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温泉と卓球

年末年始の休暇で久しぶりに旅行に出かけました。
今年初めての投稿は、その中の小さなエピソードです。

旅行は本当に数年ぶりで、以前訪れたことのあるお気に入りの温泉がある「ホテル木曽路」が今回の行先の一つ。

雪も少なく、無事に到着。運転していたのは私ではありませんが。

特にここが気に入っている理由の一つは、大浴場で、脱衣場とお風呂の仕切りがないこと。

解放感にあふれていて、入浴前からのびのび~!

ぜひぜひ、機会があれば訪れていただきたいです。

もう一つ、お気に入りの理由は卓球台があること。やっぱり、温泉には卓球ですよ。しかも無料。

以前は台が空いていればすぐに遊べたが、予約制になっている。やはり人気のようですね。で、すぐには遊べずに、予約時間までは温泉を楽しむことに。温泉とおなじくらい、卓球も楽しみになっている。

予約時間になり、子を相手に、ラリーを続けることを目的にするが、全く続かない。うまく打ち返そうと思っても、空振り、オーバー、ネットの連続。。。走る、泳ぐはできてなくても、卓球は少し自信があったのに。ごめんよ。

そこで息子が一言「ラケットの真ん中に当てるんだよ!」

よっしゃ。

大人になった目、老眼を酷使し、必死に飛んでくるピンポン玉を見つめ、ラケットの真ん中に当てることだけに集中。しかし焦点が合うまでの時間がなんとかかることか。
私の目、頑張れ!垂れ下がり始めた瞼を持ち上げ目を見開く。

そしてピンポン玉に集中し、「このタイミングでラケットを押し出すと、あそこに飛ぶ。」その繰り返しで無心に体が反応できるようになると、不思議とラリーが続く。ただそれに調子づいて「あたし、もしかして上手?いけるのか?よし、今度はあそこに打ち返せれば、もっとラリーが続くかも!」と、欲が出ると、またダメになる。

「ラリー50回続けるまで頑張ろう!」具体的な目標まで打ち出していただき、二人で数を数えながら、失敗すると悲鳴を上げ、汗だくになっていることにも気づかないほど熱中していたが、そろそろ予約時間が終わりに近づく。

「あとラストもう1回!」対面している、もはやコーチの子の声が弾む。何回目かの「ラストもう1回!」が続いたが、時間切れとなり、楽しいセッションも終了。

50回も何とかクリアできた。
その前には30回を目標にしたが、それよりも多い50回を目標としたが時の方が、幾度も30回を超えていた。目標はやはり高い方がよいのか?或いは単純に慣れてきただけかな。

以前訪れた時にも卓球をしたが、今回は一緒にラリーを楽しむために、声がけや、私の失敗に対するフォローの言葉まで口にするようになっている。すごいなぁ、大きくなったのは身長だけではないのねぇ。

再度温泉に入り汗を流し、50回ラリーを続けた満足感に浸りながら、そんなことをしみじみ思うのでした。

やっぱり温泉には卓球だ。

*今回の画像は、車で温泉から帰る途中に立ち寄ったコンビニの駐車場からの景色が素敵で撮った一枚です。


以上、今回の旅行でのエピソードですが、以前読んだ「インナーゲーム」という本のことを思いましたので、もう少し書かせて頂きます。
テニスのプロコーチが著者であり、これまでと異なる画期的なコーチ本として、そしてスポーツ界のみならず、ビジネスの世界でも「コーチ」が導入されるきっかけとなった本として有名です。「心で勝つ!集中の科学」と副題がついています。
集中することで、ムダな妄想や行動を躊躇させる考えを退かせることができる、運動でいえば最適な動きをスムーズに実現できるということを読後理解したことの一つですが、今回の卓球でそのことを体験しました。
卓球には少し自信があったので、かっこよく見せたい!でもうまくいかないのは何が悪いのか、どうすれば上手く打ち返せるか、そんなことを考えていた間はラリーも続かない。ただピンポン玉をラケットの真ん中に当てる事だけを意識すると、ラリーが続く。
うまくやろうという意識が逆に失敗の引き金となる。集中の妨げとなるから。人生にもコーチングにも共通した学びとなりそうだと思いました。「集中」を今年の言葉にしたいと思います。

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