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校舎内安全点検をDX化【Googleフォーム→スプレッドシート】


小学校教諭のsmyle(スまイル)です。
今年度は6年生を担任しています。


様々に校務分掌を担当していますが、
そのうちのひとつが情報部主任
そして、防護防災部

防護防災部では
校舎内安全点検の担当となりました。


「校舎内安全点検」って


「安全点検」とは、
児童・職員が安心して教育活動を行えるように
校舎内の各教室を職員で分担し、
学校施設設備・教具について
毎月、異常個所がないかチェックするものです。


安全点検の従来の進め方は、
一つの管理箇所(担当箇所)につき1枚の用紙が配られ、
管理項目に沿ってチェックをつけていき、
それを安全管理担当に提出する、という流れです。

ただ、近年はその安全点検作業も
DX化の波に乗り、
デジタル化されることが多くなってきました。



私の前任校では、
ロイロノートで行っていました。

①校舎図のデータを用意する
②校舎図内の管理箇所ごとにテキストカード(白)を挿入する
③安全点検を終えた管理箇所の、テキストカードの色を変える。
  異常なし→青 
  異常あり→ピンク(且つ異常の具体をテキスト入力)

こんな感じでした。



で、現任校はというと
ばっちり従来の紙システムが残っていました。

情報部主任であり、防護防災部である私。

変えるしかないでしょう!
ということでsmyle、動きます。



紙→デジタル(Googleフォーム)


上で述べたように
前任校ではロイロノートで安全点検を行っていたのですが、
どうせなら別のやり方を模索したい、
模索する中で、ICTスキルを上げていきたい。

というバキバキの向上心で今回選んだのは
「Googleフォーム×スプレッドシート」


まだまだ最適解を探している中なので
もっと良いやり方があるとは思いますが、
今の時点で、私の空き時間と技術で、
できることをやってみました。



「安全点検DX化計画」


以下に
防護防災部で検討し、
管理職に起案した文書を示します。

一度起案した後、管理職指導で修正したので
ver.2となっています。

令和6年5月〇日
安全点検及び集約のDX化に関する計画 ver.2
防護防災部 

1 ねらい
 ◎ 校内安全点検業務をデジタル化することで、点検実施結果報告の簡素化、結果の即時自動集計を実現する。それに伴い、管理職がすぐに結果を確認、異常検知できるようにする。児童への安全指導のスピードも上がる。
 ・ ペーパーレス化により印刷時間のカット、印刷費用のコストカット、書類管理のコストカットを図る。
 ・ 脱ハンコなど、管理工数削減を実現する。
 
2 実施の大綱
 ① 防護防災部は、毎月初めの出勤日に、安全点検実施のお願いをする。
  (結果報告フォームへのリンクを示す)
 ② 各自担当箇所の安全点検を行う。
 ③ 点検した内容を、Googleフォームにて報告する。
 ④ フォームに送られた内容はスプレッドシートに自動集計される。
 ⑤ 集計された一覧をもとに管理職(教頭)に報告する。(教頭がスプレッドシートを確認することも可)     
 
3 方 法
(1)点検及び報告【担当:管理箇所のある全職員】
 ① 従来と同様、割り当てられた担当箇所について点検を行う。
  ・ 管理箇所1カ所につき、20の点検項目で点検する。
 ② 点検した内容をGoogleフォームにて報告する。
  ・ 担当者名、点検月、管理箇所、点検結果を報告。
  ・ 写真の投稿も可な為、できる限り該当箇所の写真も撮ってもらう。
 
(2)報告の集約及び管理職への報告【担当:防護防災部】
 ① スプレッドシートに自動集約されたものを印刷し、管理職(教頭)に報告。
  (もしくは、管理職に点検が終了したことを伝え、スプレッドシートを見てもらう。)
 ② 用務員はタブレットを所持していないので、印刷して修繕依頼する。
 
4 分担及び計画
 4月22日(月)  計画立案…smyle
 4月23日(火)  防護防災部での協議及び起案…防護防災部
 4月30日(火)  修正案を起案
 5月1日      計画を職員に配付…smyle
 5月        導入開始…全職員
 
 その他
 ・ 終業点検の記録カードについても、デジタル化を検討。
  (スプレッドシートに入力していく)

安全点検DX化計画

 

実際のGoogleフォーム


名前と点検月をプルダウンで
管理担当箇所をプルダウン、点検結果をチェックボックス(グリッド)で
異常箇所の写真を送れるのが良き


スプレッドシートに出力して印刷して終いや!!



導入時の同僚の反応


防護防災部の先生方と相談したところ
「いいんじゃないですか!」と
前向きな反応。

管理職からも
「先進的な取り組みだね~」と感触は上々。

また導入後、他の先生方からも
否定的なご意見は上がってきていないので
今のところ滞りなく行えているのだと思います。

(一つ心配なのは、紙に比べて提出し忘れ、
 入力し忘れが増えそうだな~ということです。
 リマインダー的にお知らせできると良いのですが。)


同僚の雰囲気を見ていると、
日々の行事活動や分掌業務などあらゆる面で
仕事の効率化などは進めたい思いはあるけれど、
それらを準備・実行するだけのゆとりがない、
といった感じです。

異動して来て2年目の先生も
「去年は色々変えたいと思っていたんですけれど、
 結局、染まってしまいました…」
と話していました。

変えるとか減らすとかって、エネルギー要りますよね。



旧態依然は伸びしろ


そもそも、全国的には
例えば今回で言う安全点検のデジタル化って
どれくらいされているものなんでしょうか。

「まだ紙でやってたんかーい!」なのか
「うちはまだまだ紙でやってますよー」なのか。
少なくとも
地域差や学校間の差は大きそうだなと思っています。


各種業務のデジタル化については
とても属人的で、
ICTが得意な人がいるかどうか、
校務のデジタル化を進めようとする人がいるかどうか
で大きく左右される気がします。


ちなみに前任校では、
情報部でもなかったのに
「家庭配付文書のデジタル化」や

上記の「安全点検のデジタル化」を管理職に掛け合い、
計画を立てて実現にまでこぎつけたのは
何を隠そう私であります!(誰か褒めてほしい)

もちろん、
自身の業務の効率化をしたいのもあるけれど、
効率化を進めることで同僚にとっても
これから勤めるであろう職員のみなさんにとっても
プラスしかないだろう、という思いで
勝手な使命感ややりがいを感じて進めていました。



現任校は、
正直言ってあらゆる面で「従来の」システムが残っていて、
デジタル化においても
その変える余地が多分に残っています。

逆に言うと、
変えようがある変え甲斐がある
「伸びしろ」しか感じません。

のびしろしか無いわ。
俺らまだのびしろしかないわ。

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