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#19 無知の無知から無知の知へ

こんばんは、大学生レフティこと川北健斗です。

今回はぜひ学生に呼んで欲しいと思う本を見つけたのでそれを紹介します!!

Amazonのレビュー風に書いたので、気楽に読んでください!

『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』

著アンドリュー・O・スミス、訳桜田直美『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』SBクリエイティブ株式会社.2019.

★★★★☆ 無知の無知から無知の知へ
 本書は、オリン賞を授与されたアンドリュー・O・スミスが著したものである。彼は、MBA・法務博士であり、学生時代からさまざまな事業に関わり、法学と経済学の卓越した功績を残してきた。
 本文には、お金とキャリア設計の比較的身近なものから、転職、副業、投資、起業、社会福祉、税金、老後資産など、個別事例的なものまで、お金に関する幅広い分野の基礎が書かれている。具体的には、個人のバランスシートを作り、目指したいキャリアの方向性に軌道修正することの重要性や、ビジネスプランには製品やサービス、競合相手、鍵となるインプット、物流とロジスティクス、資金調達、許可と規制、財務計画などの要素を組み込むべきであること、予算設計にはすべての収入とすべての支出を把握しリスト化するとわかりやすいこと、投資は複利効果があるため長期で考えた方が良いといったことなどが書かれている。一見、起業・副業・事業開発に興味がなければ読まなくて良さそうではあるが、そうではない。なぜならお金に関する考え方や経済的な仕組みも学べるからである。それらは企業寿命よりも勤労寿命が長くなりつつあり、転職が視野に入ってくる現代社会では重要な知識になる。したがって、起業等を考えていなくとも読むべきであろう。また、インターンシップや就職で意識することについても書かれており、特に学生には一度でも目を通してもらいたいものである。しかし、一度読むだけではしっかりと理解するのが難しいという難点がある。
 本書には夏休みに毎日の読書に取り組んでいる時に出会ったが、本書を手に取り読んだ瞬間に、恐ろしさがこみあげてきた。もし本書に出会っていなければ、無知のまま社会に出てしまうところであったのだと。本書にはいくつもインパクトのあるフレーズはあるが、中でも特に激震が走ったフレーズを二つ紹介しよう。
 一つ目は、「あなたのお金に関するあなたの決断が、あなたの未来を決める」である。この言葉は、今まで目先の財布との相談で売買を決めていた私にとって警告のように思えた。本当に必要か、何をもたらすかまで考えて売買を行うべきだと学ばされた。本書でも「人的資本を手に入れたいなら最初の投資は教育とトレーニングにするべき」とあるが、この投資の仕方は、お金の決断が未来に影響する分かりやすい例だろう。
 二つ目は、「信頼できるメンターがいることはキャリアを通じて大きな助けになる」である。メンターとは、キャリアや人格、人生経験など自分から見て尊敬できる要素を持ち、長期にわたり人間的、職業的に導いてくれる人である。私は目指しているキャリアがあればまずは実践して修正すれば良いと考えていた。しかし、本書で、一人でキャリアを成し遂げるのは難しいため、行動の指針や精神的な支柱としてもお手本となるメンターを見つけることは重要であり、またメンターのシャドウイングもキャリアを成し遂げる一つの手段であるとあった。それを受けて、以前の私自身の考え方が危険であると知ることができた。
確かに本書を読んだからと言って必ずしもうまくいくとは限らない。しかし、私はお金に関する知識の重要性を学び危機感を得て、本書のマインドを売買行動や指針に役立てることができた。興味を持った人、危機感・不安感を持った人はもちろんであるが、もし暇を持て余している人がいるならば本書に目を通すことを推奨する。

終わりに

最後まで読んでくださりありがとうございます!

社会人になると、時間が作れなくてインプットできないことが起こりうるだろう。その時にきっと、「あの時しっかりと勉強していれば…」なんて思う人も多いことだろう。

そのため私は、比較的に時間のある学生時代に多くのことをインプットするのが良いと考えている。

「今」という時間を「未来」に投資しよう。

それでは!!


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