snufkinsmile

こんにちはsnufkinsmileです。 日々の日記のようなものを書こうと思います。 …

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こんにちはsnufkinsmileです。 日々の日記のようなものを書こうと思います。 日記みたいな、詩みたいな、エッセイみたいな。 よろしくお願いします。

最近の記事

20240517「にじむ森」

雨が降り 風が唸って 静かに声を聞く 揺れる枝葉が濃くなって その向こうも見えてこない それでいい 重なるその奥に わたしが探しているものが きっとあるのだろう 目には見えないそれらのこと 青々とした葉の形容と 名前も知らないそれらの存在 踏み分けずに 同等に雨が降りて来る 流れの最中にて わたしもそこにいる 野生を拾い また打ち捨てる これではないが それでもない わたしも同じ存在だとして そこに居てしまう ざわざわとして 移動しているとして 時に天気雨 ひかりが届き そ

    • 20240516「ちんからり、しゃんしゃん」

      ちんからり しゃんしゃん 夢の塊と いつかの暮らしとを 丸めて閉じて また開く 思い出せることと 思い出せないことを 都合よく合わせつつ 今に持って来る そしてまた先へと投げて わたしはそのわたしになるのだろう 出会しつつ離れ 離れつつ寄り添う 鈴の音からから並んで 行列が輻輳している 送りの最中 いつの間にか同列した 道の途中で 前後を忘れながら 一瞬だけを抱えておく どれもを憶えていられないから 掴めるくらいの分量で そのくらいがわたしの領分 あとは丸めて捨てて 灰にな

      • 20240515「いなだま」

        ひとつ掬い もひとつ掬う ひとつひとつ 元気になれと あなたは思う 言葉にはしない それでいて 伝わってくるもの そしてその先にあるもの その向こうにあるもの 運ばれて流れる わたしを経由しては また出て行く いっとき留まり もうさよなら せめてもの何かを呟く 一粒拾い もひとつ拾う 一粒一粒それぞれ違う けれども一緒くたにして それらを纏め蓄える 毎日のいつもの光景 その先では 既に田植えが終わり また別の所では準備の最中 季節を待って 季節を送る 今年のそれは きっとま

        • 20240514「ゆっくりさ」

          知らせが届いて 会ったこともないけれど 丁寧に選んで 言葉を紡ぐ 何て答えたらいいのかは いつものように わからないけれど 正直な気持ちを 届けよう 上手くは言えない事ばかり それでいて 気持ちは膨れてくる 蒸しパンでも作って おやつを食べたら また続きを書こう その間に机の上を片付ける 自分を整えつつ あれこれを そこに置く 目の前のことばかり なのだけれども どこか遠くも同時に見ている そわそわしつつ 次第にわたしに戻っていく 違う場面を見つけては それに合うように 調

        20240517「にじむ森」

        マガジン

        • 202310
          4本
        • 202210 snufkinsmile
          31本
          ¥500
        • 202309 snufkinsmile
          30本
          ¥500
        • 202308 snufkinsmile
          31本
          ¥500
        • 202307 snufkinsmile
          31本
          ¥500
        • 202206 snufkinsmile
          30本
          ¥500

        記事

          20240513「それぞれの方へ」

          行き交うそれぞれの それぞれの理由と 訳もないそのものを 自分に担って それぞれを全うしている 何をしてもいいと許し それでいてそれでは 道理が立たないと どこかで思う それぞれの顔が違うように 考え方も様々 ようやく晴れたと思ったのに また今日は雨 風も吹いて わたしの抵抗は 削られている 各々の理由を持って 方々へと広げる 今日は何をどこで いいことがあればいい なくてもいいが 全部がわたしのこと 集めて閉じて 開いて放す 穴だらけの形容を解き 再度関係性の網目を縫う

          20240513「それぞれの方へ」

          20240512「抱えているもの」

          ひとつを持って 抱えて移る どこへ行っても 何をしても まだ持っている いつも変化しようとして へこんだり 傷ついたり 傷つけたり はたまた忘れ なかったかのように笑う 何を気にして 何を誘い誘われ わたしの揺らぎで あなたを数える そのことを聞いてみよう 複雑になって もうどれがどれなのか 自分でも知ってはいない その範疇の枠組みを 広げつつ他を放つ 呼吸するように 1秒を送り また新しい自分になるのだろう その自分をどこへ置こうかと 思案を巡らせる その選択範囲は 既に

          20240512「抱えているもの」

          20240511「白い羽」

          羽を拾い くるくる回す 誰のものかは知らないし もう要らないのだろう 籠の中の幸せと 空を翔る羽ばたきでは 何が違うというのだろう どこへでも行けると そう思いつつ どこにもいかないのは わたしの誰か 身繕いをして出かけたのは 近所の食料品店 それでいいのなら そうすればいい 何をしてもいいのなら 白さを広げ 青へと昇り 夜へと向かう まだ明けたばかりだというのに 眠たい目を擦ったのは 何故なのだろう 泥のように眠り 昼間にもうとうと もう夕だというのに 1日を費やす 届く

          20240511「白い羽」

          20240510「今日を暮らす」

          土に塗れ 汚れた手を洗いに行き また同じことをする 何度も何度も 耕しつつ捏ねる 暖かいそれらに立って 遠くの行き止まりまで それらが続く 足元を見れば ほんの少しの地面 それだけあれば いいのだと 足跡を踏み締めて 盤石ではないそれらを 叩いては崩し もう一度握り締める 自分の仕事とは 遥か遠くに それでいて それなしでは生きてはいけない どこかの片隅で 誰かを待って それぞれの働きが わたしの所へも届く 知らないというのに 当たり前のように手にして 転がる鉛筆に からん

          20240510「今日を暮らす」

          20240509「宙の底」

          白と黒の そしてその淡いに立って その中間らしさの混ざりけで 立ち止まり またとぼとぼ歩く 右に行ったら 左に行ったら わたしは転がり 奈落に落ちるのだろう それでいて周りをぐるりと 捜査して 紡がれる証拠をありありと 見つけている だがそれを収集することはない それはそれとして 既に在っているのだから 捨て置いてあったから 誰も見向きもしないし 誰も拾おうともしない わたしには関係ないのだと そう思っていた時に 見つかるのは いつかのことの残片 泥の中から 風の中から 炎

          20240509「宙の底」

          20240508「あなたの本を開く」

          本を閉じ 紙箱に入れて そっと置く しばらくすれば もう一段高くなって 積み重なる どれもが途中で それでいて続いている 読んだはずの言葉は まだ預けてあるから もう何度か開かれるだろう 言葉の経由を綴じ込んで 塊として物質化して わたしに溶けていく 身体の成分に付け加えたら きっとそれは違うわたし 黒い箱に入れたはずの どこにも見あたらないのは 透明すぎるから 既にあるが それを見ることはできない 感じるそれをそれとは断定できないが きっとそうなのだろうとすると さっきあ

          20240508「あなたの本を開く」

          20240507「蛇と薬莢」

          草を払い 一網打尽 根っこは残っている 除草剤は撒かない また生えてくるだろう 5月の暑さで 軒下に座り それらを眺めている 地面が近い 空は遠い 一服して また次の作業 いや次との遭遇 緑の匂いが立ち込めて 端の方に鈍く光る 薬莢はもう空になっていた それは誰かの仕業 何の為で 何があったのかは 誰にも知らされない 空隙を覗き 落ちてくるのは一体何 降りかかるのは何故 そんなどうでもいいことをと また記憶の橋を掛け直し 蛇の抜け殻をそっと置く 壊れてしまうが その薄白さは

          20240507「蛇と薬莢」

          20240506「小さな音読」

          昨日からの風で 今朝もざわつく 何かが転がり 打ち付ける 穏やかではないが まだ静か 耳を澄ませば わたしの中でも 木霊して かき混ぜられた物事をなぞる どれをも拾い しばらく見つめ また打ち捨てる これでもないが これでいいかもしれない それでいてまた続けている 手にしたものは 植物の何か 木々の実の 葉っぱの枝の 根っこの草たち 強さを隠し 弱さを見せ 何かしらのそれらを 身体のどこかへ置いておく いつの頃からか 手にとって そっと触って 少し喜ぶ 柔らかさと刺有りの

          20240506「小さな音読」

          20240505「今日を充たす」

          朝に起きて 今日のことを考える 今日は昨日とは違うし 先週ともまた違う 少しずつ変化している いつものようにやることは そうは変わらないけれど 全く同じではないから どれもが新鮮 そして静か 変わらないものを変えて 変わってしまうものを抱え わたしはまた別になるのだろう 本当の所は変わらないかもしれない それでいてわたしを移し その先を歩くだろう 誰もが変化しているのなら それもそう 選択の先では 既に待っているかもしれない そこまで行けば現れて その途中もまた既にあるよう

          20240505「今日を充たす」

          20240504「綺麗なカーブ」

          その方へその方へ 行きたい所に行けばいい 引っ張られるそれらを置き 離れるけれど そう思ってるのなら 進めばいい 何か不都合でもあるのか 現状でもいいとするのか 知らないわたしは きっとそわそわして 振り向きつつ 動くのだろう 秒を数えながら 引き算しつつ 何かを加えている もうその時間にいるかもしれない 今日の予定は いつになくない 空にしておけば 何かが埋まるのだろう せっかくの連休であるならば 外を見て 内側も見ておこう すれ違う誰かと 連絡が来るかもしれない誰か こ

          20240504「綺麗なカーブ」

          20240503「昨日今日その後」

          昨日の匂いと 今日の匂いを合わせ 明日へ連れて行く 佇まいを焼べ そのように そのように 投げる 眼差しの作為をもって 斜視の眼鏡で 表裏 その横には 残骸のちらほら だからといって 物思いには流れずに ひとつを得る そして既に忘れている さっきまでのことと 目の前のこと 些細な違いで 日常は平穏でありつつ 戦いが始まっている そんなこともわからずに 生存はその理由を預かってはいない 眠るような朝なのだから 白み始めるその空気を せめてもの循環を催促しよう 少し肌寒くあり

          20240503「昨日今日その後」

          20240502「それぞれの答え」

          行き交う人々をすれ違い 何かを交換しながら 流れて行く 集う所へ そして離れた所へと 各々が歩んで 三々五々 またそれぞれの家へと戻る もう戻れないとしても いや戻れる可能性があるのだと そう思って いつかのことを思い出している 今のこととさっきのこと 同時に含んで また振り向く さっきの人はわたしだとも思う それぞれの答えを 皆が持っている それは各々が担う問い 誰も聞かれてないのに 探そうとするから また迷ってしまう 番地を間違えたまま 送るメッセージは どこかに着くか

          20240502「それぞれの答え」