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太っ腹礼賛その4 【ランボルギーニと(株)渡正配管工業②】

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

さて、前回の続き。

「それって何色なの?」

「白黒グレーのカモフラージュ柄に差し色でオレンジです」

「宗さん、俺のウルス、オレンジ色なんだよ!それ買うは!」

ランボルギーニ×サーベロR5は、こんな感じで呆気なく渡辺さんが購入することになった。

オマケにと思って冗談半分にこんな提案もしてみた。

「こんな僕でも2019の富士ヒルは年代別4位だし、カメラマンとか伝手がなくもないから、ひょっとしたらメディア掲載とかもあり得ますよ!何せこういう限定物は床の間バイクになることが殆どで、こんなのでレースに出る人はいませんからね〜!なんならお借りしてレース出ますよ、箔付けて来ましょう!」

すると

「それ面白いね〜、なんならそうしてよ!」

またまた呆気なくレースでお借りできることになってしまった。

一体どれだけ太っ腹なのか…。

…2021年の年が明けてしばらくして、三島の自転車店《ゲンノジ》のに件のロードバイクが入荷した。

渡辺さんと現地合流してフィッティングをする。組み上がったら納車だ。と、思いきや今度は渡辺さんから提案があった。

「俺、多分乗らないからさ、それにウルスが届くのはまだ半年かかるし。でもせっかく自転車なんだから飾るだけじゃもったいないでしょ、レースだけじゃなくて練習とかも乗ってよ、だから宗さんのポジションに組んじゃってイイからさ、まぁ、スポンサーみたいな感じで!」

僕もゲンノジも目が点だ。何故なら軽自動車の新車を優に超える価格の自転車だから。でも、渡辺さんはなんだか楽しげだ。僕は意を決して図々しくもランボルギーニ×サーベロR5をお借りすることにした。僕が乗らない時はゲンノジに飾ることにもした。そうすれば日本に5台しかない貴重なバイクなので、店としても客寄せになる。

「渡辺さんのランボルギーニ・ウルスが納車されたら一緒に走って写真撮って、何ならランボルギーニジャパンや*東商会がカレンダーとかに使ってくれたら最高ですね!」

なんていう妄想めいた話で盛り上がった。

2021年4月の半ば、予定よりも少し早まってウルスが納車された。

「イタリアのランボルギーニ本社が遅れを気にして船便から飛行機便に変えて運んでくれたみたいだよ、もちろん送料は向こう持ちだけど」

おいおい、なんなんだこのスケール。また目が点になるけれど面白すぎる。今まで知らなかった世界が目の前に一気に広がった。ちっともやる気にならなかったmt富士ヒルクライムレースのスイッチが入った。僕は《(株)渡正配管工業》というステッカーを作ってサーベロのフロントフォークとチェーンステイに貼った。そして、久し振りにホームコースへ向かった。【日通道路がお帰りと言っている】に書いたように中々気合は入りきらないものの、また走りだした。

「いっぱい使い込んで!」

と、奥様までもが言っている。ホント、どこまで太っ腹なんだ。僕は渡辺さんから今までになかった刺激を貰った。

『受け取った、掴んだ何かは、また誰かに配ることが大事だ』

以前【星を掴む時】に書いたとおりだ。

太っ腹礼賛。桜家の5代目、従姉と黒澤さん、そして渡辺さん。ここ最近に僕の身近に現れた太っ腹な方々はモノを通じたやり取りの中で、多くの大切なメッセージを伝えてくれている。出来ることならば僕も彼等のように、かくありたい。

よし、ガンバラナシませう。僕はランボルギーニに跨って、日通道路を駆け上った。

*東(アズマ)商会…サーベロを扱っている自転車関連の問屋さん

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#ランボルギーニウルス #サーベロR5 #太っ腹 #富士ヒル #東商会



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