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理学療法士(呼吸循環/心不全療養指導士)、ヨガインストラクター、療育。 文系ヨギーニ。…

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理学療法士(呼吸循環/心不全療養指導士)、ヨガインストラクター、療育。 文系ヨギーニ。 https://www.instagram.com/socca.yoga_yuri?igsh=MWw5NmYzNHVhdzdmaQ%3D%3D&utm_source=qr

最近の記事

目に見えないものを愛と呼びたい

目に見えるものだけを頼りに生きていくことに対して、これほどに不確かで危ういことはないな。と最近よく思う。 もちろん視覚情報はとても重要なもので、それがなければ多くの困りごとがでてくる。 でも人間には視覚以外の感覚や情報も大切で、どの水準でその他の感覚を重要視し、大切なものとして取り扱えているかで「感性」という人類の核が変わってくる気がするのです。 子どもたちにsnow manを熱弁されて、すこーしだけかじってみました。 DVDの特典についている小さな写真集を見せてもらえた

    • 制感

      生きているとどうしても自分をよく見せようとしたり、理想と比べて落ち込んだりすることがあります。 こうありたいという自分の頭の中のイメージと戦うより、今の自分を何の固定概念もなくみつめる・受け入れること。 制感といって、頭の中のおしゃべりと止めてあるがままを受け入れるという、ヨガの考え方があり、今その練習をしている最中です。 なぜその練習をしているかというと、感情や思考回路が働きすぎて、未来の分までイライラしたり落ち込んだりすることが続いているからです。 怒りや悲しみを自

      • 湘北高校バスケットボール部

        彼らはわたしの青春でした。 コミック1周目は流川がただかっこよくて、親衛隊よろしくキャーキャー言ってみたり。 そうするうちにミッチーが気になってきて、その延長で神さんも気にかかる。それでも「成長」「変化」を泥臭く表現してくれるミッチーは、安西先生のセリフとセットでここまでの人生を何度も何度も助けてくれました。ミッチーがいたから、わたしはどんな状況でも美しい弧を描くことができる。ミッチーが活きるのは、フリーになった瞬間を見逃さないリョーチンがいるから。ドリブルこそチビの生きる

        • 本の虫その2

          ここ最近、眠れぬ夜をすごしていて、ぼーっと本を読む時間ができました。 活字中毒という言葉にあんまりセンスを感じないので、わたしは自分の事を「本の虫」と思っています。 砂の女や虫かぶり姫、変身、雪國…たくさんの小説で暗示的な使われ方をしていて、それにのめりこむようにして文字を追う読者を「本の虫」と呼びます。 本の前では「虫」でいられるってとても幸福なことだと思います。 物語に全身を預けて貪るように読めるのは、先人たちが魂を削るように小説を書いてくれたおかげ。 「作家は本を始

        目に見えないものを愛と呼びたい

          復讐するは我にあり

          友だちに起こったことで、わたしもプンスカ怒ることがあります。 でも大切な友だちがプンスカ怒ったままだと悲しいので、そういうときは「一番の復讐は優雅に暮らすこと」というニュアンスのことわざを提案するようにしています。 嫌な奴の顔を思い浮かべて、考えて罵詈雑言を吐くよりも、優雅に茶いっぺしているほうがいい。 一通りプンスカした後は… 愛の対義語は無関心。 あの人への無関心と、生活の優雅は最大の復讐。 優雅極まれば復讐すら忘れて、その方がただ、さらなる美しさの領域に足を踏み入れ

          復讐するは我にあり

          好きな女性

          10年以上お世話になっていた美容師のお姉さんが退職され、この3年ほどは美容院ジプシーになっていた。 これがなかなかのストレス… そして同時に自分の髪型に対して希望がないようで実は大いなる希望があったことに気づく。 やっかいなのはその希望を具現化できていないことで、しかもその希望は普遍的なものとそうでないものがあり、あくまでもわたしの望むベースラインはあって、そこに気分や季節、一応のトレンドが入ってくる。 そんなめんどくさい要望を「近い」とか「予約とれたから」レベルの客(わた

          好きな女性

          俯瞰

          変化し続ける 過去にとらわれず、今起きていることを俯瞰する 尊敬するヨギーニの言葉です。 そのとおりだなぁ、と。 それでもわたしは、 今起きていることを俯瞰する このプロセスはみんな違うと思います。 過去を振り返ってみて、ぐちゃぐちゃに絡まったままだったら、それを解いてあげられるのは、変化し続ける今のわたし。 そうすることで逆説的に今の自分を俯瞰することができると思うのです。

          かき分けてもかき分けても

          何を言っているか一生懸命聞いてもわからない会議の感想を、品格を持って伝えたくて 「かき分けてもかき分けても草」 と表現し、松尾芭蕉だっけ?わずかな違和感を持って終えた1日があります。 喉に魚の骨が刺さるように、違和感が続くのでなんとなく心に残っていたのですが、違和感の正体に気づきました。 「分け入っても分け入っても青い山」 山頭火先生が俳人として生きていく!と決めた時に記した俳句でした。 草じゃないし、松尾芭蕉じゃないし。 山頭火は青い山という底抜けの無限の可能性に対し

          かき分けてもかき分けても

          ヘアアレンジとトイレの電気

          他者のことばかり気にかけていて、そうしているうちに自分のことをすっかりおろそかにしてしまって「忘れ物が多い」という困り感を抱えている子がいる。 結果としては「忘れ物が多い」となるのだけれども、他者を気にかけることができる優しさと観察力はその子の強みで、その力を自分に向けられるようになればまた違う喜びを見つけられると思う。 髪が長く、いつもおろしている。 子どもの髪の毛だからという理屈だけでは説明できないくらい、その髪はいつもきれいに手入れされていて。 きっと夜は本人や保護

          ヘアアレンジとトイレの電気

          水に馴染む前の魚

          大きな組織から小さな組織に転職した。 組織に大きいも小さいもなくて、どちらにしてもまずは自分の位置を自分が認識する。そしてそこからどの方向に広がっていくのかをきちんと理解する。というシンプルなことができれば大丈夫と思っている。 そして小さい分、経験も相まってなのか予想よりも多くのことが見える。 指示系統はシンプルだし、確認・共有事項も誰がどこまで把握できているのか追いかけやすい。 自分が何を理解できていないか明確になりやすいから、個人の動向は良くも悪くも伝わりやすいんだろう

          水に馴染む前の魚

          バターを作ったら信頼に触れた話

          質のいい生クリームが半額だったので子どもたちとバターを作りました。 塩を入れて振るだけのお手軽バターですが、振っても振っても形にならず、途中ハンドミキサーに切り替えました。 5分経っても変化がなく、正直もうだめかもしれない…と思いつつ、子どもが真剣にミキサーを握ってボールを固定して…と役割分担をして取り組んでいたので言い出せず。 10分経ったた時、ややぼそぼそしてきて、その後徐々に水分と油分が分離していって… 結局作業開始してから30分くらいかかってようやく出来上がりました。

          バターを作ったら信頼に触れた話

          スピッツとハート

          うちの子どもたちは、まだ特定のアーティストを好きと言ったりしない。 どこかから耳で聞いてきて、いいなと思ったり(もしかしたらそれすら意識にのぼっていないかもしれない)耳に残った歌を無意識に口ずさむ。 恐らく友だちの間で聞いてきたであろう最近の歌だったり、音楽の時間で聞いたの?と思う様なカーペンターズ、どこで聞いた…?中島みゆき。 カテゴリーにはめて判断していなくて、感性で受け止めて選んでいるよう。 一度アーティストという概念ができてしまうと、この人の歌だから好きという固定概

          スピッツとハート

          本の虫

          子どものころから本の虫だった。 そこに文字があれば追わずにはおれない。 天ぷらを揚げるのに床に敷いてある新聞だって、目に入るものなら読みたかった。 子どものころと今と。 確実に本に対する認識が変わってしまっている。 昔はなんだって読んだ。それが栄養になるとか頭が良くなるとかではなくて、文字通り息をするように。生きていくうえで普通に必要な行為だった。 目的もなく文字の海を泳ぎ、その中で生きていた。 今はそこから微妙に違う位置にいる。 本は読むが、多くは明確な目的を持っている

          本の虫

          朝寝坊は甘い果実なのか

          連休中、一日だけ好きな時間まで寝ていい日があった。 朝ヨガの前夜は絶対に飲まない、遅い時間のコーヒーなんかもキメてみたりして、たしかにはしゃいでいた。 遅い時間に布団に入ってみて、ふと「夜更かしと朝寝坊は果たして甘い果実なのだろうか」と思った。 夜更かし・朝寝坊に付随する行為こそが果実であると思っていたけれど、朝寝坊という前提があるからこそ夜更かしが楽しくて、それを楽しむためにわざわざ果実を外注している? だとしたら朝寝坊がもたらす果実として夜更かしがあってそれに行為がつい

          朝寝坊は甘い果実なのか

          退職後、はじめての後悔

          旦那の祖母が入院している医療介護院へ面会に行った。 嫁のわたしにやさしくしてほしいという発想はわたしにはなくて、旦那とうちの子どもたちを大事にしてくれる人ならばそれでいい。と思っている。その意味をこえて旦那の祖母は器が大きく、情に厚い女性で、人として尊敬できる方です。 祖母は96歳。 旦那はおばあちゃんっ子で、その祖母との別れは確実に近づいている… 医療介護院という場所でおそらくお看取りの時を迎えるけれども、距離的に旦那はその場に立ち会うことができない。 そういう理解でわ

          退職後、はじめての後悔

          それぞれの立場で正解はちがう

          がん治療中の義父がどうしても孫と遊びに行きたいという。 最近のがん治療は県外からの通院、しかも外来加療が可能で義父の場合は通院先の病院近くにわたしたち家族が住んでいた。ということになる。(偶然なのかだから選んだのか‥と考えると条件的にそのどちらもなのだと思う) その治療の合間に祝日があり、前述の流れになった。 なるべく移動が少なく、屋内で子どもたちも楽しめる場所を選び、念のためお薬手帳を持ってきてもらうなどしてその日を迎えた。 夕方から大谷翔平の応援をしたいというので、午前中

          それぞれの立場で正解はちがう