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ふたたび富士山、浅間大社の忘れ物

 旅するスーパースター、蕎麦宗です。

 レイラインツアーを走り終えて以来、達成感と疲労からロードバイクでのロングライドは全く走らないままの4ヶ月が過ぎた。
 さて。先だって受けたスピリチュアルヒーリングにて、ツアーの途中に忘れ物をしていると言う指摘をアスカさんより受けた。けれど、思い当たる節が無い。手塚君とも話して記憶を辿る中で、廻った7つのパワースポットを浮かべ、神社を参拝した際の様子や気持ちなどを比べてみる。
 すると、五日目の【富士山・富士浅間大社】の日だけが異なることに気が付いた。そう、終日冷たい雨に打たれ、信州では雪に見舞われたあの日だ。
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 2023年3月18日(土)。レイラインツアーの5日目、この旅最大の山場を迎えたこの日。連日に蓄積した疲労・睡眠不足・冷雨や雪の悪天候・260kmという距離など、全ての過酷な条件が揃ってしまった末の富士浅間大社への参拝。正直言って辛苦しか無いこの一日から解放されたい感情に、僕らは三島への凱旋をただ急かされていた。
 なので、ゆっくりお参りして神との対峙を果たすことなく、こなしただけの形となってしまった。忘れ物とはどうもそれらしく、他の神社の神々からはしっかりと受け取った光と力を、ここでは中途半端になってしまっていたようだ。

 せっかくなので、共にレイラインツアーを走った手塚君も誘い、三嶋大社を集合場所にして裾野市須山の峠を越え、国道496号線から富士宮へと抜けるルートを選んで朝早くに出発した。
 曇りがちな天候の中、峠の*東京オリンピック記念碑の前で撮影する頃は、青々としたススキの原の向こうに、デンと構えた夏の富士山に出会えた。
 下り基調に変わって50〜60km/hで巡航しながら国道139号線を横切り、車通りの少ない道を選んで浅間大社を目指す。やがて身延線が見えて左折すると,赤い鳥居が見える。到着だ。

 前回とは打って変わった好天の中での参拝。見上げた先は曇り空でも、そのグレーは明るく優しい。浅間大社の朱い社殿と木々の緑が映え、うっすらとネイビーの富士山も近く浮かんでいる。ニ礼二拍手の後、ゆっくりと目を瞑り名を名乗る。あの日を憶い出しつつそれを侘びながら、

『忘れ物を取りに来た』

と、そう告げた。

 振り返って歩き出した時、妙に暖かい光のようなものを背中に感じた。まるで陽が差しているように。社殿は北側。当然太陽では無い。すぐに、知人のヒーラーに連絡すると、忘れ物は『喜びだ』と告げられている、とのことだった。
 本当にその通りだ、あの日、そんな余裕はつゆぞない。到着した喜び。自転車に乗る喜び。風になる喜び。今日は、この『喜び』を持って三島まで帰ろう。

 参道手前の茶店で、富士宮焼きそばとジェラートを補給して富士川へと向かった。河口まで走れば田子の浦で、残りは沼津千本浜を行く。行きの峠道は気温22℃でとても心地良かった気候も、帰りは33℃。暑い。

『でもさ、来年のレイラインツアーは9月だから、下手するとこれ以上に猛暑だよな』

そう彼と話しながら慣れつつ鍛えつつな必要性を感じた。久々なのに結構なペースで走ったからか、怠けた身体にはキツく、90kmを越えた付近で足が止まる。*獲得標高も1100mをゆうに超え、68kgにまで増えた体重にはキツかった。

『思ったよりは落ちてない。でも、体幹が弱ってるし遅筋のパワー域が落ちてる。またやり直しだな。夏が終わる頃から、レイラインツアー2024に向けて始動しよう』

『僕はそのために、レースに出ようと思います。目標がないと鍛えるモチベーションが上がらないんですよ』

と手塚君。131kmを走り終えて、無事三島へ到着。少しだけ遅い昼ご飯。

 さて、再来週はMTBレース。昨年5位入賞した、シマノバイカーズフェスティバル2時間耐久レースをどんな風に楽しめるのか。ボチボチでガンバラナシませう。

*東京オリンピック…自転車ロードレース競技の会場として、御殿場市や裾野市のこの地の道路がコースに使用された。
*獲得標高…登った標高を累積したもの

須山オリンピック記念碑にて
富士山浅間大社
本日のGPSログデータ

#富士浅間大社 #忘れ物を取りにゆく #スピリチュアル #レイラインツアー


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