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学生/男性でも女性でもない生命に生まれたかった/デミロマ・デミセクのような気もしつつアロマ・アセクを自認。 趣味や自分のセクシャリティ、パートナーとの事など、日々の中で感じたことをぼちぼち書いています。 拙くても文章化する作業が好きです。

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言葉を選ぶことのジレンマ

noteを始めた時にbio欄にこう書いた「言葉が好きです、拙くても表すことに意味があると思っています。」 この言葉に全くの嘘偽りはありません、けれども年々長い文章を書くことが出来なくなっている気がしていて。伝えたいことは沢山あるのに、この想いと今自分が目の前で作っている文章はどこかズレている。「ああ、これじゃあ駄目だ、もっと良い言葉を!」と思って言葉を続けても、その違和感はどんどん大きくなっていて、目の前の文章への愛着が薄れてしまう。 この表したいという気持ちと、自分の語

    • 相変わらず「好き」という感情についてあれこれ考える。

      かなり前に恋愛がピンとこなくて悩んだ話を書いたのですが、この記事が意外にも多くの方に読んでいただけて(当社比)、反応を貰えているということは、似たような経験がある方も案外いるのかもしれないなと少し嬉しくなりました。 この記事を書いてから約3年が経ち、自分を取り巻く環境やセクシャリティに対する考え方もかなり変化したので、あらためて今の自分の中にある「好き」という気持ちについての考えを書き残したいと思います。 ※書いている本人も具体的な描写を文章化することに抵抗を感じる為、こ

      • 「黒魔女さんが通る」「獣の奏者」

        記憶の中で活字に触れるようになったのは、母が地域の図書館で借りてきてくれた漫画や児童向けの小説でした。 両親共に全くといっていいほど本を読む習慣が無い人だったので、読書をする機会が少ない環境でしたが、母が雑誌などを借りるついでに借りてきてくれた本を毎回楽しみにしていました。小学校低学年の段階で既に誰かと遊ぶよりも1人で静かに遊ぶ方を好んでいたので、読書は1人遊びにうってつけだったのです。しかし読書の習慣が無い母は毎回その場にあった適当な漫画を借りてくるので巻数がバラバラなこと

        • 「すみません」より「ありがとう」と言いたい

          通学するにも街に出かけるのにも電車を使うのがあたりまえになって随分経ちます。公共交通機関は利用者も多く、毎日見ず知らずの人達とほんの一瞬同じ空間で過ごす事になる訳です。電車に乗るときにどのあたりに自分のポジションを確保したいかは人それぞれで、とにかく座りたい人や入り口付近に居たい人、ドアのすぐ横の手すりを持ちたい人等々。 そんな中、私は大体座席の前のつり革がぶら下がっているゾーンに立って本を読むのが定番のスタイルです。朝夕のラッシュ時はポジションなどと言っている場合ではないほ

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        言葉を選ぶことのジレンマ

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          たった1人の家族だから

          そう言って親とのわだかまりが無くなってめでたしめでたし、というシーンをドラマや映画の中で見かけます。 こういった場面に出くわすと、まさに毒親持ちの私は心底嫌悪感に包まれた後に微妙な気持ちになります。どこにもぶつけようのないモヤモヤした気持ちが消化不良を起こすのです。 ↑我が家の毒親は血の繋がった実の父親で、いかに私にとって恐怖の対象になっているかはこの記事で語っています。 ※引用記事及び本記事はモラハラについて書いています。過去にハラスメントの被害にあった事がある方もそうで

          たった1人の家族だから

          外面と内面について考えてみた

          先日Twitterのタイムラインで「あなたの性格10キーワード」という診断を見かけました。主にアロマ・アセク界隈に生息しているので、繋がっている人達もなにかしら自分の定義について考えている人が多いのか、よくこういった診断のフォロワーさんの結果が流れてきます。 かくいう私は性質上とても疑い深いので占いの類は結果を見ても「本当にそうなのか?何を根拠に?」と思う反面、生活している中で少しでも当たっているかもしれない出来事があると「やっぱり占い当たってるかも!?」と思いそうなほど単純

          外面と内面について考えてみた

          夢にまで見たライブ

          先日、中学生の頃から曲が好きで聞いていたバンドのライブに行くことができました。 ご時世的にライブは音楽に興味が無い人にとってはあまり歓迎されないイベントですが、数少ないこの世に存在していて良かったと思える瞬間を提供してくれるので私にとっては無くてはならない存在です。 そもそも私にとって音楽は生き残るための手段でした、かなり大げさに聞こえますが今も昔もそれほどまでに大きな存在です。 以前の記事(※上記のリンク参照)にも少し書きましたが我が家には”モラおじ”こと自分の気分1つ

          夢にまで見たライブ

          「恋せぬふたり」

          タイトル通り「恋せぬふたり」(四話まで)を見て色々考えさせられました。 いつもはパッと思いついたことや考えたことがあるとすぐにTwitterでぽつぽつ呟くのですが、フォロワーさんがこのドラマを見てるか見てないかもわからないのと、結構長くなりそうな気がしたのでこっちで話してみます。 ※話の流れ上、私自身のパートナーとの話も出てきます。接触についても具体的な話はしていませんが触れています。少しでも苦手な方はすぐにこの画面を閉じていただくことをおすすめします。※ * 思いつ

          「恋せぬふたり」

          手帳を書くのが得意なタイプ

          既に1月も終盤にさしかかる頃ですが、あけましておめでとうございます。今年最初の記事です。 年明けということで何を書こうか考えていると「新しい年が始まって気持ちも新たに〜」という類の言葉を耳にしたときに、膨大な時の流れを時間や曜日、日付で区切ることで終わりや始まりが明確になって人間は暮らしやすくなるのかもしれないと思うと不思議だな、と思ったことを思い出しました。他の生物には無さそうな概念ですよね。 いきなり日付がどうだとか細かい話をしましたが、私自身はこの細かく区切る概念が

          手帳を書くのが得意なタイプ

          せっかくなので今年を振り返る

          今年も相変わらず感染症に悩まされながらの日々だったかと思いますが、私は大学生活4年目に突入しました。卒業に必要な単位はほとんど取得済みだったので、単位を取りこぼした授業を再履修しつつ卒業研究に勤しむ1年でした。先に今年の大きな出来事をいくつか挙げてからそれぞれについて深堀りしていきたいと思います。 2021年のラインナップ ①卒業研究 ②大学院入試 ③教育実習 ④読書 ⑤推し活 ①卒業研究 高校生の頃から漠然と憧れていた”研究”というものにやっと携わることが出来るというこ

          せっかくなので今年を振り返る

          「思わず考えちゃう」

          このタイトルを見てすぐにピンとくる方が居らっしゃるかわかりませんが、(居らっしゃったら同志ですね)「りんごかもしれない」など数々の絵本を描かれている絵本作家ヨシタケシンスケさんの1冊目のエッセイのタイトルです。 絵本といえば児童書としてのイメージがとても強いと思いますが、シンプルな言葉と多彩な挿絵で物語が展開していく絵本は年齢を重ねることで忘れてしまうような物事の本質だったり、幼いからこそ出てくる自由な発想に触れることが出来るということで大人にこそ刺さる、と様々な作品が話題

          「思わず考えちゃう」

          素敵なあなたに笑顔を手渡せるなら

          前置きとして アロマンティック・アセクシャルを自認している私は現在シスヘテロの男性と交際関係にあります。 ※シスヘテロ=シスジェンダー兼ヘテロセクシャル 体の性別と自分のありたい性が一致しており(=シスジェンダー)、異性が恋愛対象になる人(=ヘテロセクシャル)。 * そもそも以前に投稿した記事で私が恋愛感情についてピンとこなかった話を書きましたが、実際にこれまで「交際」という関係になった事がある相手は今のパートナーを含めて2人になります。 中学生の頃に同級生の男の子に片思

          素敵なあなたに笑顔を手渡せるなら

          文章を書くことが好きになった話

          タイトル通りですが活字がとても好きになり、自分でも書いてみたいと思い続けるようになった原点のお話です。 * 毎月、誕生日を迎える生徒に担任の先生が送ってくれたメッセージカード。私のカードには見慣れた先生の字でこう書かれていました。 「はしのさんの書く文章はとても面白いので、いつも読むのが楽しみです。」 その先生はクラスの生徒全員と定期的に交換日記みたいな物をするくらいには熱心な人でした。30人弱居る生徒に一人一冊ノートを渡してやりとりをするなんて多忙な小学校教員として

          文章を書くことが好きになった話

          自分がアガる姿を探して

          この性別に生まれたことによる利点は確かにあるのかもしれません、けれどこの性別に対して求められる姿が私の理想と上手く重なりませんでした。そんな私のなりたい姿を探して試行錯誤した経緯を振り返ります。 * 私は女性の体で生まれて、これまで生きてきました。 小学生になりたての頃はピンク色がとても好きだったし、私にとってピンクは可愛いの象徴だった。どちらかと言えば大人しく真面目な児童だった私の事を周囲は「おしとやかで控えめで、女の子らしい」と形容する事が多かったように思います。

          自分がアガる姿を探して

          低すぎた自己肯定感と高すぎた自意識

          今回は私の幼い頃の人格形成に関して紆余曲折してきた様子の一部を振り返ってみたいと思います。 ※我が家のモラハラおじさんこと父の話も出てきますので苦手な方はご注意ください。※ * 1人の人間がこの世に生まれてきてすぐは自分自身のみで生きていく事は不可能で、多くは生みの両親をはじめとした家族が作る家庭で育ちます。私自身も私を産んでくれた母と父のもとで育ちました。まだ自我すら曖昧な乳幼児にとって生まれ育つことになる家庭という場所は世界の全てであり、その家庭を主に担う両親という

          低すぎた自己肯定感と高すぎた自意識

          まとまった時間ができたので色んな人のnoteを読みにいきました。 世の中にこんなに文章を書いている人がいて、人知れず誰でもない人に公開している人がいると思うとなんだか面白くなりました。

          まとまった時間ができたので色んな人のnoteを読みにいきました。 世の中にこんなに文章を書いている人がいて、人知れず誰でもない人に公開している人がいると思うとなんだか面白くなりました。