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家族へ報告した日のお話

こんばんは。PONです🐼
今回は病気になってしまったと家族に報告した日のことを書きます。


家族へ連絡しないとな…

そもそも、何をどう伝えたら…?

一通り検査を受け終わったのが12月28日。
まだ確定診断を受けたわけではないものの、直腸がん、しかも肺転移であることはほぼ確定という状況でした。

年始に実家へ帰省する予定でしたが、そこで話すか、事前に伝えておくか…。
普段家族とほとんど連絡を取っていなかった私にとって、急に病気について報告するというのはハードルが高い作業でした。

そうだ、いとこに相談しよう

だいすきな同い年のいとこは、数年前に甲状腺がんを患っていました。
治療が功を奏して今では寛解している状態です(ほんっとうに良かった!!)。

正直な話、いとこに話すのも少し勇気が要りましたが、真剣に話を聞いてくれて本当に救われました。急な話でびっくりさせちゃったと思うのに、本当にありがとう。
『(家族に)早く伝えてあげた方が良いよ。』
『がんになっちゃった、って私はそのまま伝えたよ。』
いとこがそう言ってくれたから少しずつイメージが掴めてきて、翌日両親に伝える決心がつきました。

ビビりながらも両親へ電話

まずは母へ。

急な話で申し訳ないんだけど…健康診断を受けて病気が見つかったかもしれない。まだ確定診断ではないんだけど、おそらく直腸がんで肺に転移してるっぽい。検査は最近一通り受けて、年明けの診察で確定診断になると思うから、そのとき同席してもらえる?

ショックだっただろうに、母は気丈に振る舞ってくれました。
『そっか、大変だったでしょう。びっくりしたよね。』
『おとんの方がびっくりして泣いちゃうかもね。』

父に代わってもらって、同じように話しました。
父は少し言葉に詰まりながらも話を聞いてくれて、『年明け、気をつけて帰ってきてね。』と言ってくれました。

切電した後はあっけなさとホッとした安心感があって、両親の立ち居振る舞いに対し感謝でいっぱいでした。今振り返っても、我が両親ながらかっこいいと思う。おとん、おかん、ありがとう。

心理士PONから闘病中のあなたへ

ひとりで抱え込まないでね

よく聞くフレーズだと思います。
ひとりで抱え込まない大切さはわかっていても、実際どうしようもないときってありますよね。人には言いづらい、だからって他にやりようがない…みたいな。

“ストレスコーピング”をご存じでしょうか?
ストレスコーピングとは、ストレスにうまく対処しようとすることを指します。
これにはいくつか種類があるのですが、その中に『問題を解決するために周囲の人に頼れる(=社会的支援探索型コーピング)』『気持ちを整理するために誰かに話せる(=情動処理型コーピング)』というものがあります。ひとりでなんとかするのではなく、まわりの人たちの力を借りて解決していく能力ですね。
*詳しくは“ストレスコーピング”で調べてみてください!

自分の力でどうにか問題を解決しなければならないこともあります。
でも、自分に力を貸してくれる人がまわりにいる場合も大いにあります。家族、友達、上司や同僚、公的資源も含め、サポートしてくれる人たちは意外と近くにいます。

特に闘病はエネルギーがかなり消費されます。
治療にはお金も時間もかかります。
自分だけの力ではどうしようもない事態がくるかもしれません。

ヘルプを出すことに抵抗感を持っている方もいらっしゃるでしょうか。
私がそうでした。これまで気合いと根性で乗り越えてきたタイプなので、自分の力でなんとかしたい!人に頼りたくない!という思いが強かったのです。
でも、やっぱりひとりでは大変でした。まわりの人の力を借りないと難しい状況が何度もありました。
個人的にここはかなり葛藤したところなので、別の機会に書きますね。

気軽に頼れる人、いざというときに使えるサポート資源を洗っておくと安心です。
周囲に話せる人がいない、話しづらいという場合は、専門の相談窓口や医療機関で相談されるのも手でしょう。

ひとりで抱え込まず、自分を含むチームで問題を解決するという意識を持っておくと良いかもしれませんね。
チームメンバーは家族、友達、上司、同僚、主治医、看護師、カウンセラーなどご自身に関わっている人たち全員が該当します。

ひとりで戦うのではなく、チーム一丸となって戦いましょう。
病気に打ち勝ちましょう。

では、今日はこの辺で。また書きます🐼

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