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20240103「別視界」

薄ぼんやりなひかりに
今のことやこれからのこと
それとも以前のことか
目の前のことだけれども
注視の吟味で
ひとつを引く
どれを選んでもいい
どれもが当たりとして
その方へと向かうだろう
撚糸として毎日を紡いでいたら
何かになるかもしれない
そんな期待は
いつから望んでいたのだろう
在りもしないのに
そう思い込んでいたら
そんな自分になって行って
また違うわたしを望めば
思い返す間に
そうなることもあるにはあるだろう

ただそれが確かさの薄さで
どうにもはっきりしていないから
本当なのかそうでないのか
不安はつきものだけれども
好奇心の方が強くって
もう歩き出している
戸惑っている時も
その凝縮の間には
積み重ねられる想いの嵩
零れてしまう余計なものを
見つめながら流し
或いは交換して
別のわたしたちに移項している
時に立ち返り
もう一度確認する
何度も繰り返せば
その思いも叶う確率を増やすだろう
些細なものと
大胆なものと

組み込まれるものには
汚れもしくは塵までも混ぜて
不確かさの確かさを以て
そのまま歩く
はいはいとして引き摺りながら
泣きながらそれを主張して
無いものまでも希求してしまう
機運に乗じて
冪乗の更新に委ね
積み換えつつ壊れる階段
修復で遅さを得ては
次の再生を促す
寄り掛かった壁を押し
動かなかったそれも
また遠くへと放つ
困難だがそれでもいい
持続の連鎖で四方が開けるまで
別視界を得る
網目の隙間から現実を掴もうとしている

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