我(天使): 「積極的に行動し、環境に影響を与えよう(Se)!論理的な分析を通じて物事を理解しよう(Ti)!」

超イド(第3者): 「新しいアイデアを探求しよう(Ne)!自分の内面を整理し理解しよう(Ti)!」

イド(悪魔): 「安定と快適さを求めよう(Si)!自分の本当の感情に耳を傾けよう(Fi)!」

詩人タイプは、内省的でありながらも人々との感情的な関わりを重視します。

彼らは未来に対する強い直感を持ち、その洞察力を使って周囲の人々に影響を与えることができます。

感情の表現において非常に敏感で、他人の感情やニーズに対する理解が深く共感力が強いです。

詩人タイプは、創造的な表現や芸術的な活動に興味を持つことが多く、美しいものや感動的な体験に強く引かれます。

彼らの生活や表現には、しばしば詩的な要素が含まれ、周囲の人々を魅了する力を持っています。

しかし、詩人タイプは感情に流されやすく、不安定な状況や予期せぬ変化に対して非常に敏感であるため、時には自己保護的になることがあります。

また、理想と現実とのギャップに悩むこともしばしばで内面の葛藤を抱えることが多いです。

詩人タイプは、その感受性と洞察力を活かして他人の感情を豊かにし、影響を与える存在になります。

彼らは人間関係や集団の中で調和を求め、美しさと真実を追求する人生を歩むことを望んでいます。

EIE(ENFj)

EIEは別名「指導者」タイプになります。

指導者のモデルAから見える特徴は以下の通りです。

自我(自分): 「集団を鼓舞し、エネルギーを与えたい(Fe)!未来のビジョンを描き、それに向かって進むことを望む(Ni)!」

超自我(天使): 「積極的に行動し、環境に影響を与えよう(Se)!論理的な分析を通じて事態を整理しよう(Ti)!」

超イド(第3者): 「新しい可能性を探求しよう(Ne)!体系的に物事を考えるための理論を築こう(Ti)!」

イド(悪魔): 「自己の安定と快適さを求めよう(Si)!個人の感情を大切にしよう(Fi)!」

指導者タイプはそのカリスマと感情的な影響力を使って、人々を導き集団の士気を高める能力が非常に高いです。

彼らは感情的なコミュニケーションを得意とし、人々を熱狂させることができるため、自然とリーダーシップの役割を果たすことが多いです。

また、未来に対する洞察力に優れ、長期的なビジョンを持って行動します。

彼らは理想を現実に変えるための情熱とエネルギーを持ち合わせており、夢や目標に向かって周囲を動かすことができます。

しかし、その情熱が高じると、時には周囲との衝突を招くこともあります。また、自分の感情やビジョンに非常に熱中するあまり、他人の意見や感情を見過ごすことがあります。

そのため、人間関係での調和を保つことが時には挑戦となることも。

指導者タイプは、そのカリスマと情熱で人々を惹きつけ、影響力を持って社会的な変化や運動を推進することができる力強い存在です。

彼らは集団やコミュニティにおいて中心的な役割を果たし、そのリーダーシップによって多くの人々を動かすことが期待されます。

LSI(ISTj)

LSIは別名「検察官」タイプになります。

検察官のモデルAから見える特徴は以下の通りです。

自我(自分): 「論理的な分析を通じて秩序を確立したい(Ti)!現状を客観的に評価し、効果的に対応したい(Se)!」

超自我(天使): 「将来の可能性を感じ取り、戦略的に行動しよう(Ni)!他人との感情的なつながりを大切にしよう(Fe)!」

超イド(第3者): 「新しいアイデアや視点を探求しよう(Ne)!自分の感情や価値観を整理しよう(Fi)!」

イド(悪魔): 「安定した環境を求め、自己の快適さを重視しよう(Si)!自己の内面を深く理解しよう(Fi)!」

検察官タイプは、その体系的かつ論理的なアプローチで問題解決を行う能力が非常に高いです。

彼らは物事の本質を突き詰めることに長けており、正確さと効率を重んじます。

また、状況を客観的に評価し、必要な時には断固たる行動を取ることができるため、組織内での安定や秩序の維持に貢献します。

しかし、その厳格さが時には周囲との摩擦を生むこともあります。

また、変化を快く受け入れないことがあるため、環境の変化に対応する際には柔軟性が求められることがあります。

検察官タイプは、その分析力と論理性を活かして組織やグループの問題点を明らかにし、改善策を提案することができます。

彼らは細部に注意を払い、ルールや規則を守ることを重視するため、法律や規制の遵守に関わる職務において特にその能力を発揮することが多いです。

検察官タイプは、その堅実な性格強い責任感で、信頼されるリーダーや助言者として尊敬を集めます。

彼らは組織やコミュニティにおいて、公正で信頼性の高い存在として中心的な役割を果たすことが期待されます。

まとめ

今回は「ベータ・クアドラ」についてご紹介しました。

上記の特徴を読んで、自分に当てはまった方や誰かを思い浮かべたのではないかと思います。

本記事ではベータ・クアドラについて紹介しましたが、別の記事で「アルファ」「ガンマ」「デルタ」もご紹介しています。

また、記事を読んで自分のソシオタイプが気になった方や、他のクアドラについて知りたくなった方は以下のサイトをご活用ください。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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