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端っこの定義

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セクシャリティだったり、これまでの振り返りだったり。
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たった1人の家族だから

たった1人の家族だから

そう言って親とのわだかまりが無くなってめでたしめでたし、というシーンをドラマや映画の中で見かけます。
こういった場面に出くわすと、まさに毒親持ちの私は心底嫌悪感に包まれた後に微妙な気持ちになります。どこにもぶつけようのないモヤモヤした気持ちが消化不良を起こすのです。

↑我が家の毒親は血の繋がった実の父親で、いかに私にとって恐怖の対象になっているかはこの記事で語っています。
※引用記事及び本記事は

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「恋せぬふたり」

「恋せぬふたり」

タイトル通り「恋せぬふたり」(四話まで)を見て色々考えさせられました。
いつもはパッと思いついたことや考えたことがあるとすぐにTwitterでぽつぽつ呟くのですが、フォロワーさんがこのドラマを見てるか見てないかもわからないのと、結構長くなりそうな気がしたのでこっちで話してみます。

※話の流れ上、私自身のパートナーとの話も出てきます。接触についても具体的な話はしていませんが触れています。少しでも

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素敵なあなたに笑顔を手渡せるなら

素敵なあなたに笑顔を手渡せるなら

前置きとして
アロマンティック・アセクシャルを自認している私は現在シスヘテロの男性と交際関係にあります。
※シスヘテロ=シスジェンダー兼ヘテロセクシャル
体の性別と自分のありたい性が一致しており(=シスジェンダー)、異性が恋愛対象になる人(=ヘテロセクシャル)。



そもそも以前に投稿した記事で私が恋愛感情についてピンとこなかった話を書きましたが、実際にこれまで「交際」という関係になった事があ

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文章を書くことが好きになった話

文章を書くことが好きになった話

タイトル通りですが活字がとても好きになり、自分でも書いてみたいと思い続けるようになった原点のお話です。



毎月、誕生日を迎える生徒に担任の先生が送ってくれたメッセージカード。私のカードには見慣れた先生の字でこう書かれていました。

「はしのさんの書く文章はとても面白いので、いつも読むのが楽しみです。」

その先生はクラスの生徒全員と定期的に交換日記みたいな物をするくらいには熱心な人でした。3

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自分がアガる姿を探して

自分がアガる姿を探して

この性別に生まれたことによる利点は確かにあるのかもしれません、けれどこの性別に対して求められる姿が私の理想と上手く重なりませんでした。そんな私のなりたい姿を探して試行錯誤した経緯を振り返ります。



私は女性の体で生まれて、これまで生きてきました。

小学生になりたての頃はピンク色がとても好きだったし、私にとってピンクは可愛いの象徴だった。どちらかと言えば大人しく真面目な児童だった私の事を周囲

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低すぎた自己肯定感と高すぎた自意識

今回は私の幼い頃の人格形成に関して紆余曲折してきた様子の一部を振り返ってみたいと思います。

※我が家のモラハラおじさんこと父の話も出てきますので苦手な方はご注意ください。※



1人の人間がこの世に生まれてきてすぐは自分自身のみで生きていく事は不可能で、多くは生みの両親をはじめとした家族が作る家庭で育ちます。私自身も私を産んでくれた母と父のもとで育ちました。まだ自我すら曖昧な乳幼児にとって生

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「好き」が前提にならなかった話。

「好き」が前提にならなかった話。

いつもはその月々で考えたことの振り返りのようなものを書いていますが、今回はこれまで書き溜めていた物です。

自分のセクシャリティの大元について辿っていくと、やはりこのタイトルに行きつきました。私は自分がセクシャルマイノリティに当てはまる人間かもしれないと考え始めたのは今から約1年ほど前の話ですが(このいきさつもいつかは形にしたいと思っています)、勉強すればするほどその「かもしれない」みたいな瞬間は

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