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ファイターズ選手名鑑 Vol.1

 今季初となる実戦(紅白戦)も行われ、徐々に開幕に向けてエンジンをかけていくファイターズ。不定期でファイターズの選手を少しずつピックアップできたらと思います。稚拙な文章でお恥ずかしい限りですが、開幕に向けて気分を高める要素の一つになれば嬉しいです。

13.生田目翼 176cm88kg(大卒社会人4年目)

【昨季について】
 社会人からドラフト3巡目で入団し、4年目を迎える今季。昨年はファームで最優秀防御率を獲得し、終盤の1軍の先発機会でも6回1失点と好投。ファイターズに数少ない速球派だが、沈むストレートを活かし三振を取るよりゴロを打たせるようにシフトチェンジ。とは言え、三振が獲れるマネーピッチが欲しいのは事実。効果的だったカットボールとストレートに加え、やや投球割合の少なかったフォークを増やすのも良いかもしれない。
【今季について】
 いきなり先発ローテを担うというよりも、まずはローテーションの谷間をしっかり埋めるスイングマンのような活躍を期待。外国人助っ人のガント、ポンセが先発として組まれるのであれば、上沢、伊藤、加藤あたりもいるので、6人目の枠を立野と争うことになる。昨季立野が終盤戦アピールしているので、ロングリリーフからでも良いと思うが、ファイターズは若手をロングで経験を積ませることはあまりしないので、新庄監督のもと変化が起きることを期待。大卒社会人4年目なので、そろそろある程度の結果が欲しい。
 また、速球派のゴロPや腕の角度など、個人的にはMLBのストローマンに重なる部分があるので、ぜひ動く速球を武器に大成してほしい。
 目標:10試合(5先発)3.50 3勝0敗 35回 25奪三振  

14.加藤貴之 182cm90kg(高卒社会人7年目)

【昨季について】
 自身初めての規定投球回に到達した昨季。ドラフト2巡目で入団後、一進一退を繰り返していた加藤にとって目に見えた成果の出たシーズンとなった。ショートスターターの代表格として扱われていたように、長いイニングを投げられないことが今までの低迷に繋がっていたが、昨季は終盤まで調子を維持し、初完封も記録。防御率自体は例年と変わらない3.50前後だったが、イニングイーターが少ないチームにとって価値のある貢献だった。
 派手さはないが、ローテーションの3番手、4番手を担うには非常に良い投手で、調子の波を抑えることができれば更なる飛躍もあり得る。
【今季について】
 今季も開幕は先発ローテの一角として迎えることになるため、ノルマは昨季の25先発150回3.42だろう。欲を言えば2年目以降初めて奪三振率が6.5を切ってしまったので、7.0を超えたい。ファイターズはローテ5番手までは粒揃いだが、他に控えている先発候補のクオリティが大きく劣るため、加藤が低迷すると大きな戦力ダウンは避けられない。地味に来季のチームの不沈を握る存在ではあるが、良くも悪くも安定して防御率3.50に収めてくるのでそこまで心配はしていない。
 目標:25試合(25先発)3.00  10勝5敗 160回 125奪三振

15.上沢直之 187cm88kg(高卒11年目)

【昨季について】
 ドラフト6巡目で入団し、順調にエースへの階段を駆け上がっていた中で2019年に打球を左膝に受け、大怪我を負いながらも完全復活を果たしたファイターズのエース。個人的には過小評価を受けている代表格の選手。昨季は勝利数、投球回、防御率すべてリーグ三位の好成績を収めエースの地位を確固たるものとした。スライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップと、ハイクオリティのボールを複数装備し、一時期140キロ前後の球速帯で投げ分け、偽装するピッチングが話題になった。一般的にはパワーピッチの印象はないが、昨季は終盤にも150キロをマークするなどさらに一皮剥けた。
【今季について】
 順当にいけば開幕投手最有力候補。加藤と同様、キャリアハイの昨季と同等の成績を今季も残せるかがポイント。規定投球回をクリアするのはもはやノルマであり、目標は15勝かつ投手タイトルだろう。昨季はリリーフ陣や打線に足を引っ張られ、勝利数が伸びなかったため、今季はどこまで伸ばせるかに注目。また、投手陣のリーダーとして若手を引っ張っていってもらいたい。ジェネリック上沢のような田中瑛斗を筆頭に伸び悩んでいる若手が多いため、生きる教材として相乗効果を期待したい。
 目標:25先発(25先発)2.50 15勝5敗 170回 150奪三振

16.達孝太 194cm 88kg(高卒1年目)

【寸評】
 天理高校からドラフト1巡目で入団したトッププロスペクト右腕。ドラフト時は小園や風間に票が集まると思われていたが、ファイターズが初回入札を行い、単独指名を行った。解剖学の本を読み、ラプソードで自身の投球を分析するなど、大先輩ダルビッシュのようなストイックさを持つ。
 3月27日生まれで4月生まれの選手に比べ1年弱の差があることや、高身長かつ細身であることなど、ハイシーリングタイプであり、今季いきなり自己最速を大きく更新しても不思議ではない。個人的にはムチのような腕から玉持ち良く投じるボールが印象的で、ドラフト直前に映像を見返していたときに「達いいなあ」と漠然と思っていた。
【今季について】
 新人合同自主トレからマイペースな調整方法が話題になっていたが、なんといってもフォームが非常に美しい!元々綺麗なフォームではあったが、より洗練され、始動からフィニッシュまで全て無駄なく流れるような動作。徐々に開く上体に巻き付くように腕が遅れて出てきて、パンプアップ次第でどこまでも伸びていきそう。スタイルの良さに端正な顔立ちも相まって、一気にスターダムを駆け上がって欲しい。今季はプロの世界に慣れながら、怪我だけしないで体作りが目標。今季と来季は基礎を固め、3年目の後半戦からローテに定着でも遅くない。
 目標:イースタンで7先発し、3.00。結果や数字よりも投球内容。

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