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自分の知らない人生の選択肢

日記のようになってしまったのですが、昨日感じたことを書きたいと思います。先日海外に移住された方のインスタライブを見ていました。その中で子育ての話になりその方は6歳のお子さんに対して「10歳になったら自分が住みたい国に住んでいいんだよ。それまでに住みたい国を考えておいてね」と伝えていると話されていました。

そんな子育ての考え方があるのかと私はとても驚きました。自分で住みたい国を決められる、しかも10歳で。自分の人生の選択肢において全く思いつかない選択肢を6歳から知っている子供を知り自分の幼少時代を思い出しました。

私は地方のかなり田舎に生まれました。どれくらい田舎かというと小学校も中学校もすべて1クラス(複数クラスを作ることができない)というレベルです。必然的に同じ年の人は9年間クラスが同じという特殊な環境で育ちました。そのような環境にいると自分の周りにいる人が固定されるのでこれが世界の常識というような感覚になるのですが、年を取るにつれて徐々にいろいろな世界があることに気づくようになりました。

中学時代私は偏差値が高い学校にさえ行けば幸せな人生が待っている(当時の私はそれしか人生の選択肢を知らなかった)と信じ、必死に勉強し地元の進学校に行きました。そこには国立系の研究所で働く親の子供や上場企業の役員の子供、医者や弁護士の子供が多くいました。そこでまず驚いたのが周りの友人たちが経験していること豊富さでした。

海外ってそんなに簡単に行ける場所なんだ(中学時代の友人に海外に行ったことがある人は一人しかいなかった)、週末に東京の美術館に家族に行くんだ(美術館って遠足以外でも行くところなんだ)、ピアノ以外の楽器を習っている人がいるんだ(3歳から弾ける小さなバイオリンがあるんだ)等々です。

このことを思い出し、私は自分の子供に人生の選択肢をきちんと提示していけるのか不安に感じました。せっかく生まれてきてくれた以上、たくさんの経験をして、その中から自分にとって良いものを選択して、充実した人生を歩んでいってほしい、そのために選択肢を用意してそれを選んでいいんだよと言ってあげらえるような親になりたいと改めて思いました。

そしてこれは子供に限った話ではないと思います。自分もこれだけインターネットが発達しても知らない世界はたくさんあるし、自分が知らない自分に合っている選択肢もあるのかもしれません。

人間は知識と経験でしか物事を考えられない以上、行動し続けて自分オリジナルの人生を歩んでいけるように努力していきたいと改めて感じさせられた出来事でした。