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1000日チャレンジ 959日目 「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(若い読者のための科学史)CHAPTER 39 The Big Bang

ゴールまで41日

★BMI:22.6

「A LITTLE HISTORY OF SCIENCE」(Bynum, William著;Yale University Press;2012年)を原著で読み進める(全40章)

◎CHAPTER 39 The Big Bang
★主な内容
1940年代頃から宇宙の始まりに「ビッグバン」と呼ばれる大爆発があったと考えられるようになった。1800年前後には、太陽系は巨大な星雲から誕生したとする”星雲説”が信じられていた。20世紀初めに、この議論に大きな転換を洩らしたのは、アインシュタインによる一般相対性理論とアメリカの天文学者エドウィン・ハッブル( 1889-1953)による遠い天体に関する緻密な観測結果であった。 アインシュタインの理論は、宇宙は平面ではなく曲がっている可能性を示唆し、ハッブルの観測では、地球からより遠方にある天体が地球からどんどん遠ざかっていることを示した。そして、その遠ざかる速度を計算することで、宇宙がいつ誕生したのか(ビッグバンが起きたのか)を推測することができるようになった。1940年代に、物理学者ジョージ・ガモフ( 1904-1968)は自らの原子核に関する研究成果なども踏まえて、ビッグバン理論を提唱した。第2次大戦後、素粒子に関する研究も進展し、ビッグバン直後に何が起きたのか?の議論が盛んとなった。素粒子の研究分野にはまだ未解明のものも多い。その間、ブラックホールの研究などを通して、宇宙は未知の物質・暗黒物質(ブラックマター)で満ちているという説が提唱された。ビッグバンや暗黒物質については、いまだに議論が尽くされてはいない。

★単語
confidence
;信頼、確実性、unimaginably;想像を絶するほど、quantum;量子、complicated;複雑な、accommodate;提供する、世話をする

★フレーズ
cutting-edge
;最先端の、Quantum electrodynamics, QED;量子電磁力学、thousands upon thousands of;無数の~

※暗黒物質(ブラックマター);「宇宙空間に存在する,光や電波などの観測では見えない物質の総称.多数の銀河や銀河間に存在する高温ガスが逃げていかないことや,銀河の形が保たれていることを説明するためには,観測にかかる物質の10倍から100倍に達する暗黒物質が宇宙を満たしている必要がある.暗黒物質の候補として,暗い赤色矮星,白色矮星,褐色矮星やニュートリノ,理論(超対称性標準モデル)的に存在が推定される素粒子(ニュートラリーノ)などが考えられている.このなかで白色矮星,赤色矮星は,2001年にハッブル(Hubble)宇宙望遠鏡などを使って観測された.素粒子の探査も,地底の検出装置を用いて日本やヨーロッパで試みられている.検出装置は素粒子と媒質との相互作用による発光(媒質:ヨウ化ナトリウム,液体キセノンなど),発熱(媒質:ゲルマニウム,ケイ素など)を利用する.」(森北出版「化学辞典(第2版)より引用)

◎素粒子に関する話は、理解できるような理解できないような、なかなか難しい。ただ、ミクロの世界と超マクロの世界がつながっているという感覚は何だか楽しい。


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