うまくやる
ずっとずっと
隣り合わせの木は
どうやってけんかをしないで
いられるのか
風の吹き枝が擦れ合う日も
雨に打たれ互いの葉を濡らす日も
土の奥で根もけんかをしてないか
どっちかの木をうらんでいないか
わたしにはできない
わたしにはできない
木々と呼ばれていたとしても
人々と呼ばれて
その中にいたとしても
わたしには根がないから
風に乗ってすぐ違う光景を
見たがってしまう
でも移動した場所にも
木はあったりして
根があるということの大切さ
木々も人々も
みんなみんな
うまくやっているように
おもえるのだけど