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android初心者がスマホをDAP化する

連日の話題となります。初めましての方のために経緯を要約します。iPhone 11proと自宅でメイン使用の2013年製iMacとの同期がとれなくなりました。iOS17へのアップデートが古いMacOSを切り捨てたのが原因です。私はサブスクを利用しておらず、聴く音楽はCDを今でも買っています。リッピングした音楽ファイルをiTunesで管理し、スマートフォンへ転送して外出時に聴く習慣でしたが、これが不可となり、近年は使用していなかったONKYO製のDAPを再利用し始めました。折しも完全ワイヤレスイヤホンを、少ない予算内でもお気に入りを見つけたため、一見申し分ない利用環境にできたものの、DAPそのものの使用感じたいが、従前に不満だった問題が再燃しました。

というわけでデスクトップのMacに収納された音楽ファイルを全て持ち歩く方法を現代的に解決すべく現行の各社DAPを俯瞰しましたところ、時代はサブスクでハイレゾを聴くことに注力されている違和感から必要とする機種が見つからず、androidフォンがその代替を努められるだろうと考えました。検討の詳細を略しますが、結論はXperia 5iv(2022年)へMNPすることでした。背景には家庭の光回線をdocomoにしていて、携帯回線の割引が適用できる状況も影響しましたので、どなたにでも推奨できる解答ではありません。これによってDAPの入門機を購入する程度の出費で、たぶん理想的な視聴環境を得られるだろうと踏んで導入に至りました。機種代は24回まで350円程度で、その後は残金を精算するか返却かになりますが、初めてのandroidをテスト運用することを考慮すれば、外してもその「我慢」は2年で終わると思えば、これ以上の最適解はありませんでした。

本題に移ります。32GBのmicroSDカードをテストし、Mac内から転送した音楽ファイルの視聴が可能である確認が取れたため、1TBのカードを発注し昨日に届きました。前回の記事に書いたとおり、androidを扱う知識が皆無でしたので、ただSDカードをMacに挿入し、適当にフォルダを置いてその中へ1400曲ほど書き込み、そのカードをXperiaへ戻して再生ができていました。まずその手法は正しい取扱法ではありません。以後の進捗をお話しします。

メモリーカードをストレージとして使用するには、そのハードウェアでフォーマットすることはカメラであれレコーダーであれ常識であることを知っていますので、上記のようにいきなり使えたことには多少驚きました。androidの設定からストレージを見ていくとフォーマットというメニューがありますので、やはり最初にフォーマットする必要があることに気付きます。

実はその前に、先日と同じ方法でMacに挿したsdへ楽曲のフォルダをコピーしました。違いは"Mymusic"なる便宜的な音楽ファイル置き場を作らずにアーティスト名ごとにアルバム、そしてその中にトラックデータを収納した2階層のフォルダを直接ルートに置いてみたのでした。フォルダ数で1200ほど、楽曲数は万単位でしたので、PCのカードスロットを使用しても数時間かかりました。購入したSanDisk Extreme(読込最大190MB/s 書込最大130MB/s)は13000円以下、転送したデータ量は430GBほど、512GBカードでも良かったのですが、画像や動画を置く余裕も増えたので満足です。

つつがなく全てのファイル、426.55GB、ファイル数にして37248曲を転送してXperiaに戻し、ONKYO HF Player(アプリ)に読み込まそうとすると、各フォルダごとに行わなくてはならず、やはり全ての音楽ファイルを置くフォルダの存在が必要だったことを知ります。と同時にフォーマットしておいた方が良いとも再認識しましたので、これまでの労力を捨て、XperiaにてmicroSDをフォーマットします(転送したファイルの消去を意味します)。

すると、そこにはインターナルのメモリに存在する各種ファイルの格納場所となるフォルダが同数現れていました。"Music"の名もあり、中にはサムネイルのフォルダが備わっていて、この階層へコピーすべきだとわかります。というわけでまたカードを抜いてMacに挿したところ、読めなくなっていました。Macからの直接書き込みが行えなくなったので、いかにして転送するか。

調べてみると、そのためのアプリがありました。"Android File Transfer for Mac"というものです。これをダウンロードし、USBケーブルで接続するとandroid機の内部ストレージへアクセスすることができます。メモリーカードはそれなりに高速のものですが、古いUSBポートの速度がボトルネックなのか、あるいは転送用のアプリを介するためか、非常に遅い上、不安定ですぐに止まります。

まずエラーが出る場合、なんらかのファイルが転送できなかったという通知があり、スキップすることなくコピー作業が終了します。この時よりAFTがandroid機が認識できなくなるので、一旦ケーブルを外して繋ぎなおします。アプリは素早く起動するのでストレスは感じないけれど、アプリの不安定ぶりが多大な忍耐を要求します。

もうひとつ、転送を妨げるのは本体がスリープに入ってしまうことが原因のようでした。PCなどと同様、iPhone/iPadでも私は自動でロックがかからないようにしており、操作によって任意に閉じることにしています。バッテリーは減ったらACに接続すればいいだけのこと、という考えです。ところがXperiaにそのような設定がなく、最長でも10分で待機に陥ります。それでは大量データの転送は無理。

調べると、開発者モードへ入ればスリープしないようにできるとのこと。その手順が裏メニューすぎて笑えます。「設定」から「デバイス情報」に入ると下の方に「ビルド番号」という表記があり、その上を7回タップするとユーザーを開発者として認識する、というもの。以後、「設定」→「システム」と入ると「開発者向けオプション」というメニューが追加され、「スリープモードにしない」項目のon/offが選べます。

昨日は、メモリーカードの配達があった夕方以降、以上のような試行錯誤の上、漸く1100以上あるフォルダをXperiaに入れたSDカード上の"Music"フォルダに一括してコピーする操作を行って床へ就いたのが朝の7時過ぎでした。余裕で14:20まで寝てしまい、PCの前に来ると、案の定と言うべきか処理の中程で止まっておりました。特定ファイルが転送できなかったエラーメッセージが出ています。Xperia本体は、繫いだUSBを「ファイル転送」モードにしており「充電」とはなっていませんが、バスパワーの給電によりバッテリーは減っていません。

転送済みフォルダ内のファイルが漏れなくコピーされているかの確認に手間をとられるのを拒んで、意を決して始めからやり直すことにしました。もう一度フォーマットで全消去してから、フォルダ名の先頭アルファベットごとのおよそ30GBずつ、小分けにして転送することにしました。開始後7時間くらいは経っていると思うのですが、何度もエラーを出しながら、今まだTで始まるフォルダの半分が終わった程度です。TはTheで始まるアーティストが大勢いるため最もボリュームのあるイニシャルです。根気よくやり遂げた折には、また使用感など報告いたします。


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