マガジンのカバー画像

東京散歩

247
東京をフラフラしてまいりました!
運営しているクリエイター

記事一覧

【東京都台東区】浮世絵を歩く 名所江戸百景第72景「下谷広小路」 上野広小路辺り 24.03.17_12:45

【東京都台東区】浮世絵を歩く 名所江戸百景第72景「下谷広小路」 上野広小路辺り 24.03.17_12:45

 名所江戸百景。第72景の「下谷広小路」あたりを散歩した。

 下谷広小路は寛永寺門前の延焼防止の防火用道路。
 今では、上野広小路のほうが通りがいいか?

 江戸時代には、両国、浅草とともに三大広小路と呼ばれていたそうだ。

 広重の絵を見ると、広小路に並んでいるのは松坂屋さん。

 安政の地震で消失した松坂屋の営業再開祝らしい。

 広重は、松坂屋、大丸、越後屋、白木屋と大店をよく登場させる。

もっとみる
【東京都中央区】浮世絵を歩く 江戸百景第1景「日本橋雪晴」 名所江戸百景日本橋辺り 24.03.09_11:30

【東京都中央区】浮世絵を歩く 江戸百景第1景「日本橋雪晴」 名所江戸百景日本橋辺り 24.03.09_11:30

 東京を見つめ直そうと思ったのはいつ頃だろう?

 最近特に、古き良きみたいな風景にひかれる。

 今と昔を比べながら東京を感じたいなぁと思ったときに、広重が描いた江戸百景を思いついた。

 彼が残した江戸の風景と今を重ねて散歩すると楽しいのではないか?

 しかし、百景もあるのか・・・がネックなのだが(笑)

 
 ということで、まずは、江戸百景の第1景は春の部の「日本橋雪晴」

 江戸時代は旧

もっとみる
【東京都中央区】春を感じに浜離宮散歩 24.02.24_15:00

【東京都中央区】春を感じに浜離宮散歩 24.02.24_15:00

 春を探しに浜離宮へ。

 春の浜離宮といえば菜の花が有名。

 ビタミンカラーということで、梅よりは若干春の訪れを感じられるかな?ということで。

 そもそもビタミンカラーとはなんぞやという話もある。

 ビタミンカラーとは、ビタミンC値を多く含むシトラスカラーを指し、日本だけの俗称なのだとか。
 だったら、英語でなく柑橘色とでも言ってればいいものを、ここぞというところで英語を使っちゃうのは日本

もっとみる
【東京都文京区】梅の季節、文京ガイドツアーで湯島散歩 24.02.10_10:30

【東京都文京区】梅の季節、文京ガイドツアーで湯島散歩 24.02.10_10:30

友人に誘われて、湯島あたりをウロウロする文京区のガイドツアーに参加した。

文京区は時々ガイドツアーを催してくれる。

秋には紅葉のガイドツアーに参加させてもらった。

今回は梅の季節に合わせての文京散歩。

湯島天神に集合して、麟祥院、東大医学部あたりを散策するという嗜好。

歩ける範囲に見どころが点在する文京区って懐が深い。

梅まつり開催中の湯島天神は人でごった返し。

湯島の白梅なんていう

もっとみる
【東京都文京区】御側用人、柳沢殿の六義園の紅葉 23.12.02_13:00

【東京都文京区】御側用人、柳沢殿の六義園の紅葉 23.12.02_13:00

 早稲田からタクシーで六義園へ。

 普段はチープなカレーを食べてるから、本格カレーに当てられて、つい気持ちが大きくなったわけではなく、こういうところは不思議とためらわない性格(笑)

 幕府の御側用人柳沢殿の屋敷の紅葉見物です。

 犬将軍も訪れた柳沢殿の御殿。

 将軍も紅葉を愛でたかどうかは知らないけれど、将軍と同じ景色を見ていると思うと感慨深い。

 大名庭園を優雅に見て回れるなんて言うの

もっとみる
【東京都文京区】文京ガイドによる文京紅葉散歩 細川さんの屋敷跡 23.12.02_11:15

【東京都文京区】文京ガイドによる文京紅葉散歩 細川さんの屋敷跡 23.12.02_11:15

 文京区の紅葉散歩のガイドツアーの最後は肥後細川庭園。

 元総理大臣も暮らしていたらしいのだが、肥後細川家がこの土地を得たのは幕末の頃。

 しかも、下屋敷。戸越銀座のあの辺りや、赤穂浪士が切腹したあの辺りも細川様の屋敷だったから、比べれば、江戸時代にはあまり活躍していなかったはず。

 だのに、明治維新後、肥後の殿様はこのあたりに屋敷を構える。
 それなりの理由があったはず。

 当初は、和敬

もっとみる
【東京都文京区】文京ガイドによる文京紅葉散歩に参加した 23.12.02_09:30

【東京都文京区】文京ガイドによる文京紅葉散歩に参加した 23.12.02_09:30

 文京区の紅葉を愛でようということで、ガイドツアーに参加した。

 神田川の江戸川橋(笑)に集合して、

 正八幡神社、カテドラル大聖堂、野間記念館、和敬塾、永青文庫、細川庭園

 とガイドさんの説明を聞きながら訪ね歩くツアー。

 2時間程度の散歩道だったんだけれど、普段個人ではなかなか足が向かないエリア。

 文京区の懐の深さに感心させられっぱなしです。

 当然だけど、東大も、六義園も、湯島

もっとみる
【東京都江東区】小津安二郎生誕120年ということで門前仲町あたりを散歩 人情より刃傷の富岡八幡参拝 23.10.07_14:15

【東京都江東区】小津安二郎生誕120年ということで門前仲町あたりを散歩 人情より刃傷の富岡八幡参拝 23.10.07_14:15

 本当は参拝する気はサラサラなかったのだけれど、富岡八幡にやってきた。

 富岡八幡宮で平成の八つ墓村と呼ばれる殺人事件がおきたのは2017年の師走のこと。

 前宮司の弟により現宮司の姉が日本刀で斬り殺され、弟は自殺して果てた事件。

 宮司だった素行の悪かった弟を首にしたことを根に持ったというのが概要となっているが、新宮司の姉もそこそこ放蕩三昧だったらしい。

 しかし、宮司というのは世襲なの

もっとみる
【東京都江東区】小津安二郎生誕120年ということで門前仲町あたりを散歩 永代寺と深川不動 23.10.07_13:50

【東京都江東区】小津安二郎生誕120年ということで門前仲町あたりを散歩 永代寺と深川不動 23.10.07_13:50

 最近こそ、門仲なんて小洒落た呼ばれ方をしている。

 が、門前仲町は何の門前かというと、富岡八幡の別当寺、永代寺の門前であることからの命名。

 今でこそ成田山東京別院の塔頭のようにその参道に建っているが、昔は深川一帯でも屈指の大寺院だったそう。

 明治の神仏分離で永代寺は廃寺。深川公園へとなってしまった。

 そう言われると、境内は広大だ。

 穿った見方かもしれないけれど、坊主より神主のほ

もっとみる
【東京都江東区】小津安二郎生誕120年ということで門前仲町あたりを散歩 門仲あたりを散歩 23.10.07

【東京都江東区】小津安二郎生誕120年ということで門前仲町あたりを散歩 門仲あたりを散歩 23.10.07

 今年は小津安二郎の生誕120年になるそうだ。

 大船松竹の監督であった小津安二郎は、自分がガキの頃育った茅ヶ崎市とも縁が深い。

 小津安二郎ってどんなところで育ったんだろうと見てみたくて、門前仲町へと出かけてみた。

 江戸川区の門前仲町は門仲などとよばれる最近注目のエリアだ。

 元は深川区と呼ばれていた地域。

 深川か・・・そういわれるとなんとなくイメージが湧く気がする。

 八幡宮に

もっとみる
【東京都八王子市】日本の一番長い日の翌々日 武蔵野陵墓地に参拝 23.08.16_10:10

【東京都八王子市】日本の一番長い日の翌々日 武蔵野陵墓地に参拝 23.08.16_10:10

 渋谷の明治神宮を出て、八王子の武蔵野陵墓地へ。

 都心から八王子まで正直遠いので、こればかりは毎年終戦記念日に、とは行かないのが申し訳ない。

 2年に一度。くらいのペースが正直なところ。

 今年はなぜだか気が向いた。

 
 武蔵野陵墓地は、大正天皇、昭和天皇、貞明皇后、香淳皇后の4陵が造営されている。

 近代国家日本の縮図。と考えると、明治天皇だけが京都っていうのも・・・。

 まだま

もっとみる
【東京都渋谷区】日本の一番長い日の翌々日 明治神宮参拝 23.08.16_08:00

【東京都渋谷区】日本の一番長い日の翌々日 明治神宮参拝 23.08.16_08:00

 明治神宮は、言わずとしれた歴史で習う、明治天皇を祀る神宮。

 尊皇攘夷に乗っかって倒幕を果たしたくせして、欧米諸国に近づいて富国強兵の近代化。
 

 奇跡の列強入りも、調子に乗りすぎての二度目の世界大戦は、敗戦ですべてがパー。

 この自体を明治天皇はどう思っただろう?

 平和な日本ではあるけれど、象徴天皇をどう思うだろう?

 
 しかし、都会のど真ん中にこれだけの鬱蒼の森。

 明治神

もっとみる
【東京都千代田区】日本の一番長い日の翌々日 靖国神社参拝 23.08.16_06:00

【東京都千代田区】日本の一番長い日の翌々日 靖国神社参拝 23.08.16_06:00

 2023年の終戦記念日は台風が来た。

 直撃というわけではなく、若干の雨と湿った空気を残して日本の南を北上していった。

 なので、英霊への参拝は終戦記念日の翌々日になってしまった。

 毎年のように終戦記念日は個人の立場で靖国参拝を行っていたのだが・・・

 二日ずらしただけなのに、参拝の人が激減する。

 当然、マスコミもいない。

 昨日、玉串を捧げたであろう政治家もいない。

 たった

もっとみる
【東京都渋谷区】渋谷ヒカリエでソール・ライター写真展鑑賞 23.07.15_15:15

【東京都渋谷区】渋谷ヒカリエでソール・ライター写真展鑑賞 23.07.15_15:15

 渋谷のヒカリエで開催されていたソール・ライターの写真展を鑑賞する。

 ソール・ライターが亡くなって初めてBunkamuraで写真展が開催されたときの衝撃は忘れられない。

 こんな撮り方をする写真家が居たという事実。明らかに今までと異なる概念。色味。すべてが新鮮だった。

 あれから何度目の写真展だろう?

 人気があるのはわかるけれど、もう新しいものは出てこない。

 新しく出てくるものは、

もっとみる