見出し画像

ファイターズのドラフト戦略最終回

補強ポイントおさらい

 お久しぶりです。ドラフト前日となり、各球団の1位氏名公言も始まりました。直前となってしまったのですが、今回は補強ポイントを踏まえ、実際のドラフト候補に当てはめて考えて行こうと思います。ファイターズの補強ポイントは以下の8点でした。
1.即戦力のスター選手
2.先発型のチャレンジ枠
3.高出力リリーフ
4.即戦力遊撃手
5.素材型高校生投手
6.両翼•両コーナーの大砲候補
7.守備型捕手
8.本職二塁手

1.即戦力のスター選手:小園健太

 補強ポイントの一つ目は、「即戦力のスター選手」でした。所属カテゴリーに限らず、高校生なら3年以内、大卒・社会人卒なら2年以内に戦力化できる逸材、言うなれば将来的なコアとなり得る選手のことです。昨年は投手なら早川や伊藤、野手なら佐藤や牧など、1年目から一流の成績を残す選手がいましたが、今年はそのクラスはいないかな、と思います。しかし、準ずるランク帯には候補が集まっており、どの選手を選ぶかで各球団のスカウティングが試されている印象です。
・小園健太 投手(市和歌山高) 185cm 90kg MAX152km/h
 1位候補筆頭は、月並みですが小園でしょうか。MAX152km/hの高校生右腕で、知らない人はいない選手ですので、細かい寸評は省略します。
 2年時に初めて投球映像を見たのですが、奥川には劣るものの、奥川を見た時と似た、プロ野球選手が高校野球に混じって投げているような印象を受けました。完成度の高い投手は毎年いますが、小園は完成度が高いと言うよりも手数が多いタイプで、将来性も非常に高いと思います。ストレートももちろん良いのですが、トップクラスの高校生にありがちなストレートの強さに走るわけではなく、スライダー系(カット含む)の質を追求しているのも非常に良いです。スライダーは、本人が参考にしていると話していた伊藤大海のように、カウント球にも決め球にもなるクオリティで、右打者のアウトローギリギリに投げ込みます。現時点でも打者の近くで変化し、空振りを奪えていますが、入団後は伊藤に師事し、改良を加えれば更なる高品質化が狙えるシナジーもあります。185cmと体が大きく、球速もまだまだ伸びるでしょう。
 入団後のイメージは、怪我なく順調に投げられれば1年目に3勝、2年目で2桁を狙えると思います。小園は満を辞してエース候補として育てられる逸材であり、上沢、伊藤の後に続く存在になれれば将来的な投手陣は安泰となります。

 高校生投手では、森木や風間も1位候補としてよく名前が挙がっていますが、ファイターズとしては小園がベストかな、と考えました。森木も非常に素晴らしく、ストレートの質は小園を上回るように見えましたが、現時点での投手としての余力を残してありそうな小園を選びました(潜在能力はともにトップクラス)。また、風間の潜在能力には惚れ惚れしますが、上半身主導のフォームで、ファイターズに矯正するメソッドがあるか微妙だったために、断念しました。
 小園に入札し、競合でクジを外した場合、上記2選手が残っていれば再入札したいですが、ほぼほぼ残っていないでしょう。
※風間については、ソフトバンクが1位指名を公言しました。風間はスチュアートや杉山にかぶるところも多く、ソフトバンクなら破壊力のあるパワーピッチャーに育成させることができそうです。
 また、大卒左腕の隅田、佐藤も1位候補として名前が挙がりますが、高校生3人衆が22歳になったとき、隅田や佐藤よりもバリューを出せそうなので、優先度は下げました。即戦力を狙うのであれば、隅田や佐藤、廣畑あたりも候補になりますが、ファイターズは来年勝負をかけるシーズンではないため、素直に高校生で良いと思います。

2.先発型のチャレンジ枠:吉村貢司郎

 補強ポイント2つ目は「先発型のチャレンジ枠」でした。立野が1軍に定着の兆しを見せており、来季鎌ヶ谷から先発投手として出荷されそうなのが生田目くらいであるため、中位から下位で先発6番手を争える投手を確保したいと考えていました。
◯吉村貢司郎 投手(東芝)183cm 84kg MAX153km/h
 吉村は国学院大学から東芝に進んだ大卒社会人投手です。先発転向し、才能が開花。先日行われたENEOSとの試合に先発し、完封を記録。一気に注目を集めていました。MAX153km/hを記録し、良い時は平均球速も速いですが、数字以上に強さはない印象。また、カット系がぬるくなることや、ストレートが高めに抜ける等、課題はいくつかありますが、左打者のアウトローにストレート、インローにスライダーを丁寧に投げ込み、フォークで空振りを奪うなど、自分の勝負パターンを構築しています。テイクバックは小さく、球持ちも良いため、打者は差し込まれることも多く、再現性を高めればすぐに1軍ローテの一角を争えると思います。年齢や実績に乏しいこと、前述の課題などもあり、上位指名は難しそうですが、中位から下位で指名のありそうな投手では即戦力筆頭候補のため、他の補強ポイントとの兼ね合いを見ながら指名したいです。
その他獲得候補 畔柳(中京大中京)、米倉貫太(Honda)、
        小木田(TDK)、西垣雅矢(早稲田)、手塚(SUBARU)

3.高出力リリーフ:柴田大地

 ファイターズ投手陣が抱える大きな課題の一つとして、出力不足があります。昨今の高速化に伴い、他球団のリリーバーは160km/h近く投げることも多いですが、ファイターズは明確に速い投手が少ないため、リリーフの支配力やバリエーションが不足しています。そこで、補強ポイント3つ目として、高出力のリリーフ候補です。理想は外国人補強ですが、リスクヘッジも兼ねてドラフトでも補強が必要です。リリーフ専に上位指名が割かれることは少なく(近年では甲斐野くらい?)、中位から下位で指名できればと思います。
◯柴田大地 投手(日本通運)180cm 90kg MAX156km/h
 
突如ドラフト戦線に現れたパワーピッチャー。トミージョンを経験するなど、大学時代に実績は作れなかったが、日本通運でクローザーを任され、MAX156km/hのストレートを投げ込む。投球は実質ツーピッチで、140km/hを超えるスプリットを決め球として投げる。スピードは本物で、ドラフト候補にありがちなMAXは150を超えるものの平均は145前後の投手ではなく、平均して150前後をマークする。しかし、現時点では持ち球が少なく、カウントを取れる変化球が欲しい。また、ストレートをメインウエポンにするには上背がないため、角度がつきにくい難点もあるが、社会人レベルでは空振りやファールを奪えているため、リリーフ陣のバリエーションを増やすためにも獲得したい。
 リリーフ専ということ、過去の怪我歴、実績の少なさを鑑みると、上位から中位を割く球団はないと思うため、下位指名で獲得できれば面白い存在となりそう。
その他獲得候補 飯田(横浜商科)、長谷川(青森)、山本(SUBARU)、
        八木(Honda鈴鹿)、

4.即戦力遊撃手:水野達稀、野口智哉

 補強ポイント4つ目は、「即戦力遊撃手」です。しかし、結論から言えば、即戦力遊撃手は今年のドラフト候補にはいないと思います。即戦力と呼ぶには、来季1軍でショートのポジションを守り、スタメンに名前を連ねることが必要ですが、そこまで守備と打撃が完成している選手はおらず、将来性込みでの獲得となります。
 ファイターズに限って見ても、現状レギュラー格は石井、守備固めは中島が担っていますが、地味に高いハードルとなっています。石井の打撃は今季.225、4本、OPS .615(10月9日時点)で、シーズン途中までUZR1.0前後をマークしていました。また、中島も衰えが見られるとはいえ、ゴールデングラブ級の守備の名手であり、守備固め枠であってもハードルは高いといえます。「ドラフト候補に即戦力がいないのであればトレードを」という声も聞かれますが、正直石井からスタメンを奪う格のショートを放出するほど余裕のある球団はありませんし、希少性の高さから対価も出血を覚悟しなくてはなりません。つまり、来季いきなり劇的な改善は不可能に近いポジションなのです。ここまで補強を怠ってきたツケといえますが、だからと言って今後も補強しないわけにはいかないので、数年後のレギュラーを育てるために今季獲得する必要があります。
◯水野達稀 遊撃手(JR四国)171cm 75kg
◯野口智哉 遊撃手(関西大)180cm 83kg

 一人目はJR四国の高卒社会人、水野です。今季のアマチュアショートでNo.1の呼び声も高く、知名度もある選手ですが、従来の守備型小兵というイメージではなく、打撃ポテンシャルも担保された素材型の選手です。171cmと小柄ですが、思っていたよりも筋肉質で体の回転を利用した長打も見られます。アルテューべに代表されるように、投手に比べて野手は低身長でも活躍する傾向にあるため、あまり体格に拘らず指名となるかもしれません。全国大会で活躍する傾向にあり、悪い時の映像があまりないのでなんとも言えませんが、コンタクトセンスが良く、広角に打ち分けています。打撃面での課題は速球で、現状思い切りは良いですがスイングスピードが速いわけではないので、プロレベルのスピードボールに苦しむことが予想されます。また、守備面では小柄なためフットワークが軽く、守備範囲も広いですが、スローイングの弱さや捕球面での課題があります。ただ、プロ入り後にコンバートが必要なレベルではないため、今季の総合力No. 1は頷けます。
 高卒とは言え社会人野手であること、低身長であることを加味し、適正順位は3巡目前後でしょうか(仮想では高騰していますが)。ファイターズの3巡目は遅いので、他球団に獲られることを恐れて高掴みすることも想定はされますが、3巡目の指名で問題ないでしょう。
 二人目の候補は、関西大学の野口です。何かと見かける名前ではありますが、打撃型の大型ショートを育成するための指名です。現状は中島、将来的には上野と、守備型のショートは足りているため、バリエーションを増やす意味合いが強いですが、野口は「打撃型として育成が可能か」「ショートにとどまれるのか」の二点が争点になります。
 打撃面での課題としてよく言われるのは、打球角度でしょうか。野口の強みはフルスイングで、強振とも取れるスイングとアベレージを両立するところにありますが、スイングの割に長打が少ないです。大学4年の春までに本塁打が2本しかないこと、長打率が平均.400強であることなど、現状本塁打は期待できませんが、プロ入り後バレルを意識し角度のつくスイングに微修正できれば一気に覚醒する兆しがあります。スイングやパワーのわりに本塁打が少ないのは糸井を彷彿とさせ、状態の悪い時の大谷も似たような印象がありますが、コンタクト能力には非凡なものがあるため、獲得し育成する価値はあると思います。
 守備面で言えば、強肩でスローイングに良さはあるものの、腰が高く、フットワークも良いとまでは言えなく、課題を抱えています。正面に回り込んだ打球には腰を落とすことができているのですが、左右に振れた打球には腰が高いため球際に弱く、失策に繋がるシーンが散見されます。しかし、破綻しているレベルではないので即コンバートにはなりませんが、打撃面での貢献によってはサードでの出場機会が増えそうなので、入団後の守備特訓は不可欠となっています。
 このように、育成できればロマンのある大型ショートですが、打撃守備ともに課題があるため、上位指名は考えにくく、4巡目前後が想定されます。個人的には3巡目で水野、5巡目で野口の両獲りもありと思っていますが、野口が残っているかどうかですね。
その他獲得候補 中山(白鵬)、中川(セガサミー)、添田(日本通運)、

5.素材型高校生投手:泰、黒田、市川、竹山、松浦

 補強ポイントの5つ目は「素材型高校生投手」です。上位指名で小園や木村を獲得したとしても、彼らは短い期間で1軍に昇格することが見込まれるので、時間をかけて育成する投手を下位または育成で指名したいです。ここでは5選手を紹介します(いずれもドラフトファンには有名な選手なので、新鮮さはありませんがご了承ください)。
1)泰勝利(神村学園)173cm 82kg MAX150km/h
 高校で急成長を果たした剛腕。ラテン系のような肘肩周りの柔らかさがあり、初めて見たときは「モイネロ!?」と驚きました。ミサイルのようなストレートをミットに突き刺し、スライダーとのコンビネーションで三振を量産します。課題としては制球力があり、他の候補と比べても明らかに大きく外れるボールが目立ちます。素材は超一級品のため、時間をかけて育成していきたい逸材です。左腕、原石、低身長、高馬力という点では、ソフトバンクの古谷をイメージしますが、ドラフト時の古谷と比べても一回り荒々しいと思います。個人的には好きな投手です。
2)黒田将矢(八戸工大一)188cm80kg MAX149km/h
 素材型高校生と呼んで良いのか怪しいですが、将来性抜群の大型右腕ビルドアップ前の細身高身長かつ指先感覚に優れている、補強ポイントに合致した選手で、フォームはどことなく石川直也を彷彿とさせます。石川同様に種市直伝のフォークを決め球として投げ込み、スターターとしてもリリーバーとしても将来像を描けます。強いバネがあり、体が出来上がれば何キロを投げるようになるのかワクワクします。高身長の素材型は他にもたくさんいますが、その中では一番選手としての枠組みが完成しており、伸びしろが見えるのも高評価です。3巡目で消える可能性もあり、下位に残っていない気もしますが、残っていれば迷わず指名したいエース候補です。
3)市川祐(関東第一)184cm 82kg MAX152km/h
 今回挙げた5選手で最も完成されている大型右腕手足が長く、いかにも投手と言ったスタイルで、低めに強い球を投げ込みます。152km/hをマークするためスピードに目が行きがちですが、特筆すべきは制球力と多彩な変化球で、パワーのある技巧派を目指せます。マウンドさばきも完成されており、上位で指名する球団もあるかもしれません。
4)竹山日向(享栄)182cm85kg MAX151km/h
 仮想界隈でも人気の剛腕。今回挙げた5選手の中で最も剛球と呼べるボールを投げている素材型で、ややカット気味なこともありますが、重く伸び上がるストレートを投げます。マネーピッチとなりそうな変化球がないことや制球力に課題は見られますが、素材としては一級品のため、3〜5年かけてエース候補として育成したい逸材です。マウンド上で闘志を剥き出しにするシーンも見られ、最もクラシックなエース像を体現しています。
5)松浦慶斗(大阪桐蔭)186cm94kg MAX150km/h
 今年の序盤は世代No. 1との呼び声もあった大型左腕。体も大きく、投手としてのまとまりもあり、安定感を感じますが、突き抜けた明確な武器があるわけではないので、もう一皮剥けないとプロでの活躍は難しいかもしれません。しかし、今季は躍動感が戻り、順調に育てばさらに高出力になる要素もあります。ムービング系で打ち取る器用さもあるため、先発向きです。北海道にルーツがある点もファイターズの地元思考に該当するため、木村を逃した際に下位指名することはあるかもしれません。

 上位指名のありそうな木村や達、石田はカテゴリに該当しないため除きました。また、畔柳は完成度が高く、「先発型チャレンジ枠」に含めているため、同様に除きました。

6.両翼・両コーナーの大砲候補:田村俊介

 補強ポイントの6つ目は「大砲候補」です。新陳代謝が進み、時間をかけて育成したい大砲候補が少なくなってきたので、新たな素材の獲得が必要です。
◯田村俊介(愛工大名電)178cm88kg
 筋骨隆々としたパワーヒッター。投手との二刀流も視野に入れての指名でも構わないが、将来的には打者に絞ることになりそう。丸を彷彿とさせる打撃で、柔らかく豪快なスイングをする。芯で捉えた時の飛距離は圧巻で、ピンポン球のように飛んでいく。左投げのためポジションが限られるが、打者としての稀有な才能があるため、下位指名で拾いたい逸材。
その他獲得候補 阪口(岐阜第一)、鵜飼(駒澤)、

7.守備型捕手:福永奨

 7つ目の補強ポイントは「守備型の捕手」です。攻守にわたって活躍するに越したことはありませんが、そんな捕手はなかなかいません。現レギュラーの清水は打撃ポテンシャルが高いものの守備には難があるため、バックアップのできる守備型捕手が必要です。2番手捕手を務める間に打撃も訓練し、いずれ正捕手を目指せる選手を選びました。
◯福永奨(国学院大)175cm81kg
 キャッチングにも定評のある強肩捕手。キャプテンシーや野球IQの高さも評価されており、ファイターズの捕手陣に必要なタイプ。今秋は打撃開眼し、打ちまくっているのも高評価。正直アマチュア捕手の守備評価は難しいので、ある程度打撃でも結果を残しているのは指名するまでのハードルを下げることに繋がりそう。4〜6巡目で残っていたら指名したいが、秋の猛アピールで指名順位が高くなるか。

8.本職二塁手:福永、池田、山城

 補強ポイントの最後は「本職二塁手」です。どうしても二塁手は遊撃手から流れてくることが多く、出場機会を確保するために使われることが多いため、現状日本人は渡邊と佐藤の器用となっています。1軍2軍ともに二塁手として育成する選手がいないため、ドラフトでの補強は必須なのですが、高校生にめぼしい候補がいないこと大社では二塁手にとどまれるか怪しい選手が多いことがあり、選定に悩みました。以下の3名が候補となります。
◯福永裕基(日本製薬)180cm83kg
◯山城響(富士大)180cm86kg
◯池田来翔(国士舘大)180cm95kg

 福永は大卒社会人の大型セカンド(兼サード)。日本製薬では4番を打ち、いかにも大砲と言った体格ではないが、逆方向にも本塁打を放つパワーがある。バレルを意識した打撃で、フォームにも目立った欠陥はなく、広角に打ち分ける技術に一定の評価がある。ややベースにかぶるようなフォームだが、インコースも捌く。守備も破綻しておらず、二塁手としての将来を想定できるが、年齢もあり下位指名が妥当か。走塁技術も評価を受けているが、映像を見ていないのでなんとも言えない。
 2人目の候補はみんな大好き山城響。ファイターズ界隈ではしきりに指名を叫ばれている打撃型セカンドで、中長距離砲。地方リーグとはいえ、過去の富士大OBと比較しても遜色ないスタッツを誇り、数字上はかなり有力な選手。打撃は映像を見ても強いスイングが魅力であり、比較的動ける両コーナーの大砲と言われてもわからない。そのため守備は厳しい評価が多く、フットワークの重さ、腰の高さが指摘されることが多い。ショートでの起用はほぼ難しく、セカンドでも残れるかわからないが、打てる分守備コーチ次第ではコアに成長するかもしれない。ただ、上位指名は難しく、中位から下位での指名となりそう。ファイターズはショートの補強が急務であることもあり、山城に枠を割くのは難しいか。
 3人目は95kgの大砲系セカンドの池田。候補3人の中では最も重いですが、最も守れるため、上位候補となります。DeNAの牧と比較するスカウトの声も聞かれますが、打撃に関しては別物で、池田は牧よりもパワーヒッターです。ただ、軽打もあるため安定しており、通算で3割近く打っています。守備も非常に上手いわけではありませんが、映像を見る限りハンドリングも柔らかく、体格のわりには動ける印象です。上位で消える可能性が高いため、上位の枠を割いてまで指名するかが争点となりますが、スリップして落ちてきた場合は指名したい逸材です。

 ここまで補強ポイントに従って選手を列挙しましたが、本来補強ポイントごとの優先度があり、他球団との兼ね合いもあるので、実際には上手くいかないことも多々あります。個人的には1位と2位で高校生投手1名(小園、森木、風間、木村、達)、スリップした1位候補(廣畑、椋木、ブライト、佐藤あたりが2位で残っていたら指名しても良いと思います)を1名指名したいです。3巡目以降は補強ポイントをもとにデプスを補充し、遊撃手1名、即戦力系投手1名、大砲系1名、二塁手1名を中心に獲得できればと思います。長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?