以外と身近。『相貌失認』
『相貌失認症』についてもついでに書いておこうかなと思います。
軽度なら50人に1人が先天性相貌失認らしいです。
学年で一人や二人「仲良くなったと思うのになかなか顔覚えてくれないなぁ」「すれ違いの挨拶した時だけ何となく距離感あるな」って子、いませんでしたか? 本人も気がついていませんが、彼等がそうです。
先天性なので、本人は違和感があるものの「みんなこうなんだろう」と思っているのです。
目、鼻、口、眉。それぞれの特徴を捉えられるものの、顔としてだとぼんやりします。
みんな同じ顔に見えたり、同じ人が一瞬先には別人に見えたりします。
勘違いされそうですが、つるんとした卵みたいにのっぺらぼうで見えているのではなく、パーツはわかります。
髪の色や形、服装、雰囲気で個人を判断する場合が多いですが、さらに私の場合、輪郭で判断します。表情が変わっても輪郭なら形が変わらないからです。(微笑んでる顔と大笑いしている顔は全く別人に見えるのですが、皆さんはどうなんでしょうか?……)
あと、私は美術部だったので、形を捉えて紙に写すという作業ができるので、似顔絵はかけます。でも、自分では似てるか分かってません。
note内で公開中の似顔絵
「街で手を降っても無視された」と、言われたり(声をかけて貰えば友達だと気が付きますが、それ以外だと判断が難しいです。勘違いだと恥ずかしいし)ドラマで「この人誰(何役)だっけ?」と毎回なるなど色々ありますが、最大の困り事と言えば「これ〇〇さんに渡しておいて」と言う頼まれごと。
「これ、✕✕さんから〇〇さんに渡しておいてって頼まれたんだけど」
「了解。渡しとくね」
ああ、この人〇〇さんじゃなかったのか。
なんてこともありました。
軽度の相貌失認は、理解が無ければ、顔を覚えない、自分から声をかけようとしない「失礼な人」で終わってしまいます。
他人からも、自己評価も。
先天性でどうしようもない事なのに。
甘える気はないですが、認知が広がればいいなぁと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?