すごい!マイクロプラスチックを減らす色んな技術!

 今日、22:00からテレビ朝日で放送されている「報道ステーション」にて、超画期的な技術を報道しておりました。それは「海藻を用いたマイクロプラスチックの回収」(詳しくはこちら)。
 報道のテーマは、増加するマイクロプラスチックへの問題提起と、それへ向けて様々な取り組みをする人々の紹介でした。

 マイクロプラスチックとは、プラスチックが劣化して5mm以下のサイズになったものを指します。魚の腹から見つかったり、海藻の孔に入り込んで駄目にしてしまったりなど、特に海の産業に悪影響を与えることで知られています。
 私たちが日常目にするマイクロプラスチックだと、洗濯ばさみの破片が多いのではないでしょうか?洗濯物を干す際に少し力を入れて、そのままパキン。これは、陽の光は紫外線が含まれているため、プラスチックを劣化させてしまうため起こることです。

 我々が普段使っているプラスチック。これが確実に「燃えないゴミ」「容器包装リサイクル」に回収されれば良いのですが、ごみとして道端や河川へたどり着いてしまうと、劣化でマイクロプラスチックとなり、最後は(風に吹かれて)海へ漂着します。テレビでウミガメの鼻からストローを抜く気の毒な映像を見たことがある人もいると思いますが、あのような大きなプラスチックだけでなく、もっと微小なプラスチックもまた、問題となっているのです。

 海からプラスチックを取り除くための取り組みは様々です。以下では、2つの事例を紹介します。

 1つ目に、ボイヤン・スラット率いる「オーシャン・クリーンアップ」の取り組み。彼らは海の上に大きなネットを広げ、海上に浮かぶごみを回収する装置(イメージとしては、机の上に散らばった消しゴムのカスを下敷きでスーッと集める感じ)の開発に携わっています。現在は、①ごみは海面に浮かんでいるだけでなく深いところまで潜っている、②海の上に広げるネットの耐久性、などの問題点が浮上していますが、この取り組みが成功すれば、広範囲のごみを取り除くことが可能になるでしょう。
(詳しくはSustainable Brand Japanの記事をご参照ください☞ )

 2つ目は、「Mr. Trash Wheel」です。こちらの動画をご覧あれ!
Mr. Trash Wheelは、完全に再生可能エネルギー(水力と太陽光)で稼働し、川からごみを回収し続ける機械です。アメリカのBaltimoreで使われています。👀がついててかわいい。ひたすらごみを回収し、回収したごみは焼却されます。理想は、回収されたものも分別してリサイクル…と言いたいところですが、泥から引き揚げたものは難しいかと…。海へ出て拡散されるのを防ぐ、大変優秀な機械です。これなら、日本でも使えるかも。

 こうした大規模な取り組みは私たちからは遠いですが、勿論、我々もできることはあります。例えば、ペットボトルを確実にリサイクルへ出すこと。キャップは付けっぱなしはだめですよ。ボトルとキャップは材質が違うので(PETとPE)、リサイクルするのが大変になってしまうのです。
 最近は、ペットボトルを回収機に入れるとポイントをくれるスーパーもありますから、どんどん活用したいですね。自分も得して、環境にも配慮できて、まさに一石二鳥です。

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