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この冬、サウナと水風呂に入れるようになりました。

これまで、温水プールの採暖室でも息苦しくて苦手でした。なのでそれよりも高い温度のサウナなど、もってのほか。過去何度かトライするも、数分ももたず息を止めて逃げ出す。そんな根性無しでしたが、ふっと思い立って、久しぶりの温泉旅行で再挑戦。そのエピソードです。

前回の投稿でホテル木曽路の温泉、その大浴場の設えが大好きであると書きましたが、実はこの度、サウナが好きになりました。

前回の宿泊では気づきもしなかった露天風呂の一角にあるサウナの存在。

どうしようかな。

最近も流行っているサ活。息苦しいのは嫌だし、ベンチに敷いてあるタオルが濡れていたりすると、ちょっと気が引けてしまう。

湯舟から上がって試しに覗いてみると、誰もいない。寒さも手伝い、思い切って入室。

タオルも乾いていて、せっかくなので味わってみることに。

ベンチに腰掛け、ふと顔をあげると、砂時計があり、どうやら5分計。これまで採暖室での修行もしてきた(すぐに脱出してましたが)ので、5分だったらいけるかもと思い、砂時計をひっくり返す。

あつい。

が、それほど呼吸は苦しくない。さらさら落ちる砂を、熱気に当てられ目を瞬かせながら見つめる。

あつい。

どのくらい過ぎたかわからないが、ひたすら砂を見つめる。

熱いという感覚とまだ大丈夫という感じ、そしてさらさら落ちる砂がキラキラしてきれいなコトに気を奪われ、それ以外は何も考えずに5分過ごしました。

5分入れたー!と低レベルの満足感とともに外に出ると左手に「水風呂」の表札のある湯舟が。

やってみるか。

以前も足首までは入れたことはある。恐る恐る足を入れるからか、「冷たくて無理!」と、これまではクビまで浸かる人々をすごい人々と畏敬の念をもって見ているだけの私でした。

今回も右の足首まで入れた時点で、「心臓が止まるのではないか」という思いが頭をかすめたのですが、いやいや、そんな事故が頻発したのでは、きっとサウナ後の水風呂は禁止になっているはず。しかも私は、おかげさまで心臓には何の疾患も持ち合わせていない。以前健康診断で心肥大を指摘され、なんぞ大きな病気なのかと深刻にどうすればよいか医師に確認したところ、「痩せてください」と言われたくらいのものだ。

静かに左足も入れ、階段になっているところをそろりそろりと歩みを進める。

いける、かもしれない。

階段部分から離れることはできなかったが、しかし静かに、最後の段に腰をかけ、腹の上まで浸かることができた。

おお、水風呂に浸かれている。

一人満足して、もう一度サウナと水風呂を繰り返いし、露天風呂エリアを後にしました。

脱衣所に設置してある給水機のお水のなんと美味しく感じた事か。

こんな小さな達成感ですが、ますますホテル木曽路が大好きに。

今まで避けていたことやできなかったこと、どんなことでもそれができるようになると、いくつになってもとても嬉しい。採暖室での修行の結果か、冬場で暖かい場所が良かったのか理由はわかりませんが。そしてふと思い出したのは、年を取ると温度に対する感覚が鈍くなる、という話。実は年齢だったのかも。うーん。

50才近くになった最近では、食品ラベルの裏側の原材料名が見えなくなったり、ビンの蓋が開けられなくなったり、高い音域の歌が歌えなくなったり、酒が飲めなくなったり、できていたことができなくなってくるたびに寂しさも感じましたが、出来るようになることもある。

ほんとに、サウナの心地よさを体験出来て良かった~。また機会があれば、入ってみたいです。

*今回の画像は、車で温泉から帰る途中に立ち寄った、サービスエリアで撮った一枚です。

今回、サウナは心地よい、ということを経験できたのですが、この心地よさの正体は一体何かを考えた時、一つは「余計なことを考えない」で頭を空っぽにできる時間がリラックス効果をもたらしたのかな、と思いました。
ストレス緩和のセルフケアの一環として、色々手法はありますが、私の選択肢の一つとして、この度サウナが加わりました。

頭を空っぽにして、すっきりした後にコーチングをしたらどうなるだろう。サウナコーチングもありかもしれない、考えも広がりました。






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